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2007/05/14

大塚ベバレッジ『MATCH CLEAR』は『MATCH』の姉妹品か

2007年4月23日、大塚ベバレッジは 『MATCH CLEAR(マッチクリア)』 を 『MATCH(マッチ)』 (1998年3月発売) の商品ラインナップに追加した。

キャップは、元祖 『MATCH』 が、白色ベースのキャップに水色のベタ+黄色で 「MATCH」 のロゴであるが、『MATCH CLEAR』 の方は、白色ベースのキャップに灰色一色で 「MATCH」 のロゴである。全く別商品と見まがうばかりの配色である。

ボトル本体も極めてすっきりしたデザインで非常に美しい。自分の未来を占えるくらいクリアな水晶玉のように見える。若年層を訴求対象としているため「スタイリッシュ」路線を敢えて狙っていると同社のホームページでも告白している。そのために、 『MATCH CLEAR』 の世界観まで創造したようである。

ボトルデザインに関しては、美的観点以前に、安全性が気になった。猫の結界用のペットボトルが原因で 「収斂火災(レンズ火災)」 が発生することは今や周知のことと思われる。これは、水や液体の入ったボトルがレンズの役割を果たすためであると言われている。とりわけ、炭酸飲料用のペットボトルでは、炭酸の内圧との関係で、半円ドーム状の構造が多様されている。 『MATCH CLEAR』 の場合では、ラベルフィルムに至るまで、無駄なデザインが排除されており、極めてクリアなため、ボトル上部のドーム構造にとどまらず、ボトル体躯部もロッドレンス(筒状レンズ)の役割を果たしている。恐らく、500mL程度の容器ではそうした心配も杞憂と思われるが、このような不安に対する配慮もデザインの中に取り込むべきであったように思う。鑑賞美と機能美は必ずしも一致しない。

ここ数年、ペットボトルの表示項目に、従来からあった「JAS法」(農林水産省)や「食品衛生法」(厚生労働省)に基づく表示項目に加えて、<栄養成分表示>を見かけるようになった。これは、「健康増進法」(平成14年8月2日法律第103号)第31条の栄養表示基準に基づくものであるが、元祖である米国食品医薬品局(FDA)の 『Nutrition Facts』 ラベリングと較べて、かなり基準が緩く、全く役に立たないものとなっている。 『Nutrition Facts』 には、「Percent Daily Value (%DV)」の項目があり、1日に必要な摂取量の何パーセントを含有しているかを表示するようになっている。これにより、過剰摂取の防止が可能であり、他の食品とのバランスがはかれるようになっている。製造メーカー各社は、こんな単純な不備について、なぜパブリックヒアリングの際に監督官庁に対して、意見を建白しなかったのだろう? 極めて不可解である(なさけない)。

以下に (a) 『MATCH CLEAR』 と (b) 『MATCH』 の栄養成分の値を示す。比較してみると、「ビタミンB1」と「ビタミンC」が入れ替わっていることがわかる。大塚ベバレッジは、大塚製薬、大塚食品、大塚化学の共同出資により設立された会社なので、 『MATCH』 の位置づけは「飲むサプリメント」として考えた方がよい。従って、用途やその日の摂取量に応じて、飲み分けたいものである。ちなみに、ビタミンB1(チアミン)には、主に 「疲労回復」 と 「脚気予防」 に効果があると言われている。万一 『MATCH CLEAR』 が飲めない状況下においては、麦飯を食らうという代替案を考慮されたい。

■商品表示データ■
(a) 『マッチクリア(MATCH CLEAR)』 (500mLペットボトル入り)
<栄養成分>(100mL当たり) ●エネルギー:16kcal ●タンパク質:0g ●脂質:0g ●炭水化物:4.0g ●ナトリウム:49mg ●カリウム:20mg ●カルシウム:3mg ●マグネシウム:1mg ●ビタミンB1:0.3mg ●ビタミンB6:0.3mg ●ナイアシン:3.0mg
(b) 『マッチ(MATCH)』  (500mLペットボトル入り)
<栄養成分>(100mL当たり) ●エネルギー:39kcal ●タンパク質:0g ●脂質:0g ●炭水化物:9.8g ●ナトリウム:38mg ●カリウム:21mg ●カルシウム:2mg ●マグネシウム:1mg ●ビタミンB6:1.3mg ●ナイアシン:2.7mg ●ビタミンC:70mg

■参照キャップデータ■
『マッチクリア(MATCH CLEAR)』 (500mLペットボトル入り) の賞味期限+製造所固有記号: 「070917/OCI」。賞味期限は5カ月(未開封)。製造所表記は、非公開のため不明(なお、「MATCH」は通常、大塚食品の釧路工場と徳島工場で製造されている)。キャップは、日本クラウンコルク社製「フィンロック」(ロット番号:<本体>K4-36、<ライナー材>n/a)。ボトルメーカーは不明(ロット番号:172/41)。

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