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2007/04/05

アサヒ飲料 『若武者』 をリニューアル

清涼飲料水メーカーの新製品発売ラッシュの中、対抗策として、リニューアル商品の市場投入も盛んである。2007年4月3日、アサヒ飲料は 『若武者』 (2007年4月5日、コンビニ棚にて確認)をリニューアルした。もちろん、キャップとボトル、更にはTVCFも含めてである。広告キャラクターには歌舞伎役者十八代目中村勘三郎を起用し、スチール写真には写真家篠山紀信をフィーチャーする程の意気込みである。

キャップもリニューアルと書いてしまったが、少し前から既に変更されていたような気もする(未確認)。今回も緑色のベース地に黒色で「茶」+「←あける」である。一瞬見逃しそうになった位である。それ程にキャップのデザインについては変化に乏しい。

兎に角、書体が違う。以前は隷書体に近い書体が使われていたが、今回は下手くそな楷書体になっている。全体に、<ふところ>が狭く、<はらい>が長いため、文字のバランスが著しく悪い。ボトルパッケージのロゴ用に作成された落款印風デザインをキャップに流用したことに原因がある。ロゴ全体をそのまま流用するならばまだしも、四角い枠付きの落款印風デザインの一部を構成する「茶」の文字だけを抜き出したことが最大の敗因と言える。

また、落款印風のロゴも、四角い枠に「茶」というフォントのエレメントを無理矢理押し込んでいるため、一画ずつ分解して、再構成したような印象を与える。書はバランスが全てなので、再構成(reconstract)には意味がない。

どうも、最近こうしたデザイン素材の流用(使い回し)を目にする度に、ボトルパケージのデザインの完成度の高さに較べ、キャップデザインにおける<手抜き>の印象を拭い切れない。一見キャップ自体の面積が狭いことから、デザインにも限界があるように思われがちであるが、海外のペットボトルキャップなどを見るにつけ、実に多様な可能性を秘めた宣伝媒体として成立していることがわかる。こうした細部にも手を抜かないことが職人(ペットボトルデザイナー)としての矜持というものであろう。江戸の職人が「根付」のような小間物に込めた情熱が、ペットボトルキャップデザインにもあれば、商品文化は、より華やかで、より豊かなものとなると思う。

■参照キャップデータ■
賞味期限+製造所固有記号:「071128/F」。『若武者』の賞味期限は8カ月と判明。製造所は茶処静岡県富士宮市の「富士山工場」。キャップは、日本クラウンコルク社製のギザギザの粗いタイプ(ロット番号:N16-26)。ボトルは特注の「Asahi」ロゴ入り(十六茶と同一シェイプ、ただしパッケージフィルムが肩まで覆っているためウェーブパターンは隠れている)(ロット番号:A12)。

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