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2006年12月

2006/12/29

沖縄バヤリース社のペットボトルキャップには,「→あける」表示はない

沖縄バヤリース社のペットボトルキャップには,「→あける」表示はない。

沖縄バヤリース社の商品は沖縄県内限定販売である。同社のホームページに,そう書かれている。

沖縄バヤリース株式会社のペットボトルキャップは,なぜか白地に紺色の普通のゴジック体で「沖縄バヤリース」と2段組で入っているだけである。少なくとも,地方の物産展なんかで,時々見掛ける「シークワサー入り四季柑果汁100%・10%(各1.5L,500mL)」「グアバ20(340g)」「マンゴ20(340g)」「アセロラ10(500mL)」「カムカム&アセロラ(340mL)」「パッション&タンカン(340mL)」「ベリー&ベリー(340mL)」等のラインナップではそうなっている。因みに,四季柑とは,みかん×金柑の交配種で,シークワサーによく似た酸味の強い柑橘類らしい。

ネット上で確認したところ,どうやら,「バヤリースオレンジ」のペットボトルキャップだけは,例のひさご型(瓢箪形の総称)のロゴであった。それも,オレンジ地に紺色のロゴ+シャドーを表す片側縁取り入り。オリジナルロゴにより近いものであった。おまけに「あける→」なんていう野暮なことを表示していないのが何と清々しいことか。

製造業者各社に告ぐ! 「→あける」「→OPEN」表示は,右利きであろうと,左利きであろうと,反時計回りに開けることは,経験則に基づく行為であり,運動生理学的にも適っているため,一々指示される必要(覚え)はない。たとえ,それが一部の消費者からのクレームであったとしても,そんなことに一々とりあう必要などない。逆にまわして開かなければ,反対方向を試すのは,人間として最低の試行錯誤の学習過程であり,それが理性を持つヒトとしての在りようである。従って,消費者全般を見下したような「あける指示」を付けることは,万事事なかれ主義的な企業防衛の現れと受け止められても仕方ないことを肝に銘じて頂きたい。私は,原則として,そうした企業の姿勢を「いやしい」と思う。

2006/12/17

アサヒ飲料「三ツ矢サイダー(R)」「Bireley's(R)」の2大ブランドを会社の遺産として今なおキャップに刻印

アサヒ飲料のペットボトルキャップといえば,白地に濃紺で「ASAHI」(上原昌,1986年デザイン)のコーポレート・マーク(注1)であるが,幾つかの例外が存在する。一つは「三ツ矢サイダー(R)」,もう一つは「バヤリース(R)」である。どうしてか,調べてみた。アサヒ飲料の歴史にその回答が示されていた。三ツ矢サイダーは,1884年(明治17年)に「三ツ矢平野水」として発売され,戦後,1952年4月に「全糖三ツ矢サイダー」と改称し,更に1968年に「三ツ矢サイダー」に改称している。まさに,アサヒ飲料の歴史そのものである。また,「Bireley's(R)」(注2)も,戦後1951年(昭和26年),アサヒ飲料がまだ朝日麦酒(株)と名乗っていた時代,米国ゼネラル・フーズ社より,「バヤリースオレンヂ」(発売当時の商標)と「ウヰルキンソンタンサン」(あの変なシェイプの瓶に入っている炭酸水)の販売権を取得し、販売を開始したことに端を発している。これらの商品は,戦後の少年達にとって,味覚とともに記憶に刻み込まれたレガシーである。従って,味も製法も当時とは若干変わってしまっているが,会社の伝統と社会的遺産として,またブランド力の維持として,キャップに刻印され続けている。ペットボトルキャップには,こういう形で,メッセージを発する場合がある。

ところで,「Bireley's」のbrushフォントの後ろのピーナツの殻(もしくはコクーンシェイプ)の様な形は何の寓意が秘められているのだろう? 謎が一つ増えてしまった。

注1)なお,ネット上では,加藤淳がこのロゴを作ったとされているが,実際には,同じ会社(株式会社日本デザインセンター)に勤務していた上原昌のデザインである。恐らく,同一プロジェクトにかかわっていたと思われる。なお,加藤淳とは,TBS系『さんまのスーパーからくりTV』の子供の相談役として登場し,「フォッフォッフォッ~」と笑っていた人物であり,イオンのCMでは,山口智子と共演していた長髪の人物である。因みに,我が愛すべき日本コカ・コーラ社の「Georgia」のロゴの制作者でもあるらしい(未確認)。

注2)バヤリースの日本における歴史は,米軍の沖縄占領から始まり,1972年の「沖縄返還」を経て,現在に至っている。詳しくは,株式会社沖縄バヤリースのウェッブサイトを参照のこと(沖縄バヤリース)。

注3)バヤリースは,日本では,アサヒ飲料株式会社と沖縄バヤリースの2社が,販売しているが,この2社は基本的には別会社である(沖縄バヤリースは,沖縄UCCコーヒーとアサヒ飲料からの一部出資を受けている)。

2006/12/13

伊藤園「Natural Sparkling (R)」のキャップは脱「伊藤園」宣言か?

2006年になってから,コンビニの棚に,ペットボトル入りのフルーツフレーバー付き発泡水(炭酸飲料)が登場し始めた。味は,発砲水なので「ペリエ」のように舌を刺す味なのだが,フルーツの香りが微かにただようという中途半端な商品である。ノンシュガー、ノンカロリーならば,ミネラルウォーターでことたれりと思うのだが。そのまま飲むには抵抗感が強いが,健康志向の人間にとっては,黒酢などを割って飲んだりするには良いのかも知れない。カナダドライの「トニックウォーター」のような使い方も出来る気がする。

伊藤園は,夏の「シイクワシャー」(原文ママ)フレーバーに続き,秋の「巨峰」フレーバーを8月21日に発売していたらしい。らしい,というのは,昨日始めて見たからだ。最初,ペットボトルキャップ見たときは,アクエリアスかと思ってしまう程,伊藤園らしからぬ色使いなのには驚かされた。丸い濃紺(水のシンボル?)地に白抜きのラウンド系の英文書体で「Natural Sperkling」とある。Naturalは,「山口県防府市で採水された天然水」を使用していることから付けられており,Sperklingは「炭酸入り発砲水」を表現しているようだ。伊藤園のキャップといえば,四つ葉に伊藤園のロゴか,「日本のお茶」位かと思っていたので,極めて冒険的である気がする(ガンバレ!茶茶々!)。

なお,発砲水の賞味期間(未開封)は,6カ月である。覚えておくと便利である。賞味期間から6カ月を引けば,製造日が判明するからだ。飲料の種類毎に賞味期限は異なるので,あくまで発砲水の場合のみである。

なお,我が愛すべき日本コカ・コーラ社も「DASANI Sparkling」(シトラスミックス)を発売している。これは,ペリエに<レモン>と<ライム>フレーバーがあることを下敷きにしたものである。なお,本家米国ではノンフレーバーの「Dasani Water」とフレーバー付きの双方が,かなり以前から発売されている。因みに,米国版のキャップはミネラルウォーター系の定番であるブルー(全体)である。

伊藤園も,当然第1弾は,沖縄特産の柑橘類であるシークワサー(学名:Citrus depressa Hay.;和名:みひらレモン)を使用している。類似商品を作る上での鉄則である既存のフォーマットの踏襲である。このことをオリジナリティーのなさと批判してはならない。成功したビジネスモデルをまねることこそが「成功ビジネス」のビジネスモデルに他ならない(自家撞着?)[注1]。

[注1] 2006年11月26日(日曜日朝7:30)放送『応援!がっちりマンデー!!』内の森永卓郎氏の発言による

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