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2006/10/15

日本コカ・コーラ社,「→あける」を追加

日本コカコーラ社のボトルキャップは,ここ数年,以前の商品別から,統一ロゴである「FROM付きCoca-Cola」となっている。すっきりした反面,個々の商品の特色が無くなってしまい,つまらなくなった感は否めない。確かに,社名即商品名(般若心経みたいだな)の宿命からか,日本一,ペットボトルキャップの種類が多かったことは事実である。このことからも推測出来る通り,キャップのデザイン開発には,かなりの経費が掛かっていた筈である。でも,天才的社員がいたのかは良く分からないが,「Coca-Cola」のオリジナルロゴの隙間に,「FROM」とイタリック体で入れるだけで,あの茶色い液体の呪縛から解き放たれてしまった。さすがだと思った。それに,シンプルなオリジナルロゴは,コカ・コーラ社の伝統そのもでもあるから,評価は高かった。

ところが,ここ1~2カ月間,「→あける」の文字が追加され出した(「→」は厳密には,矢が上だけに付いた片矢印であるが,ネット上のフォントの制約上「→」で代用する)。おまけに,天地点対象で2個所に表示されているため,天の方の表示は転倒してしまっている。これは,いかにも過剰サービスのような気がする。そもそも,「→あける」の表示は,私の記憶によれば,桃屋の「江戸むらさき」が,1957年に,それまでの王冠キャップに代えて,スクリューキャップを導入した際に,付けたものであった。理由は,蓋の密閉性が向上したため,開け難いためである。当時は,大の大人でもなかなか開けられないまでにギュッと締まっていた。そこまでしないと,流通過程において,海苔の佃煮の鮮度を保てなかったからである。従って,蓋の周囲に,熱湯を注いで,金属を膨張させ,少し大きくなった隙に,エイヤーとこじ開けるという上級テクニックが全国津々浦々で工夫されていたことは,古老の言を待たない。

大塚薬品,カルピス,アサヒ飲料,キリンビバレッジ,サントリー各社は,当初より,「←あける」を導入していた。しかしながら,いづれも,表示は一個所のみである。それに,表示の有無と内容物との間に,特に決定的な差異は認められない。通常密閉性を上げるために締め付け強度の必要な炭酸飲料にも,それほど必要としない緑茶にも,この表示が付けられている場合があるからである。従って,キャップの締め付け強度に依存したものではないことが分かる。私的には,一般的に,ペットボトルに「あける」の表示は不要であると考える。

特に,日本コカコーラ社の場合,オリジナルの「Coca-Cola」のロゴは,この間,そのデザイン性を無視され続けている。意味のない過剰な装飾を加えることで,余白のバランスが崩れていると思われる。私は,ペットボトルに入れられたコカ・コーラ(R)に「美」を感じない。それは,この頃のボトルキャップにも当てはまる。商品は,存在それ自体が,コマーシャルメッセージであることを銘記すべきである。

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