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2007年5月

2007/05/31

全米のペットボトルキャップ製造業者一同に会するの巻

全米クロージャー製造業者協会 (CMA) の会員企業は、来る2007年6月20日~21日の両日、ジョージア州アトランタのダブルツリーゲストスイーツアトランタ (ホテル) を会場として、 『The Future of Caps and Closures(キャップとクロージャーの未来)』 という大会にて相まみれようとしている [注1]。

大会開催のお知らせによれば、 「食品、飲料、医薬品、家庭用、及び非消耗型クロージャーの各領域における販売戦略を検討し、成長いちじるしい新興消費市場に関する詳細な分析を提供するため、その分野の世界的第一人者が参加。当会議は、米国、ヨーロッパ、及びその他の地域に影響を及ぼす最近の消費者の需要動向、産業動向、及び法規制の問題に関する知見を提供。さらに、スマートでアクティブな包装技術、RFID技術、及び廃棄物処理技術を含む地球にやさしい率先的な事業活動に関する発表を予定。バイヤー、製造業者、包装容器サプライヤー、原料供給業者、学術研究者のいかんを問わず、最も有益かつ適切な業界情報が入手可能」 (CMA 「大会開催のお知らせ」 [注2] より翻訳 (意訳) のうえ引用) とのことである。参加費は約20万円程度なので、世界の最先端情報に触れてみてはどうだろうか。

今回の会議では、当ブログでも馴染みのあるテーマが発表される。米Alcoa社のペットボトル包装の軽量化ソリューションと米Integral RFID社のRFIDテクノロジーに関するものである。

コレクター以上に、キャップについて真剣に語り合う人々が存在する。あまりにも当然なことであるが、忘れがちである。感謝!

注1) Intertech Pira社主催  『The Future of Caps and Closures』 パンフレット (PDF)
注2) 全米クロージャー製造業者協会 (CMA) 『The Future of Caps and Closures』 大会開催のお知らせ

2007/05/30

『凍結ボトル』 シリーズの 『AQUARIUS(R)』 にも矢印表示

『凍結ボトル』 シリーズに 『AQUARIUS(R)』 が追加された。セブン-イレブン・ジャパンでは、< 『凍結ボトル』 シリーズ>として、既に昨年の2006年7月12日に、アサヒ飲料 『アサヒスーパーH2O凍結ボトル』、カルピス 『凍らせておいしいカルピス凍結ボトル』、ハウスウェルネスフーズ 『C1000レモンウォーター凍結ボトル』 の3種類を発売している。

これらメーカーの異なる3種類の商品では、<凍結ボトル>の統一イメージの普及とコスト低減のため、キャップの図柄を共通にしており、商品名やメーカー名を入れていない。ところが、今年(2007年)から当シリーズのラインナップに追加された 『アクエリアス(R)凍結ボトル』 では、共通キャップ使用の代わりに、自社商品ロゴの入った独自キャップを使用している。白地キャップに、紺色の文字で 「AQUARIUS(R)」 のロゴ+六角形の 「凍結ボトル」 の共通マーク+ 「凍結ボトル」 の共通ロゴ(以上、縦方向にレイアウト)+左右2個所に点対称で 「→あける」 である。本来ならば、天面部の外周トラックには 「再栓時は漏れないよう、しっかりお閉めください。」 の注意を喚起するメッセージが入れられるべきである。

我が愛すべきCCNBC社では、ここに敢えて 「→あける」 を入れている。再栓不良によるペットボトルからの内容物の漏洩に対する注意喚起よりも、 「→あける」 を2個所入れることの方が重要なのかと問いたい。ここまで徹底されると、逆に 「清々しさ」 を感じてしまう。いっそのこと 「→あける」 などと生ぬるい表示ではなく、 「→あけろ」 としてはいかがか。既に 「OPEN→」 を導入している製造メーカーもあるやに聞くが、今のところ、消費者団体より抗議を受けた様子もないので、特に問題はないと思う。

さて、キャップを良く見ると分かるが、この 「凍結ボトル」 のキャップには中栓が付いている。中栓付きキャップの使用目的は、主に以下の2つである。(1)開栓性の向上、(2)店頭でのいたずら防止(タンパーエビデンス機能の強化)である。開栓時、先ずブリッジが切れるが、この時点ではパッキン(中栓)は密封状態を維持している。更に、開栓を進めると、ネジがパッキン(中栓)を持ち上げ、開栓が完了する。従って、このキャップでは、開栓には2段階を要する。それ故に、再栓にも2段階を要するため、キャップを回す際にいったん強い抵抗を感じても、更に締め続ける必要がある。 「再栓時は漏れないよう、しっかりお閉めください。」 の注意メッセージは、決して飾りではない。

この凍結ボトルは、セブン&アイオリジナル商品であり、セブンイレブン以外のコンビニでは販売されていない。また、陳列棚も、通常の飲料コーナーではなく、 「ロックアイス(R)」 (小久保製氷冷蔵)などの氷を置いてある陳列ケースにある。私も最近まで存在すら知らなかった。

セブン-イレブン・ジャパンと東洋製罐が共同開発したものであり、冷凍専用にボトルの凍結変形性を軽減する工夫を加えたのものである。なお、冷凍対応ペットボトルは、2003年に日本サンガリアが業界に先駆けて、< 「氷晶」 シリーズ>として先行している分野である(スカイブルーの 「氷晶キャップ」 が特徴)。また、キャップの色は白のままであるが、2007年5月には冷凍可能なライチ味の 『湘南飲料』 も再発売している。ちなみに 『湘南飲料』 のキャップにも中栓がついており、 『凍結ボトル』 のキャップと同じメーカーのものが使用されている。

夏の風物詩であったアイスキャンディー売りが消えて久しいが、代わりにコンビニがその代役を果たしているので不便はない。多少、風情に欠けるが、それは仕方ないことである。

■ 参照キャップデータ ■
『アクエリアス(R)凍結ボトル』 (500mLペットボトル) の賞味期限+製造所固有記号: 「071102-NNC」。賞味期限は不明。キャップは、日本山村硝子社製 「TEN-PH5RTキャップ」*、洗浄スリット入り(ロット番号:c9-26)。ボトル(ロット番号:C-13)。

『凍らせておいしいカルピス凍結ボトル』 (500mLペットボトル) の賞味期限+製造所固有記号: 「071002/BC」。賞味期限は不明。キャップは、日本山村硝子社製 「TEN-PH5RTキャップ」*、洗浄スリット入り(ロット番号:c7-3)。ボトルは東洋製罐社製(ロット番号:C-4)。(比較検討用として掲載)

*「TEN-PH5RTキャップ」 の外見上の特徴: (1)パッキンである「PH5RT」は、中栓として機能するため、キャップ本体とは分離している(振るとカラカラ鳴るので分かる); (2)パッキンの材質は無添加ポリエチレン(PE)製(半透明である); (3)ブリッジの数は25個; (4)フラップの形状は、下から見ると日本人がオペラで装着する 「付け鼻」 状のものがシャンプーハット様に25個並んでいる(このフラップの効果は絶大で、他社のTEバンドと比較しても、とりわけ外れ難い)

2007/05/29

サントリーフーズ社 『START UP WATER』 の水色キャップ

サントリーフーズ社は、カフェイン+ビタミンB6+クエン酸を配合した単に酸っぱいだけの水 『スタートアップウォーター(START UP WATER) 』 を発売した(2007年5月29日、ファミリーマート店頭で確認)。

このキャップは、スカート部のギザギザがノーマルタイプで、ディープスカイブルーの不透明着色キャップ地に白色オペークインキで 「SUNTORY」 のロゴ+ 「←あける」 である。サントリーフーズ社の共通キャップの色違いである。この青は水色というより空色に近い。恐らく、水からの発想で「水色」なのだろうが、不透明着色キャップに水のクリアーさはない。爽快感も感じられない。例えれば、水を表現するのに、水色の色鉛筆でベタ塗りしたようなものである。 『サントリー天然水』 の水色キャップと比較した場合、野暮に感じる。

■ 商品表示データ ■
『スタートアップウォーター』 (500mLペットボトル入り)
<原材料名>果実(レモン、オレンジ)、カフェイン、ビタミンB6
<栄養成分>(100g当たり) ●エネルギー:0kcal ●たんぱく質:0g ●脂質:0g ●炭水化物:0g ●ナトリウム:0mg ●ビタミンB6:0.08mg ●糖類:0g ●カフェイン:10mg ●クエン酸:30mg ●レモン&オレンジ果汁1% ●果汁由来のクエン酸:150mg

■ 参照キャップデータ ■
『スタートアップウォーター』 (500mLペットボトル) の賞味期限+製造所固有記号: 「080103/WA」。賞味期限は7カ月。キャップは、日本山村硝子社製 「TEN-キャップ」、洗浄スリット入り(ロット番号:c9-27)。ボトル(ロット番号:83/41)。ボトル上のその識別記号:F11-C13、L091E。

2007/05/28

銀座千疋屋、『バナジウム天然水』に果汁を入れる

創業1894年の老舗、銀座千疋屋(販売:銀座千疋屋フードシステム株式会社)が、2007年5月28日 『檸檬のバナジウム天然水』 と 『桃のバナジウム天然水』 [注1] を発売した(5月28日、ファミリーマート店頭で確認)。富士山の<天然バナジウム水>に、それぞれ<瀬戸内産レモン果汁1%>と<山梨産桃果汁1%>を含有する。老舗フルーツパーラーならではのチョイスである。ただし、原材料の 「果糖ぶどう糖液糖」 「酸味料」 「香料」 が味覚のベースとなているニア・ウォータにあって、本物の果汁を少しだけ入れる意味が理解出来ない。60年代、水道水に砂糖を溶かし、レモンを数滴落としただけの 「砂糖水」 の方が、遙かに清涼感があったと考えるのは、単なるノスタルジーであろうか。

キャップは白地ベースに 「丸(○)に千」 の千疋屋のロゴが金色で入っている。幾何学模様のアール・デコ風意匠が見事に生かされた洗練されたキャップとなっている。なお、丸(○)は正円ではなく若干楕円に歪んでいることに、デザイナーの意図が見て取れる。

■ 参照キャップデータ ■
(a) 『銀座千疋屋 檸檬のバナジウム天然水』 (500mL PETボトル入り) の賞味期限+製造所固有記号:「080127/GSS 05:37:17」。賞味期間は8カ月。キャップは、NCC社製ワンピースキャップ、洗浄スリット入り(ロット番号:H56-41)。ボトル(ロット番号:Y-15)。

(b) 『銀座千疋屋 桃のバナジウム天然水』 (500mL PETボトル入り) の賞味期限+製造所固有記号:「080128/GSS 03:06:04」。賞味期間は8カ月。キャップは、NCC社製ワンピースキャップ、洗浄スリット入り(ロット番号:H56-46)。ボトル(ロット番号:Y-11)。

注1) 新商品概要(銀座千疋屋桃のバナジウム天然水/銀座千疋屋檸檬のバナジウム天然水)

2007/05/27

宮崎県の御当地キャップ3種類

今、宮崎が熱い。2007年1月の東国原新知事の登場とともに、マスコミの関心度が上がっている。当然PR効果も付随して高まっている。ミーハーを自負する私も、宮崎へ行って来た。家から30分で着いた。新宿駅南口 「新宿みやざき館KONNE」 である。都内に居ながらにして、宮崎県の物産を入手出来るのはうれしい。

ここでは現在、2社3種類のキャップが入手出来る。南日本酪農協同株式会社は、(a) 『バイオ茶(R)』 のキャップ1種類。宮崎県農協果汁株式会社では各種商品ラインナップが存在するるが、基本的には (b-1) 『サンA』 というロゴと(b-2) 『P』 というロゴのキャップ2種類である。因みに、南日本酪農協同(株)では、 『スコールブランド』 も出しているが、こちらは全国展開商品であることから、置かれていない。また、宮崎県農協果汁(株)の 『屋久島縄文水』 も宮崎県の物産ではないため、置かれていない。 『屋久島縄文水』 の方は、沖縄県もしくは熊本県の物産会場でよく目にする。

宮崎県農協果汁(株)製造のペットボトルには、通常 『サンA』 というロゴのキャップが付くが、2004年4月28日に 『MIYAZAKI<P>OWER』 (宮崎の太陽と大地の恵み<チカラシリーズ>)の発売を期に、Powerの頭文字『P』をデザイン化した<シリーズ用>キャップが投入された。白地ベースに緑色で 「P」 のデザインロゴ。山菜のゼンマイにも見える。逆さにすると「J」のように見える。

日常の生活の中では、お目に掛かれないキャップでも、少し目を凝らしてみれば、意外な場所に非日常的空間の入り口が存在するものである。

■ 参照キャップデータ ■
(a) 『バイオ茶(R)』 (500mLペットボトル) の賞味期限+製造所固有記号:「080218/MNK」。賞味期限は不明。製造所は南日本酪農協同(株)である。キャップはライナー付き洗浄スリット入りキャップ(ロット番号:2/02)。ボトルは東洋製罐製(ロット番号:W-2)。

(b-1) 『さわやか日向夏ドリンク』 (280mLペットボトル) の賞味期限+製造所固有記号:「080205」。賞味期限は不明。宮崎県農協果汁(株)が製造所であるため、製造所固有記号は存在しない。キャップはノーマルタイプのワンピースキャップ、洗浄スリット付き(ロット番号:H49-28)。ボトルは東洋製罐製(ロット番号:W-8)。

(b-2) 『日向夏のチカラ』 (195mLペットボトル) の賞味期限+製造所固有記号:「071214」。賞味期限は不明。宮崎県農協果汁(株)が製造所であるため、製造所固有記号は存在しない。キャップはノーマルタイプのワンピースキャップ、洗浄スリット付き(ロット番号:H49-62)。ボトルは東洋製罐製(ロット番号:E-21)。

■ 連絡先 ■
南日本酪農協同株式会社
885-0073 宮崎県都城市姫城町32街区3号
TEL: 0986-23-3456、FAX: 0986-25-6033
URL: http://www.dairy-milk.co.jp/

宮崎県農協果汁株式会社
889-1301 宮崎県児湯郡川南町大字川南20016-3
TEL: 0983-27-1111、FAX: 0983-27-4584
E-mail: info@kajyu.co.jp
URL: http://www.kajyu.co.jp/

2007/05/26

サントリーフーズ社から 『Mountain Dew MAX-AIR』 登場

サントリーフーズ社が、2007年5月22日にペットボトルで 『マウンテンデューマックスエアー』 を発売したという情報は、コレコターズサイトで知った。しかしながら、現物にはなかなかお目に掛かれなかった。2007年5月25日、am/pmの店頭でやっと確認出来た。この手の嗜好性の高い商品は、群雄割拠するコンビニ棚には並び難い。サントリーフーズ社のブランド力をしてもそうである。

米ペプシコ社では、2年前の2005年6月に、朝鮮人参エキス入りエナジードリンクとして(a) 『Mountain Dew MDX』 [注1] を登場させたが、本邦ではただのネオングリーンに輝く色付き炭酸水として(b) 『Mountain Dew MAX-AIR』 としてリニューアルするにとどまっている。商品戦略としては余りに中途半端である。

キャップは、白地のノーマルキャップに濃いオリーブ色の●ベタに 「Mountain Dew」 の新規ロゴである。 「Dew」 の部分のみ赤色であり、天地をひっくり返せば 「MaD」 と読めるような仕掛けがある。

■ 商品表示データ ■
(a) 『Mountain Dew MDX』 (500mLペットボトル入り)
<原材料名>高果糖液糖コーンシロップ、クエン酸、天然香味料、保存料(安息香酸Na)、朝鮮人参エキス、d-リボース、カフェイン、マルトデキシトリン、アラビアゴム、アスコルビン酸(ビタミンC)、エデト酸カルシウム二ナトリウム、タウリン、臭素化植物油、着色料(黄5、青1)[参照用]

(b) 『Mountain Dew MAX-AIR』 (500mLペットボトル入り)
<原材料名>果糖ぶどう糖液糖、酸味料、香料、カフェイン、保存料(安息香酸Na)、着色料(黄4、青1)
<栄養成分>表示なし

■ 参照キャップデータ ■
『マウンテンデューマックスエアー』 (500mLペットボトル) の賞味期限+製造所固有記号:「071025/WB」。賞味期限は5カ月。キャップはライナー付きキャップ(ロット番号:437)。ボトル(ロット番号:97/H28)。

注1) Mountain Dew MDX

2007/05/25

Alcoa CSI社の未だ見ぬ新規キャップ 「Xtra-Lok mini」 について

ペットボトルキャップと言えば、内径28mm×高さ15mm、白色もしくはオレンジ色(加温)が標準である。

と思っていた。確かに、ペットボトル飲料用キャップとしては世界標準であるように思われる。ところが、2006年10月、アルコア・クロージャー・システム・インターナショナル (Alcoa CSI) 社は、炭酸飲料、ミネラルウォ-ター、及びビール飲料などのボトル用に 「Xtra-Lok mini」 を開発したと発表した。このキャップは、プレスリリース用写真 「注1] を見れば分かる通り、 「背が低いこと」 と 「グリップのギザギザが大きいこと」 (もはや「粗い」といった範疇ではない) が最大の特徴である。ところが、それ以外には、通常のライナー付き2ピースキャップと何ら機能的には変わらないという。

それでは開発の目的は何かというと、パッケージング及び輸送コストの大幅な軽減にあるらしい。ミネラルウォーターのキャップが異常に小さいことと同じである。ただし、炭酸飲料のような内圧の高いものにも対応するため、ライナー材には高機能 「XT [TM] ライナー」 を使用している (それが何かは知らないが)。

いつの日か、このキャップを手に取る日は果たして来るのだろうか。

注1) CSI社プレスリリース 「新規開発のAlcoa社製Xtra-Loc "ミニ" 飲料用キャップ: この高さの低い新規デザインは清涼飲料メーカーにとって重大な意味を持つ (意訳)」 (2006年10月25日)

2007/05/24

伊藤園 『お~いお茶』 のボトルとキャップを一新

伊藤園は、2007年5月17日に 『お~いお茶』 のボトルとキャップを2年ぶりに変更した。

ボトルシェイプは、一見、竹筒の水筒を模したように見えるが、サントリーの 『伊右衛門』 ほどの完成度はない。むしろ、アルミ缶の方がそれらしく見える。胴径を3mm短くしたことで持ちやすくし、高さを8mm高くした(209mm→217mm)ことで店頭での訴求力を高めたというが、コンビニ棚では、むしろ窮屈そうに見える。また、自販機対策として、209mm高バージョンを専用に製造しているらしい。生造ラインの統合を推進しているCCNBC社では思いもよらないような贅沢さである。

キャップは、全体的デザインはそのままで、メッセージのみが変更されている(a→b)。

 (a) 「日本のお茶」 の日の丸ロゴ+ 「茶畑から 育てています。 伊藤園」
 (b) 「日本のお茶」 の日の丸ロゴ+ 「いいお茶は、 いい畑から。 伊藤園」

俳句好きの伊藤園らしい見事なキャッチコピーである。一見、自由律俳句[注1]に見えるが、単なる 「字余り」 であろう。この場合、 「茶畑」 が春の季語である。

伊藤園の凄さは、この小さなキャップを広告媒体として認知していることにある。(a)において、伊藤園では 『お~いお茶』 用に、茶畑から改良していることを訴え、(b)において、そのように改良された茶畑から摘まれた茶であれば、当然伊藤園の茶葉の品質は良質であると帰結している。

これは、 「顔の見える生産者」 戦略の一環でもある。そのために 「お~いお茶 『茶畑日記』」 なるブログまで立ち上げている。日本国内で生産される緑茶の2割以上を取り扱うお茶の専門商社伊藤園なればこその企画力である。

■ 参照キャップデータ ■
(a) 『お~いお茶』 (350mL* PETボトル入り)の賞味期限 「080130/A13」。賞味期間は9カ月。キャップは、NCC社製ワンピースキャップ、洗浄スリット入り(ロット番号:H50-28)。ボトルは、東洋製罐製(ロット番号:E-55)。

(b) 『お~いお茶』 (500mL PETボトル入り)の賞味期限 「080129/B6」。賞味期間は9カ月。キャップは、NCC社製ワンピースキャップ、洗浄スリット入り(ロット番号:H40-56)。ボトルは、東洋製罐製(ロット番号:G-21)。

*350mL入りボトルのキャップは,2007年5月24日現在も(a)であることから,(a)(b)は併存状態にある。

注1) 自由律俳句とは、音数や季語に縛られず、心の赴くままに、あるがままを自由に表現したものである。 「咳をしても一人」 で知られている。この句は、種田山頭火の句として巷間伝えられてるが、尾崎放哉のものである。

2007/05/23

サンガリア 『湘南飲料』 のキャップに警告メッセージ

近所のサンクスで、日本サンガリアベバレッジカンパニーの 『湘南飲料』 を手に取った瞬間、いきなりキャップに 「▲!注意:キャップ切り口でのケガにご注意下さい。」 と警告されてしまった(2007年5月22日、店頭で確認)。白地キャップに緑色で<加温キャップ>のようなスタイルでメッセージが入っている。サンガリアの場合、ギターピックのような形のロゴ入りキャップが一般的であるので、意表をつかれた。もしかして、汎用キャップなのだろうか。でも、缶詰ではないので、キャップの切り口で、どうやったら怪我をするというのだろう。あるいは、何かの罠か?

この商品は、横浜のFMラジオ局 「Fm yokohama(JOTU-FM)」 とコンビニエンスストアチェーン 「サークルKサンクス」 が共同開発したとバッケージに書かれている。パッケージには、 「湘南飲料」 の商品名とFm yokohamaのマーク(北斎の冨嶽三十六景 「神奈川沖浪裏」 の波頭とFM波をもじったデザインに成っている)。

味はライチ(茘枝; Litchi chinensis)で、果汁が2%も入っている。この商品は、ネット上の情報によると、過去(2004年と2006年頃)にも販売されていたらしく、消滅と復活を繰り返しているようである。以前までは、ライチ果汁1%であったので、今回の2%は100%増量の大盤振る舞いである。また、パッケージも一新されている。ボトルの下半分に、チューブライドを決めるサーファー(その後、波に飲まれ、溺れる)のシルエットが追加されている。サーファー向けの夏のスポーツドリンクというコンセプトかも知れない。ということは、警告メッセージに込められた真の意味は、<キャップを浜辺に捨てないで>と翻訳できる(恐らく違うと思うが)。

■ 商品表示データ ■
『Fm yokohama 湘南飲料』 (500mLペットボトル入り)
<原材料名>糖類(高果糖液糖、砂糖)、ライチ果汁、塩化Na、酸味料、香料、乳酸Ca、塩化K、ナイアシン、パントテン酸Ca、塩化Mg、ビタミンC、ビタミンB6
<栄養成分>(100g当たり) ●エネルギー:19kcal ●たんぱく質:0g ●脂質:0g ●炭水化物:4.8g ●ナトリウム:20mg

■ 参照キャップデータ ■
『湘南飲料』(500mLペットボトル) の賞味期限+製造所固有記号:「080208/SNG7」。賞味期限は8カ月。製造所は不明*。キャップはノーマルタイプ、スリット入りツーピースキャップ(ロット番号:c9-28)。ボトル(ロット番号:94/84)。

*ちなみに、サンガリア は、本社工場(大阪市東住吉区中野)、今川工場(大阪市東住吉区今川)、伊賀工場(三重県伊賀市中柘植)の3工場を有している。多くの製品は、最も規模の大きい伊賀工場で製造されているが、 『湘南飲料』 のような小ロットの企画物は、本社もしくは今川工場で製造されている可能性が高い(推測)。

CALPIS WATER(R)キャップに 「カラダにピース」 のメッセージ

「カルピスウォーター(R)」 は今年で発売15周年らしい。TVCFでは、田舎のバス停で夏服を着た長澤まさみが、いたいけな少年のココロを弄んでいる。

その 『カルピスウォーター(R)』 のキャップにメッセージが入った(2007年5月23日、セブンイレブン店頭で確認)。上段に「カラダにピース」、下段に「CALPIS」のロゴ+カルピス社の土星のようなマーク。 「カラダにピース」 は、頭韻と尾韻を踏んでいることから、恐らく地口(駄洒落)と思われる。 「カラダにピース」 → 「カラダピース」 → 「カラダピス」 → 「カルピス」 (下らない)。従って、あまり意味はない。

ところで、コカ・コーラ社の 『アクアセラピーミナクア(R)』 でもそうであるが、宣伝コピーの中に 「ココロ」 と 「カラダ」 というキーワードを挟み込むことが密かなブームのようである。今日の状況をポストモダンにおける「身体論」の文脈で捉え返した結果なのであろうか。良く解らない。過剰なまでの意味付与とも思える。水であれ、ヨーグルトであれ、ペットボトルに入れられて、商品となった瞬間から、それらは工業生産物である。もはや、ボヘミアンなナチュラリストとは相容れない存在となっている。だから、あまり過剰な期待を抱かせてはいけない。自然の営みから切り離された都市生活者にとって、「ココロ」と「カラダ」なるキーワードは、砂上の楼閣に過ぎない。ペットボトル飲料は、喉の乾きは潤せても、身体までは癒せない。ましてや心をやである。

■ 商品表示データ ■
『カルピスウォーター(R)』 (500mLペットボトル入り)
<原材料名>糖類(果糖ぶどう糖液糖、砂糖)、脱脂粉乳、乳酸菌飲料、酸味料、香料、安定剤(大豆多糖類)
<栄養成分>(100ml当たり) ●エネルギー:46kca ●たんぱく質:0.25g ●脂質:0g ●炭水化物:11.2g ●ナトリウム:16mg

■ 参照キャップデータ ■
『カルピスウォーター(R)』 の賞味期限 「071105/SC」。キャップは、ALCOA社製ワンピースキャップ、洗浄スリット入り(ロット番号:V9-46)。ボトル(ロット番号:92/24)。

2007/05/22

2種類の 『nerea』 キャップ

『nerea』 と言っても、それ程有名ではないので、知らなくて当然である。たまたま、近所の「肉のハナマサ」という業務用スーパーの陳列棚に並んでいたので購入したまでである。500mLボトル1本78円(税込み)であった。イタリア産のミネラルウォーターである。因みに、分類は 「ミネラルナチュラルウォーター」 で、炭酸を含まない鉱水のみの 「非発泡タイプ」 と、鉱水に炭酸ガスを封入した「発泡タイプ」との2種類がある。

鉱水のみ方は<白の半透明>キャップ、発泡タイプの方は<ソーダグリーンの半透明>キャップである。構造的には、Novembal社の角丸キャップに近いが、キャップ製造メーカーは「dap」という聞き慣れない会社であった。また、ブリッジの数も15カ所と、欧州のキャップにしては比較的多い。このため、開栓時に、タンパーエビデンス(TE)バンドが飲み口辺りまで半分はだけてしまし、最終的には引きちぎるようにしてキャップを外す格好になった。TEバンドには、<フィン>も<ウイング>も<プレート>もなく、わずかな突起状の帯が一周しているだけである。本来の意味から言えば、TEバンドがボトル本体に残っている必要はないので、リサイクルを考慮した工夫とも考えられなくもない。

キャップの裏には、角丸キャップと同様の内径シール構造がみられる。また、射出成型時の臍の部分には、アスタリスク(*)のような星状隆起があり、表側天面から見ると、六方向に成長する雪の結晶のように見えなくもない。この結晶は内径シール内を6区画に仕切り、下方に 「キャップのロット番号」 、120度右上に [Ωツ] のようなマーク(これは、欧州のキャップに良く見掛けるもので、何かの認証マークではないかと考えているが、メーカーのマークかも知れない)、反対側120度左上には製造メーカーもしくは認証団体の 「dap」 のマークが付いている。黒魔術の魔法陣みたいで面白い。内径は28mmであり、本邦のペットボトルにもギリギリ嵌る。

味は、硬度140なので飲みやすい(発泡タイプを除く)。

ボトルデザインは、発泡タイプとの共用ボトルのため、6本足+上部ドーム構造であるが、ボトル胴体の中央部が、竹細工のような細かいパターンの捻れた形状で、くびれている。当初、デザイン上の装飾と思っていたが、竹細工状のツイスト構造[注1の同社ホームページを参照]は、グリップ性能に優れたデザインとなっている。それ以外のカ所は、押さえるとペコペコと凹むが、くびれ部分は、内容物を飲み干した後も、ボトルを完全に保持可能である。さすがデザイン大国イタリアの面目躍如である。また、上部ドームには、nerea S.p.A.社の会社のロゴである 「nerea(R)」 に目つきの悪いセキレイのような小鳥が留まっている図柄のマークが前面と後面にエンボシング(型押し)され、浮き上がっている。

ところで、同社ホームページを見て気が付いたことであるが、発泡タイプのペットボトルの色が、濃いブルーで着色された透過PET+白色キャップに見える。実は、日本向け商品は「肉のハナマサ」仕様となっており、JANコードも「49」で始まる日本の商品の扱いとなっている。これは、PETボトルリサイクル推進協議会が2001年4月に改定した「自主設計ガイドライン」を遵守した結果であり、現在、日本国内では無色透明のPETのみの使用に限定されているためである。そうした理由から、「肉のハナマサ」仕様では、2種類の商品をキャップの色で区別することとなったと考えられる。

なお、半透明キャップには更に別バージョンが存在する。このキャップの実物を見れば一目瞭然であるが、キャップ天面部が人の顔を模したレイアウトになっている[注2参照]。nereaの2つの「e」が目で、「r」が鼻、ereの上に引かれた弧が眉、そして「Castelsantangelo sul Nera (MC)」と言うイタリア中部の地名がスマイルマーク君の口に成っている。その口の上に、小さくて読めないが、「dap」のマークのチョビ髭がある。この髭が、2バージョン存在する。ひとつは、キャップ裏面のロゴと同じもの、もう一つは ○ に「dap」である。今回入手したものは後者であった。

■ 商品表示データ ■
(a) 『nerea(R)Naturale』 (500mLペットボトル入り)
<原材料名>水(鉱水)[採水地:ネレア]
<栄養成分>(mg/L) ●HCO3-:171.0 ●Ca++:55.0 ●Cl-:4.3 ●SO4++:2.9 ●Na+:1.7 ●NO3-:1.0 ●Mg++:0.6 ●K+:0.4 ■硬度:140 ■pH値:7.7

(b) 『nerea(R)Prizzante』 (500mLペットボトル入り)
<原材料名>水(鉱水)[採水地:ネレア]、炭酸ガス
<栄養成分>(a)と同じ

■ 参照キャップデータ ■
(a) 『nerea(R)Naturale』 (輸入業者:肉のハナマサ)の賞味期限/製造ライン「2008 07 19/20:01L6A11」。キャップは、ポリプロピレン (PP) 製28mm径ワンピースキャップ(ロット番号:25)。ボトルのロット番号(プリフォーム:S48-369、成型:3)。

(b) 『nerea(R)Prizzante』 (輸入業者:肉のハナマサ)の賞味期限/製造ライン「2008 07 20/06:11L6A14」。キャップは、ポリプロピレン (PP) 製28mm径ワンピースキャップ(ロット番号:9)。ボトルのロット番号(プリフォーム:S23-369、成型:6)。

注1) NEREA S.p.A.社(62030, Castelsantangelo sul Nera, Macerata, Italy)ホームページ。

注2) KUMA氏の運営する 『ペットボトルキャップコレクションの旅』 「外国のプラキャップ」 <イタリア編>の中の<(株)ハナマサ「nerea-01」>キャップ。

2007/05/21

世界初のプラスチックキャップ

米国のウェッブサイトに 『飲料容器と広告博物館』 [注1]という炭酸飲料の容器と広告に関するコレクターズサイトがある。米国の炭酸飲料の歴史が、年代順に克明に整理されており、一目でわかる。その中に「1977年、プラスチックボトルキャップが合衆国に導入される」と言う記述が写真とともに掲載されている。米国初と言うことは、世界初と考えても良い。写真は白黒なので、キャップの色までは判別出来ないが、恐らく半透明で、ほぼ現在のミネラルウォーターのキャップに近いものであったと思える。ただし、タンパーエビデンスバンドは未だ付いていない[注2]。記載によれば、導入当時、キャップを含めたパッケージングに掛かるコストは、中身の炭酸飲料の1.5倍もしたらしい(ちょっと驚いたが、冷静に考えてみると、今でもさほど変わらない気がする)。

PETボトルリサイクル推進協議会が作成した年表[注2]によれば、PETボトルの歴史は、1967年頃米国デュポン社がPETボトルの基本技術を確立し、1974年世界に先駆けて、米国の飲料メーカーが容器として採用したことに始まることになっている。と言うことは、初めのうちは、プラスチックキャップではなかったのだろか? あるいは、炭酸飲料にプラスチックキャップが導入された年が1977年なのだろうか。何れにしても、プラスチックキャップの登場は、1970年代中葉と考えて良い。

日本では、1977年、醤油メーカーが容器として採用したのが始まりらしい。その後、1982年、食品衛生法改正に伴い、清涼飲料容器としてPETボトルが認可され、今日のペットボトルキャップの歴史が始まる。更に、1996年、小型ペットボトルに関する業界内自主規制が解禁され、現在の隆盛をもたらしている。

皆さんは、もう忘れているかも知れないけれど、1980年代~1990年代にかけて、私は、350mL入り 『ミスター・ピブ(R)』 をスチール缶で飲んでいた。 『ドクター・ペッパー(R)』 も 『マウンテン・デュー』 も、350mLスチール缶のプルトップリングを小指に嵌めて、小粋に飲んでいた。当時、トラック野郎だった訳ではないのに、プルトップを集めて暖簾を作った。そう言えば、確かプルトップの形状別の蒐集もやっていた筈だ。引っ越しの際に、捨ててしまったが、今にして思えば、もったいないことをした。下らないコレクションは絶対捨ててはいけない。もしかしたら、誰も持っていない可能性があるからだ。コレクションは、潰え去る記憶を呼び醒ますよすがである。

注1) 『The Museum of Beverage Containers and Advertising: Collector Information. History - The Early Days of Soda Pop
注2) 「Federal Anti-Tampering Act」 (連邦不正変造防止法、連邦公法P.L.98-127、1983年10月13日)。1982年9月、シカゴに端を発した大衆薬タイレノールカプセルへのシアン化合物の混入事件は、7名の犠牲者を出し、全米を震撼させた。これを契機として、米国議会で1983年に当法律が制定された。日本で言えば、「グリコ・森永事件」のような事件であった。
注3) PETボトルリサイクル推進協議会.「PETボトルとリサイクルの歴史年表

2007/05/20

ペットボトルキャップの原料

ペットボトルキャップの原料は、意外なことにPET(ポリエチレンテレフタレート)ではない。ペットボトルキャップの原材料がPETではないことは、英語の呼称が 「PET Bottle Caps」 ではなく、 「Plastic Closures」 であることでも明らかである。このため、「資源の有効な利用の促進に関する法律(平成3年4月26日法律第48号)」 (いわゆる、「リサイクル法」)の対象ではあっても、現実的には、キャップの材質となるプラスチックの種類の違いにより、「プラスチック」に一括され、一般的には廃棄物扱いとなっているのが現状である。ボトル本体には、三角矢印サークルに「1」のPET表示があるが、キャップには単に四角矢印サークルに「プラ」と表示されるだけである。本当は、以下に示す通り、きちんとした名称が存在する。清涼飲料水製造メーカーも、単に法規を順守しているポーズでことたれりとするのではなく、自主的に正確な識別マークを表示することで、環境問題への姿勢を示す段階に来ているのではないだろうか。この方が、イメージだけの商品宣伝広告よりも、ずっとリアリティーがあるような気がする。企業の社会的責任 (CSR) と呼ばれている概念である。

表 プラスチック識別マーク(三角矢印サークル)の番号と主な用途
  1  PET(ポリエチレンテレフタレート)
      ペットボトル、カセットテープ、ビデオテープなど
  2  HDPE(高密度ポリエチレン)
      レジ袋(スーパーの袋)、バケツ、灯油ポリ缶、弁当箱など
  3  PVC(ポリ塩化ビニルもしくは塩ビ)
      ラップ、農業用ビニール、パイプ、ホースなど
  4  LDPE(低密度ポリエチレン)
      ラップフィルム、農業用シート、ポリ袋など
  5  PP(ポリプロピレン)
      食品容器、収納容器、フィルム、浴用品など
  6  PS(ポリスチレン)
      包装材料用、FS用、電気・工業用など
  7  OTHER(その他)
      上記以外の樹脂、複合樹脂など

日本では、主に「PP(ポリプロピレン)」が使用されているが、海外では、HDPE(高密度ポリエチレン)も多く使用されている。なお、ライナー材を使用するツーピースキャップの存在もあり、単に、材質を統一すれば、分別問題が解決されるという訳でもない。私見としては、現在のリサイクルは、コスト対効果の問題が未解決であり、更に、リサイクルために、逆に環境負荷をかけているという現実を考え併せれば、あまり現実的とは言えない。それでも、環境に対する自覚は持つべきである。

ペットボトルキャップコレクターも安穏としてはいられない。

2007/05/19

『GEORGIA(R)』 キャップの差異

コカ・コーラナショナルビバレッジ (CCNBC) 社の 『GEORGIA(R) (→あける)』キャップには、キャップ製造メーカーによる差異にて、3バージョンが存在する。最近(2007年5月頃より)、「カフェラッテ」(280mL)の角の丸い「大和ノーベンバル」社製キャップの参入により、3つとなった。(A)アルコア・クロージャー・システムズ社製、(B)日本クラウンコルク社製、(C)大和ノーベンバルである。

キャップの違いは、大きく分けて通称 「角丸」 (C)と通称 「粗ギザ」 (A、B)に区分出来る。角の丸いものが(C)の大和ノーベンバル社製である。一方の周囲のギザギザの粗い(A)(B)の見分け方は、一見難しいそうであるが、最大の違いは、 「レジスターマーク(R)」 の大きさである。(A)の方が(B)のものと較べて、顕著に大きい。当然、締め付け確認用インジケータマーク近傍にドットホールが存在することも特徴の一つである(2006年10月14日付の当ブログ[注1]を参照のこと)。また、上方の「→あける」の表示が、(A)の方が、コーヒーカップの縁に0.5mm程近い。

これらの差異は、キャップの製造メーカー毎に異なる版下を使用し、印刷しているためである (キャップについては、印刷はキャップ製造メーカーが担当する)。(A)のアルコア社は、天面部がほぼフラットであることもあり、印刷有効径約27mmに対してフリンジ(縁)からのマージン(余白)を約2.0mm確保している。一方、NCC社は、印刷有効径約27mmに対してマージンは1mm程度である。これは、NCCキャップでは、通常インナーと呼ばれる内径シール部の構造が、天面部に若干のアンギュレーションを造り出すことと無縁ではない気がする(穿ち過ぎか?)。このため、 「粗ギザ」 キャップ(A)と(B)においては、(R)マークの大きさと<GEORGIA>というロゴの文字列幅を微妙に調節する必要があったのではないだろうか。(A)アルコア社製のロゴ幅が18mmであるのに対して、(B)NCC社製のものは19mmである。(A)がデザイン上のバランスを重視したのに対して、(B)は形状に沿ったレイアウトを優先させたといえる(仮説)。

ちなみに、(C)大和ノーベンバル社製のロゴ文字幅は17.5mmであるが、これは印刷有効面積に規定されたものであり、必然的に(R)の大きさも小さくなっている。

■ 参照キャップデータ ■
(A) 『GEOGIA(R)カフェラッテ280mL PET』 の賞味期限+製造所固有記号:「071014/ETA」。賞味期限は6カ月。製造所は「イータマ」なので、東京コカコーラ(イーストジャパン)多摩工場である。キャップはALCOA社製「AS-Lok」ワンピースキャップ(ロット番号:A1-13)。ボトル(ロット番号:TA-12A)。

(B) 『GEOGIA(R)カフェラッテ280mL PET』 では未確認。以前に収集したGEOGIA商品のものを参照。キャップはNCC社製 「28NCフラップ」 ワンピースキャップ(ロット番号:N9-25)。

(C) 『GEOGIA(R)カフェラッテ280mL PET』 の賞味期限+製造所固有記号:「070917/SWO」。賞味期限は6カ月。製造所は不明。キャップは大和ノーベンバル社製ワンピースキャップ[リーセスドTEバンド](ロット番号:203)。ボトル(ロット番号:CL-10)。

注1) 「爽健美茶」キャップの差異.『ペットボトルキャップ時評』(2006年10月14日)

2007/05/18

『MiU』 ファミリー揃い踏み

レモン色キャップの 『MiU WATER LEMON (ミウウォーターレモン)』 が、ダイドードリンコ社の自販機に装填されていた。やっとファミリーが一同に会したことになる(2007年5月18日現在)。自販機によっては、未だ実装されていないところも多い。それに、コンビニには 『ミウピュアウォーター』 しかないため、ダイドードリンコ社の自販機の監視は欠かせない。途中下車までした甲斐があったというものである。

『ミウピュアウォーター』との違いは、下の商品表示データを見比べて貰えれば分かる通り、「香料」のみである。従って、実体はレモンフレーバー付きの『ミウピュアウォーター』である。無糖、無果汁にもかかわらず、飲みやすい。

さて、『ミウスポーツウォーター』であるが、『ピュア』と『レモン』が室戸市羽根町のダイドータケナカ工場で製造されているにもかかわらず、『スポーツ』の製造所は多岐にわたるようである。何か深い事情があるようだ。アソトニック飲料であることと、室戸海洋深層水が2%しか入っていないことに理由があるのだろうか。

■ 商品表示データ ■
(a) 『MiU PURE WATER (ミウピュアウォーター)』 (500mLペットボトル入り)
<原材料名>海洋深層水<室戸沖100%>
<栄養成分>(100mL当たり) ●エネルギー:0kcal ●たんぱく質:0g ●脂質:0g ●炭水化物:0g ●ナトリウム:2.62mg ●カルシウム:0.55mg ●マグネシウム:1.64mg ●カリウム:0.55mg

(b) 『MiU WATER LEMON (ミウウォーターレモン)』 (500mLペットボトル入り)
<原材料名>海洋深層水<室戸沖100%>、香料
<栄養成分>(100mL当たり) ●エネルギー:0kcal ●たんぱく質:0g ●脂質:0g ●炭水化物:0g ●ナトリウム:2.62mg ●カルシウム:0.55mg ●マグネシウム:1.64mg ●カリウム:0.55mg

(c) 『MiU SPORTWATER (ミウスポーツウォーター)』 (500mLペットボトル入り)
<原材料名>果糖、海洋深層水[2%]、海藻エキス、香料、酸味料、粗製海水塩化マグネシウム、酸化防止剤(ビタミンC)
<栄養成分>(100mL当たり) ●エネルギー:17kcal ●たんぱく質:0g ●脂質:0g ●炭水化物:4.5g ●ナトリウム:33mg ●カルシウム:0.8mg ●マグネシウム:4mg ●カリウム:2.3~4.4mg ●ショ糖:0mg

■ 参照キャップデータ ■
(a) 『MiU PURE WATER (ミウピュアウォーター)』 の賞味期限+製造所固有記号:「090408/D40A」。賞味期限は23カ月。製造は「ダイドータケナカ工場」。キャップはALCOA社製スリット入りワンピースキャップ(ロット番号:V10-10)。ボトル(ロット番号:40/23)。

(b) 『MiU WATER LEMON (ミウスウォーターレモン)』 の賞味期限+製造所固有記号:「090419/D40A」。賞味期限は23カ月。製造は「ダイドータケナカ工場」。キャップはALCOA社製スリット入りワンピースキャップ(ロット番号:V10-56)。ボトル(ロット番号:29/22)。

(c) 『MiU SPORTWATER (ミウスポーツウォーター)』 の賞味期限+製造所固有記号:「071229/D40」。賞味期限は8カ月。ミウスポーツウォーターには<室戸海洋深層水>の原水が2%のみのため、製造所はミウピュアウォーターとは異なる。キャップは、NCC社製スリット入りワンピースキャップ(ロット番号:72/33/H)。ボトル(ロット番号:21/85)。

2007/05/17

『CRYSTAL GEYSER』 の水色キャップと白半透明キャップ

『クリスタルガイザー』 はコストで勝負している。そのため、輸入業者の大塚ベバリジでは、商品仕様を日米共通にしている。以前上下2カ所に分かれていた紙ラベルを1カ所にしたり、輸送経費と環境負荷の軽減のため、ボトル重量を「国内最軽量」の14gにしている。更に、輸送は米国シャスタ工場から、日本の国際港7カ所に直付けしている。この努力の成果が、コンビニ価格110円である。

ところが、スーパーで時々特価品として扱っている平行輸入品の 『クリスタルガイザー』 は69円である。

この2つの商品は、キャップの色が異なる。大塚ベバリジ国内仕様版は、水色無地キャップ。平行輸入品の米国仕様は、白半透明無地キャップである。ラベルに描かれている山のイラストも異なる。国内版は、マウントシャスタ、米国版は、シェラネバダ山脈である。

マウントシャスタ(標高4317)の中腹のシャスタ水源から採水されたスプリングミネラルウィーターは、飲みやすい硬度38の軟水である。

ガロンボトル(3.78L)が通販で購入可能である。キャップはかなりでかい(実物未見)。

■ 参照キャップデータ ■
(a) 『CRYSTAL GEYSER NATURAL ALPINE SPRING WATER』 (輸入業者:大塚ベバリジ)の賞味期限「090322」。賞味期限は24カ月。製造はシャスタ工場。製造所固有記号は輸入品につきなし。キャップは、Novembal USA社製 「ASPEN」 高密度ポリエチレン26.7mm径ワンピースキャップ(ロット番号:2.057)。ボトルは工場内成形。

(b) 『CRYSTAL GEYSER NATURAL ALPINE SPRING WATER』 (輸入業者:第一メタックス)の製造日「0404070920」、賞味期限「SELL BY 04/04/09」。賞味期限は24カ月。製造所固有記号は輸入品につきなし。キャップは、Novembal USA社製 「ASPEN」 高密度ポリエチレン26.7mm径ワンピースキャップ(ロット番号:6.024)。ボトルは工場内成形。

以前は、不透明の「白キャップ」(Novemval USA社製)も存在した。

2007/05/16

室戸海洋深層水の真相

ダイドードリンコ社は 『MiU』 の新ボトルを2007年5月7日(月)より全国的に発売開始した。CMキャラクターに100万人に1人という左右対称性の顔立ちを持つ女優の香椎由宇を起用し、かなり強力にリニューアルをアピールしている。

商品ラインナップは、(a) 『MiUピュアウォーター』 (2007年4月23日、自販機で確認)、(b) 『MiUスポーツウォーター』 (2007年4月13日、自販機で確認)、(c) 『MiUウォーターレモン』 (2007年5月16日現在、未確認)である。自販機では、新旧商品の入れ替え時期のため、ディスプレーと異なる場合があることを訴えている。(a′) 『WATER MIU(ウォーターミウ)』 と(b′) 『D-SPORTs MIU』 は、ほぼ入れ替えが完了している。

キャップも当然リニューアルされている。(a)(b)ともに「白地ベース」であるが、(b)には、直径25mmのマリンブルーのベタ地に白抜きで「MiU」とあり、商品ロゴのフォントデザインも一新されている。表記も以前の「MIU」から「MiU」に変更され、商品名が「海<u・mi>」のアナグラムであることが、より直感できるように改良された。(c)は「レモンイエロー」の黄色のキャップである(実物は未確認)。なお、これらのフォーマットは、(b)については、 『POCARI SWEAT』 や 『AQUARIUS(R)』 を代表とするスポーツドリンク系の定番<紺色ベタに白抜きロゴ>であり、(c)は、アサヒ 『レモンを搾った三ツ矢サイダー』 を代表とする柑橘系にありがちな<黄色のカラーリングキャップ>である。キャップの色や意匠から商品内容を逆規定できる様式美の存在は、極めて日本的と言えるが、商品を直截に理解するうえでは意味がある。

ペットボトルシェイプは、「海の宝石をイメージした新型のアクアジュエルボトル」で、「『MiU』の自然でピュアな世界観をスタイリッシュに演出」(同社ニュースリリースより引用)したらしい。同社は最近、<スタイリッシュ>といコンセプトをキーワードとした商品開発を行っているが、これは現在ペットボトル飲料業界のプチブームとなっている。

『MiU』 といえば、<室戸海洋深層水>100%使用が「売り」である。<海洋深層水>はミネラルは豊富だが、鉱水ではないので、単なる<ボトルドウォーター>に分類されており[注1]、同社では、<ピアウォーター>と表現している。ちなみに、ヨーロッパでは、コーデックス(Codex)基準が適用されるため、すべて<ボトルド・ウォーター>と呼称され、その中に<ナチュラル・ミネラル・ウォーター><スプリング・ウォーター><プロセスド・ウォーター>の細区分が設けられている。次に2006年のミネラルウォーターの生産量<トップ5>を示した。

表.ミネラルウォーター生産量上位5県 [注2]
   1位 山梨県  711,817,000L(39.5%)
   2位 兵庫県  192,045,000L(10.7%)
   3位 静岡県  167,037,000L( 9.3%)
   4位 鹿児島県 128,826,000L( 7.2%)
   5位 富山県   90,096,000L( 5.0%)

上位5県の合計が、全体の7割を占める。やはり富士山を共有する山梨と静岡は圧倒的である。一方、<室戸海洋深層水>を擁する高知県の生産量は、わずかに24,531,000Lと全体の1.4%に過ぎない。ただ、ダイドードリンコ社のキャッチコピー 「山の水より、海の水。」 に象徴される海洋深層水に着眼し、今日の如く、あまねく全国に<室戸海洋深層水>の名前を知らしめた高知県商工労働部・海洋深層水対策室の取り組みは、地域振興政策の数少ない成功例といえる。そのために、高知県は、認証制度を導入し、品質維持につとめている。なお、海洋深層水を利用するメリットは、硬度を調整して、いろんな商品開発が可能なことにある。<MiU>シリーズもこのメリットを活用した商品といえる。現在<室戸海洋深層水>を利用した商品アイテムは山のように存在する[注3]。余りにいろいろ出ていて、区別が付かない。

■ 参照キャップデータ ■
(a) 『MiU PURE WATER (ミウピュアウォーター)』 の賞味期限+製造所固有記号:「090324/D40A」。賞味期限は20カ月。製造所固有記号「D40A」は「ダイドータケナカ工場*」を指す。キャップは「MIU」の頃のNCC社製のものから、ALCOA社製スリット入りワンピースキャップ(ロット番号:V10-25)に変更されている。ボトルメーカーは前回と同様である(ロット番号:29/36)。
*MIUの製造は、室戸海洋深層水の汲み上げサイトに近い室戸市羽根町にあるダイドータケナカ工場(ダイドータケナカビバレッジ株式会社)で行われている。500mLサイズのペットボトル換算で日産37万本もの生産能力を有する。

(b) 『MiU SPORTWATER (ミウスポーツウォーター)』 の賞味期限+製造所固有記号:「071220/D32」。賞味期限は8カ月。ミウスポーツウォーターには<室戸海洋深層水>の原水が2%のみのため、製造所はミウピュアウォーターとは異なる。キャップは、NCC社製スリット入りワンピースキャップ(ロット番号:72/12/H)。ボトル(ロット番号:22)。

注1) 農林水産省.「ミネラルウォーター類の品質表示ガイドライン」(1990年)
注2) 日本ミネラルウォーター協会.「都道府県別生産数量の推移」、2006.
注3) 高知県商工労働部・海洋深層水対策室.「室戸海洋深層水利用企業企業名一覧(品目別)

2007/05/15

大和ノーベンバル社製の角丸キャップ

最近、2007年4月~5月にかけて、角の丸いキャップが増えて来た気がする。(a)サントリーフーズの 『伊右衛門500mL』 、(b) コカ・コーラナショナルビバレジの 『GEORGIA(R) 280mL』 、(c) ネスレマニファクチャリング社 (発売元:大塚ビバレッジ) の 『厳選素材のカフェオレ500mL』 (無地)、(d) ファミリーマートの 『FM緑茶500mL』 『FM烏龍茶500mL』 『FM麦茶500mL』 (いずれも無地) である。

これらのキャップは、大和ノーベンバル社と言う大和製罐系の会社で製造されている。大和ノーベンバル社とは、2000年に、大和製罐とテトラパック (Tetra Pak) 社の子会社であるNovembal社とが共同出資して設立した合弁会社である。

キャップの見分け方は簡単である。最も顕著な特徴は天面部とスカート部の境界部 (角) に丸みがあることである。もう一つの特徴は、キャップを開けた痕跡を残すために存在するタンパーエビデンスバンドと呼ばれるリング部分の4カ所に斜めの溝があることである。実は、これもよく観察して見ると2種類存在することが分かる。フタとタンパーエビデンス (TE) バンドの間のミシン目みたいな所を 「ブリッジ部」 と呼ぶが、このブリッジ部分24カ所が等間隔に並んでいるものを 「ストレートTEバンド」 と言い、<3カ所のブリッジ部分+1カ所の7mm幅の引っ込んだ部分> を1セットとした4セットから構成されているものを 「リーセスド (陥凹) TEバンド」 という。なお、陥凹部分は、フタとは繋がっておらず、斜めの溝位置と一体となっている。

Novembal社ホームページ [注1] によると、「リーセスド (陥凹) TEバンド」 付きのキャップは、「第1世代」 と呼ばれ、射出過程でブリッジを成型するタイプである。カゴメ 『六条麦茶』 などの角丸キャップがその代表例である。今回紹介した (b) (c) (d) がこれに該当する。また、「ストレートTEバンド」 付きのキャップは、「第2世代」 と呼ばれており、ブリッジをスリットで作るタイプである。今回紹介したサントリーの (a) 『伊右衛門』 がこれに該当する。また、(a) は角の丸みが少ないが、これは、印刷有効面積を広くし、ALCOA社や東洋製罐系の日本クラウンコルク (NCC) 社のキャップとの競争を標榜した結果である。そのために、従来、天面部の中心にあった成型時の孔を極力平滑に仕上げ、印刷面の毀損を最小限にとどめる努力が払われている。ただし、サントリーフーズのデザイン部は 「SUNTORY」 のロゴを中心よりわずかに下方にずらすことで、いまでもこの孔を回避 (忌避) している。まだ、信用されていないらしい。でも、ことキャップデザインについては無頓着な (b) の 『GEOGIA(R)』 では、従来通りの印刷であるが、結果的に、さほど気にならない仕上がりになっている。これらなば、ダイドードリンコの 『simply design coffee』 のキャップも角丸タイプに戻しても良いのではないだろうか。この角の丸みは、結構商品イメージを左右する要素と言える。カフェオーレには、最もふさわしい気がする。

同社の生産能力はこれまで、年間4億個程度であったが、今後、天面部に更なる改良が加わるならば、市場シェアの拡大が期待される。ペットボトルキャップコレクターにとって、陳列棚から一瞬も目の離せない状況がそこまで来ているのかも知れない。刮目して待て!。

■参照キャップデータ■
(a) 『伊右衛門500mL』 の賞味期限+製造所固有記号: 「071214/WZ」。キャップのロット番号:133。ボトルのロット番号:A-10。
(b) 『GEORGIA(R)280mL』 の賞味期限+製造所固有記号: 「070917/SWO」。キャップのロット番号:203。ボトルのロット番号:CL-10。
(c) 『厳選素材のカフェオレ500mL』 の賞味期限+製造所固有記号: 「071015/SS」。キャップのロット番号:406。ボトルのロット番号:B8-2R(大和製罐製)。
(d) 『FM烏龍茶500mL』 の賞味期限+製造所固有記号: 「080121/FS12」。キャップのロット番号:444。ボトルのロット番号:B10-2L (大和製罐製)。

やっぱり、自社製ボトルには、自社製キャップをしたいと思うのが人情であろう。日本では28mm径のキャップが統一規格のように思われているが、世界的にみれば、各種サイズの規格が存在する。このことは、ミネラルウォーターに顕著に見て取れる。また、日本のキャップ程、クオリティーが高いのも国民性なのかも知れない。ノーベンバル社もやっとそのことに気付き始めたのかも知れない。

注1) A Japanese Joint Venture, Novembal社ホームページ

2007/05/14

大塚ベバレッジ『MATCH CLEAR』は『MATCH』の姉妹品か

2007年4月23日、大塚ベバレッジは 『MATCH CLEAR(マッチクリア)』 を 『MATCH(マッチ)』 (1998年3月発売) の商品ラインナップに追加した。

キャップは、元祖 『MATCH』 が、白色ベースのキャップに水色のベタ+黄色で 「MATCH」 のロゴであるが、『MATCH CLEAR』 の方は、白色ベースのキャップに灰色一色で 「MATCH」 のロゴである。全く別商品と見まがうばかりの配色である。

ボトル本体も極めてすっきりしたデザインで非常に美しい。自分の未来を占えるくらいクリアな水晶玉のように見える。若年層を訴求対象としているため「スタイリッシュ」路線を敢えて狙っていると同社のホームページでも告白している。そのために、 『MATCH CLEAR』 の世界観まで創造したようである。

ボトルデザインに関しては、美的観点以前に、安全性が気になった。猫の結界用のペットボトルが原因で 「収斂火災(レンズ火災)」 が発生することは今や周知のことと思われる。これは、水や液体の入ったボトルがレンズの役割を果たすためであると言われている。とりわけ、炭酸飲料用のペットボトルでは、炭酸の内圧との関係で、半円ドーム状の構造が多様されている。 『MATCH CLEAR』 の場合では、ラベルフィルムに至るまで、無駄なデザインが排除されており、極めてクリアなため、ボトル上部のドーム構造にとどまらず、ボトル体躯部もロッドレンス(筒状レンズ)の役割を果たしている。恐らく、500mL程度の容器ではそうした心配も杞憂と思われるが、このような不安に対する配慮もデザインの中に取り込むべきであったように思う。鑑賞美と機能美は必ずしも一致しない。

ここ数年、ペットボトルの表示項目に、従来からあった「JAS法」(農林水産省)や「食品衛生法」(厚生労働省)に基づく表示項目に加えて、<栄養成分表示>を見かけるようになった。これは、「健康増進法」(平成14年8月2日法律第103号)第31条の栄養表示基準に基づくものであるが、元祖である米国食品医薬品局(FDA)の 『Nutrition Facts』 ラベリングと較べて、かなり基準が緩く、全く役に立たないものとなっている。 『Nutrition Facts』 には、「Percent Daily Value (%DV)」の項目があり、1日に必要な摂取量の何パーセントを含有しているかを表示するようになっている。これにより、過剰摂取の防止が可能であり、他の食品とのバランスがはかれるようになっている。製造メーカー各社は、こんな単純な不備について、なぜパブリックヒアリングの際に監督官庁に対して、意見を建白しなかったのだろう? 極めて不可解である(なさけない)。

以下に (a) 『MATCH CLEAR』 と (b) 『MATCH』 の栄養成分の値を示す。比較してみると、「ビタミンB1」と「ビタミンC」が入れ替わっていることがわかる。大塚ベバレッジは、大塚製薬、大塚食品、大塚化学の共同出資により設立された会社なので、 『MATCH』 の位置づけは「飲むサプリメント」として考えた方がよい。従って、用途やその日の摂取量に応じて、飲み分けたいものである。ちなみに、ビタミンB1(チアミン)には、主に 「疲労回復」 と 「脚気予防」 に効果があると言われている。万一 『MATCH CLEAR』 が飲めない状況下においては、麦飯を食らうという代替案を考慮されたい。

■商品表示データ■
(a) 『マッチクリア(MATCH CLEAR)』 (500mLペットボトル入り)
<栄養成分>(100mL当たり) ●エネルギー:16kcal ●タンパク質:0g ●脂質:0g ●炭水化物:4.0g ●ナトリウム:49mg ●カリウム:20mg ●カルシウム:3mg ●マグネシウム:1mg ●ビタミンB1:0.3mg ●ビタミンB6:0.3mg ●ナイアシン:3.0mg
(b) 『マッチ(MATCH)』  (500mLペットボトル入り)
<栄養成分>(100mL当たり) ●エネルギー:39kcal ●タンパク質:0g ●脂質:0g ●炭水化物:9.8g ●ナトリウム:38mg ●カリウム:21mg ●カルシウム:2mg ●マグネシウム:1mg ●ビタミンB6:1.3mg ●ナイアシン:2.7mg ●ビタミンC:70mg

■参照キャップデータ■
『マッチクリア(MATCH CLEAR)』 (500mLペットボトル入り) の賞味期限+製造所固有記号: 「070917/OCI」。賞味期限は5カ月(未開封)。製造所表記は、非公開のため不明(なお、「MATCH」は通常、大塚食品の釧路工場と徳島工場で製造されている)。キャップは、日本クラウンコルク社製「フィンロック」(ロット番号:<本体>K4-36、<ライナー材>n/a)。ボトルメーカーは不明(ロット番号:172/41)。

2007/05/13

アサヒ飲料 『超ファイバーPLUS 10,000』 (前年比33%増)

アサヒ飲料は、2007年5月1日より、炭酸飲料 『超ファイバー10000』 (500mL PETボトル入り)[商品表示(a)]の販売を開始した。コンセプトは、「健康的食生活サポート」及び「一般的な100%野菜ジュースの約2.5倍に相当(アサヒ飲料調べ)」の食物繊維である。同社は、約1年前にも、同様のコンセプトで『FIBER7500 PET500mL』の販売(2006年4月26日開始)を「食物せんいプロジェクト」[注1]キャンペーンとして実施している。ただし、前回は「レタス丸ごと1個分(7500mg)」であった[注2]。

この<レタス>何個分という表現は、大塚製薬の 『ファイブミニ』 [商品表示(b)]で使われ始めたものであり、2007年度キャンペーンでは、「レタス1.8個分+レモン15個分」とパワーアップした表現になっている。女優の上野樹里をフィーチャーしたCFでも 「レタモン」 なる野菜を登場させることで、商品イメージにリアルな野菜や果実をリンクさせようとしている。ちなみに、 「レタモン」 には、 「レタモン共同組合レタモンファーム」 というギッミクサイトまで用意されている(意外と面白い)。

さて、前回<レモン>というキーワードが<ビタミンC>の由来を曖昧にすると記したが、この<レタス>というキーワードも<食物繊維>の由来を曖昧なものにしている。 『ファイブミニ』 や 『超ファイバーPLUS 10,000』 に含まれる食物繊維であるポリデキストロースが、レタスや野菜ジュースから抽出されたものではなく、トウモロコシ由来であることを知っておくべきである。ただし、ポリデキストロースの安全性は確認されているので、心配する必要はない。国際的に権威のある毒性評価機関BIBRA (英国産業生物学研究協会) が発行する機関誌 『Food and Chemical Toxicology』 誌に、ポリデキストロースの安全性試験結果に関する文献レビュー[注3]が存在するが、その中でも毒性や催奇形性のないことが確認されており、WHOや各国規制当局の承認も得られた安全な食品添加物であると記述されている。ただし、過剰摂取により、体内の必須ミネラルや電解質が失われ、下痢や軟便を引き起こすことがあるので、注意が必要らしい。

最後に、キャップデザインであるが、1年前と同様のものであった。白地に緑色で 「Asahi」 のロゴ+下に 「あける→」 である。前回は、レタスとの連想で緑色であったが、今回は、野菜(ジュース)との連想で緑色なのだろうか。

■商品表示データ■
(a)アサヒ飲料 『超ファイバーPLUS+10,000』 (500mLペットボトル入り)
<栄養成分>(100mL当り[500mL当り]) ●エネルギー:20kcal[100kcal] ●たんぱく質:0g ●脂質:0g ●糖質:4.9g[24.5g] ●食物繊維:2.0g[10.0g] ●ナトリウム:7~17mg[35~85mg] ●ビタミンC:20mg[100mg]
<原材料> 糖類(ぶどう糖液糖)、食物繊維(ポリデキストロース)、酸味料、香料、ビタミンC、甘味料(アセスルファムK、スクラロース)、パプリカ色素

(b)大塚製薬 『ファイブミニ』 (100mLガラス瓶入り)
<栄養成分>(100mL当り) ●エネルギー:50kcal ●タンパク質:0g ●脂質:0g ●糖質:12.5g ●食物繊維:6g ●ナトリウム:11mg ●ビタミンC:300mg ●(関与する成分/1本:ポリデキストロース:7g)
<原材料> 糖類(砂糖、ぶどう糖果糖液糖、オリゴ糖)、ポリデキストロース、ビタミンC、酸味料、香料、調味料(アミノ酸)、コチニール色素

■参照キャップデータ■
『超ファイバーPLUS+10,000』(500mLペットボトル入り)の賞味期限+製造所固有記号: 「071022/STY」。賞味期限は6カ月(未開封)。製造所表記は、非公開のため不明。キャップは、日本クラウンコルク社製「フィンロック」(ロット番号:<本体>36-16、<ライナー材>9-25)。ボトルは、自社成型(ロット番号:HSC1)。

注1) 「食物せんいプロジェクト」とは、<もっとファイバー摂ろう!>のキャッチフレーズを掲げ、現代人の日常生活で不足しがちな食物繊維を「6g以上」摂取することを目的とした食物繊維入りの商品展開プロジェクト。5月18日「ファイバーの日」(518の語呂合わせ)を中心にプロモーションを実施。2007年5月現在の参加企業は以下の9社。アサヒ飲料、アサヒフードアンドヘルスケア、ケンコーマヨネーズ、敷島製パン、タカノフーズ、日本製粉、フジッコ、ロッテ、ロート製薬。
注2) 「アサヒ飲料「FIBER 7500」発売」 『ペットボトル時評』 (2006年5月6日)
注3) Burdock GA, Flamm WG. A review of the studies of the safety of polydextrose in food. Food Chem Toxicol. 1999;37(2-3):233-264.

2007/05/11

『Volvic Fruit Kiss Lemon』広口キャップで登場

キリンMCダノンウォーターズ(販売:キリンビバレッジ)は、2007年5月1日より、 『ボルヴィックフルーツキッス Volvic Fruit Kiss Lemon』 の販売を関東エリア1都9県(東京、神奈川、千葉、埼玉、栃木、群馬、茨城、長野、静岡、山梨)で開始した(2007年4月30日、ファミリーマート店頭にて確認)。6月中旬からは販売エリアが拡大される予定である。商品は、原材料がミネラルウォーター+甘味料(転化糖、砂糖)+レモンフレーバーであるので、「レモン風味の少しだけ甘い水」と定義することが出来る。砂糖の使用が甘さを控えめにしており、飲みやすい。なお、重要なことは「無果汁」であることである。従って、「ベニバナ黄色素(carthamus yellow)」と呼ばれる着色料も使用されていない。ラベルとキャップを見なければ、通常のミネラルウォーターの『Volvic』と見間違えてしまうだろう。

このため、フランスのダノン社は、2001年10月に 『Volvic』 のフルーツフレーバー商品用に広口キャップを導入した。Bericap社(本社:ドイツ)のフランス中東部の都市Dijonにある研究開発センターで開発されたワンピースキャップは、口径が34.5mmと広口である(ちなみに、本邦で使用されているキャップはφ28mm径が標準となっている。広口キャップの方はφ38mm径である)。

一般に、広口キャップ採用の目的は主に、(a)飲み易さ、(b)香り、(c)商品インパクトの3点に集約される。(a)は、つぶつぶ果肉入り果汁飲料やグミ入り飲料、ぜんざい、スープなど固形物の入ったものに用いられる。(b)は、焙じ茶、ジャスミン茶、エスプレッソなどの香り(アロマ)立つ飲み物に用いられる。(c)は、ズバリ「はったり」である。

『Volvic Fruit Kiss Lemon』 の場合は、(b)<香り>と(c)オリジナル 『Volvic』 との<混乱防止>目的であると思う。更に、キャップの色を鮮やかな<レモン色>にしたことで、陳列棚における視認性を高めている。また、このキャップは、開封が容易になるように「3スタートスレッドシステム」を採用しており、少し捻るだけで、パッキという音とともに開栓可能である。更に、ライナー材を使用しない1ピースキャップにもかかわらず、気密性を高める工夫として「トランペット型」内径シールの構造が採用されている。

キャップのデザインは、外国キャップに特有の天面部にある成型用のくぼみを生かし、これを原点として円が4象限に区切られ、市松状に「光沢」加工と「マット」加工が施されている。換言すれば、第一、第三象限が「光沢面」、第二、第四象限が「艶消し面」である。「艶消し面」には、「volvic」のロゴが、「光沢」加工として刻印されている。従って、型抜き成型のみで、印刷工程はない。これは、キャップの素材が、一般的なポリプロピレン(PP)ではなく、「高密度ポリエチレン(HDPE)」が使用されていることで実現されていると考えられる。PPでは恐らく粒度と粘度の関係で、「光沢」加工が困難と思われる。

なお、今回の商品展開では、「レモンフレーバー」のみの投入であったが、本場おフランスでは、「レモン」の他に各種フレーバーが揃っている。商品毎にキャップの色も異なり、陳列棚がカラフルで楽しい(同社サイト参照)。

ところで、本家おフランスでは『Volvic Fruit Kiss』なんて恥ずかしい呼び方ではない。単に『Volvic Zest』と呼ばれている。zestとは「柑橘系ピールの香り」もしくは「風味」程度の意味である。無果汁なのに『Fruit Kiss』というネーミングは、実に日本的で好感が持てる。「レモン」→「甘酸っぱい」→「ファーストキッス」という連想は、幼少期からの刷り込みのため、仕方のないことである。 「The first kiss tastes like lemon」 という表現は外国では余り見掛けない。なぜなら、「The first kiss」という概念が青年期に至っては成立し得ないからである。ここが、日本的な奥ゆかしさである。

■参照キャップデータ■
『Volvic Fruit Kiss <Lemon> 500mL』 の賞味期限+製造所固有記号: 「20080207」。賞味期限は9カ月(未開封)。製造所表記は、本製品が輸入品であるため適用外である(輸入者:キリンMCダノンウォーターズ、販売者:キリンビバレッジ)。キャップは、Bericap社(本社:ドイツ、世界第3位の規模のキャップ製造メーカー)製34.5mm径「3スタートスレッド」タイプ、1ピースキャップ(ロット番号:138)。ボトルは 「VOLVIC」 自社成型(ロット番号:17)。

2007/05/09

伊藤園 『Vitamin Sparkling』 のキャップこそが緑一色

前日のブログにて、 「ITO EN」 の緑一色キャップは、『実のあるオレンジレモネード』 と曖昧な記憶から、記載しましたが、深夜のコンビニローラー作戦の結果、実際には、2007年4月16日に発売された 『ビタミンスパークリング』 であることが判明致しました。この場を借りて、ステークホルダー並びにコレクター各位に、訂正のうえ、お詫び申しあげます。

ところで、最近、ビタミン入り飲料が多いような気がする。 「レモン約50個分に相当する1000mgのビタミンCを含有」 とかの謳い文句を見るにつけ、50個のレモンを想像して、口の中まで酸っぱくなってしまう。逆に、レモン1個にビタミンCは、わずか20mgしか入っていないのも意外である。レモンの酸っぱさの正体は、どうやらアスコルビン酸(ビタミンCの正式な名称)よりは、クエン酸によるものらしい(「酸っぱいので、喰えん酸」と覚えると忘れない)。もう一つ、通常使用されるアスコルビン酸(C6H8O6)は、化学合成されたものであり、天然由来のものではないらしい。ちなみに、天然由来であれ、合成であれ、分子構造が単純なものでは効果に差はない(らしい)。147円という価格を考えれば、当然のことであるが、<レモン>とういキーワードが実体と幻想とを結ぶ架け橋になっている。これに類似した用法に<レタス>があるが、このことは別の機会に触れることとする。

さて、伊藤園は、なぜ緑一色のキャップを『ビタミンスパークリング』に使用したのだろうか。また、緑一色のキャップには「伊藤園」バージョンも既に存在するのに、なぜ欧文表記の「ITO EN」なのだろうか。大塚ベバレジが輸入・販売を行っている類似商品 『Crystal Geyser Sparkling Water(Lemon Flavor)』 を対照に、考察してみた。

両方とも、「甘味料不使用」で「ノンシュガー」かつ「ノンカロリー」の「炭酸飲料」である。唯一の違いは、『Crystal Geyser』には、ビタミンCが入っていないことである。健康志向の日本人にとっては、単にレモン風味のミネラルウォーターに過ぎない。恐らく、米国本国では、ビタミン類はサプリメントとして摂取するため、ソフトドリンクに入れる必要性がないものと思われる。逆に、日本の清涼飲料水には、相互作用に対する何らの配慮もなく、色々な栄養素が無闇に入れられているように思える。今日、この国では何か問題や事故が起こってから、文句を言う傾向にあるが、自分の目で「栄養成分表示」を確認し、自分の健康は自己責任で守るべきである。

キャップであるが、伊藤園は、日本クラウンコルク(NCC)社の「フィンロック」[注1]、クリスタルガイザーの方は、ALCOA社の「ウイングロック」と呼称こそ違え、両方とも、キャップの裏にライナー材を用いた、パッキン入りのキャップであった。炭酸飲料(carbonated soft drink)には、気密性が重要であることから、一般的に用いられている。前日のブログの注記で「いざ行け!若鷹サイダー」と同じキャップと書いた時点で気付くべきであった。従って、緑一色「ITO EN」キャップ使用の理由は、非炭酸系飲料のキャップとの混用を避ける目的と考えられる。伊藤園のキャップバリエーションの多さの意味が判明した。なお、日本製のキャップのライナー材は、混用防止のため、わざと青色に着色してあるとのことである。

■参照キャップデータ■
(a) 『Vitamin Sparkling 500mL』 の賞味期限+製造所固有記号: 「071001/B5」。賞味期限は6カ月(未開封)。製造所「B5」は公開されていないため不明。キャップは、日本クラウンコルク社の「フィンロック」(ロット番号:<本体>36-64、<ライナー材>9-43)。ボトルは東洋製罐製(ロット番号:07)。
(b) 『CRYSTAL GEYSER Sparkling Water Lemon Flavor 500mL』 の賞味期限+製造所固有記号: 「080216/C」(ボトル表面にレーザーで印字)。賞味期限は正確には不明であるが意外に長い。製造所「C」は輸入品につき適用外。キャップは、ALCOA社の「ウイングロック」(ロット番号:030177)。ボトルは「丸にA」の刻印(ロット番号:C105-12)。

注1) 両キャップの差異は、TE(タンパーエビデンス)バンドに特徴がある。NCC社の「フィンロック」の<鰭(ひれ)>は19本、ALCOA社の「ウイングロック」の<翼>は17本である。また、炭酸飲料は打栓口であるため、ALCOA社のキャップには基本的に締め付け用のインジケーターは存在しない。

2007/05/08

ナカザワコーポレーション新デザインの「SNOOPY」ペットボトルキャップ全8種類を投入

行く川の流れは絶えずして、しかももとのキャップにあらず(方丈記)。伊藤園『実のあるオレンジレモネード』が、2007年4月23日に発売となった。今から思えば、恐らく初回出荷分に限り、「賞味期限は、キャップの横に西暦下二桁、月日の順で表示。」の表記+緑色で「ITO EN」(従って緑一色で役萬)[注1]のキャップであったのだと思う。また今度来た時にでもと思って、翌日行ってみたら、緑色「ITO EN」が黒色「伊藤園」に変わっていた。嗚呼! と言う訳で、珍しいキャップが出た時は、即哭かないといけない(教訓)。

しかしながら、怒濤のように現れるキャラクラー物に対しては対処の術を知らない。

株式会社ナカザワコーポレーションは、2007年5月初旬より、(1)乳性飲料『スヌーピーマンゴー500mL』と(2)『スヌーピー贅沢緑茶500mL』を新デザインの「SNOOPY」キャップとともに発売した(5月8日現在、ファミリーマート店頭にて確認)。キャップは、通常の白地ベースに赤色でスヌーピーのキャラクターを印刷したものが、SNOOPY=6パターン、WOODSTOCK=1パターン、SPIKE=1パターンの全8種類である。今回は、その内の4種類を入手した。それが店頭にあったものの全てである。残りの4種類がいつ入手出来るかが気がかりである。

ところで、ナカザワコーポレーションは、何故に各種「SNOOPY」キャップを市場投入して来るのか、取りあえず調べてみた。答えは単純明快であった。飲料水に「SNOOPY」キャラクターを付けているのではなく、「SNOOPY」キャラクターの版権を獲得したうえで、このキャラクターを中心とした商品展開を行っているだけのことであった。すなわち、キャラクターグッズビジネスである。ちなみに、同社では、「スヌーピー飲用シリーズ」の他に、愛犬用おやつ「スヌーピー愛犬用スナックシリーズ」や限定品として「オリジナルトートバッグ」も扱っている。当然のこととして、お犬様の召し上がるものの方が、人間用より多少お高めの価格設定となっている。恐るべし! チャールズ・M・シュルツの遺産。

今回の調査でわかったことといえば、8種類全部を集めるには、24本入りケースを大人買いすることに尽きる。税込み3,360円、ナカザワeショップにて販売中(便利だ)。ただし、注釈に曰く「キャップ絵柄はランダムに梱包されており選べません」とある。今後、食玩ならざるスヌーピーキャップに「不当景品類及び不当表示防止法」(改正平成17年4月27日 法律35号)が適用される日は来るだろうか(反語)。

■参照キャップデータ■
『スヌーピー贅沢緑茶500mL』の賞味期限+製造所固有記号: 「080214/HNT」。賞味期限は10カ月(未開封)。製造所「HNT」は公開されていないため不明(恐らく、委託製造と考えられる)。キャップは、通常タイプの洗浄スリット(6カ所)入り(ロット番号:H50-72)。

注1) これは、KUMA氏の運営する「ペットボトルキャップコレクションの旅」のサイト中に収載されている「いざ行け!若鷹サイダー-01」と同一のものと考えられる。

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