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2006/12/17

アサヒ飲料「三ツ矢サイダー(R)」「Bireley's(R)」の2大ブランドを会社の遺産として今なおキャップに刻印

アサヒ飲料のペットボトルキャップといえば,白地に濃紺で「ASAHI」(上原昌,1986年デザイン)のコーポレート・マーク(注1)であるが,幾つかの例外が存在する。一つは「三ツ矢サイダー(R)」,もう一つは「バヤリース(R)」である。どうしてか,調べてみた。アサヒ飲料の歴史にその回答が示されていた。三ツ矢サイダーは,1884年(明治17年)に「三ツ矢平野水」として発売され,戦後,1952年4月に「全糖三ツ矢サイダー」と改称し,更に1968年に「三ツ矢サイダー」に改称している。まさに,アサヒ飲料の歴史そのものである。また,「Bireley's(R)」(注2)も,戦後1951年(昭和26年),アサヒ飲料がまだ朝日麦酒(株)と名乗っていた時代,米国ゼネラル・フーズ社より,「バヤリースオレンヂ」(発売当時の商標)と「ウヰルキンソンタンサン」(あの変なシェイプの瓶に入っている炭酸水)の販売権を取得し、販売を開始したことに端を発している。これらの商品は,戦後の少年達にとって,味覚とともに記憶に刻み込まれたレガシーである。従って,味も製法も当時とは若干変わってしまっているが,会社の伝統と社会的遺産として,またブランド力の維持として,キャップに刻印され続けている。ペットボトルキャップには,こういう形で,メッセージを発する場合がある。

ところで,「Bireley's」のbrushフォントの後ろのピーナツの殻(もしくはコクーンシェイプ)の様な形は何の寓意が秘められているのだろう? 謎が一つ増えてしまった。

注1)なお,ネット上では,加藤淳がこのロゴを作ったとされているが,実際には,同じ会社(株式会社日本デザインセンター)に勤務していた上原昌のデザインである。恐らく,同一プロジェクトにかかわっていたと思われる。なお,加藤淳とは,TBS系『さんまのスーパーからくりTV』の子供の相談役として登場し,「フォッフォッフォッ~」と笑っていた人物であり,イオンのCMでは,山口智子と共演していた長髪の人物である。因みに,我が愛すべき日本コカ・コーラ社の「Georgia」のロゴの制作者でもあるらしい(未確認)。

注2)バヤリースの日本における歴史は,米軍の沖縄占領から始まり,1972年の「沖縄返還」を経て,現在に至っている。詳しくは,株式会社沖縄バヤリースのウェッブサイトを参照のこと(沖縄バヤリース)。

注3)バヤリースは,日本では,アサヒ飲料株式会社と沖縄バヤリースの2社が,販売しているが,この2社は基本的には別会社である(沖縄バヤリースは,沖縄UCCコーヒーとアサヒ飲料からの一部出資を受けている)。

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