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2007/05/15

大和ノーベンバル社製の角丸キャップ

最近、2007年4月~5月にかけて、角の丸いキャップが増えて来た気がする。(a)サントリーフーズの 『伊右衛門500mL』 、(b) コカ・コーラナショナルビバレジの 『GEORGIA(R) 280mL』 、(c) ネスレマニファクチャリング社 (発売元:大塚ビバレッジ) の 『厳選素材のカフェオレ500mL』 (無地)、(d) ファミリーマートの 『FM緑茶500mL』 『FM烏龍茶500mL』 『FM麦茶500mL』 (いずれも無地) である。

これらのキャップは、大和ノーベンバル社と言う大和製罐系の会社で製造されている。大和ノーベンバル社とは、2000年に、大和製罐とテトラパック (Tetra Pak) 社の子会社であるNovembal社とが共同出資して設立した合弁会社である。

キャップの見分け方は簡単である。最も顕著な特徴は天面部とスカート部の境界部 (角) に丸みがあることである。もう一つの特徴は、キャップを開けた痕跡を残すために存在するタンパーエビデンスバンドと呼ばれるリング部分の4カ所に斜めの溝があることである。実は、これもよく観察して見ると2種類存在することが分かる。フタとタンパーエビデンス (TE) バンドの間のミシン目みたいな所を 「ブリッジ部」 と呼ぶが、このブリッジ部分24カ所が等間隔に並んでいるものを 「ストレートTEバンド」 と言い、<3カ所のブリッジ部分+1カ所の7mm幅の引っ込んだ部分> を1セットとした4セットから構成されているものを 「リーセスド (陥凹) TEバンド」 という。なお、陥凹部分は、フタとは繋がっておらず、斜めの溝位置と一体となっている。

Novembal社ホームページ [注1] によると、「リーセスド (陥凹) TEバンド」 付きのキャップは、「第1世代」 と呼ばれ、射出過程でブリッジを成型するタイプである。カゴメ 『六条麦茶』 などの角丸キャップがその代表例である。今回紹介した (b) (c) (d) がこれに該当する。また、「ストレートTEバンド」 付きのキャップは、「第2世代」 と呼ばれており、ブリッジをスリットで作るタイプである。今回紹介したサントリーの (a) 『伊右衛門』 がこれに該当する。また、(a) は角の丸みが少ないが、これは、印刷有効面積を広くし、ALCOA社や東洋製罐系の日本クラウンコルク (NCC) 社のキャップとの競争を標榜した結果である。そのために、従来、天面部の中心にあった成型時の孔を極力平滑に仕上げ、印刷面の毀損を最小限にとどめる努力が払われている。ただし、サントリーフーズのデザイン部は 「SUNTORY」 のロゴを中心よりわずかに下方にずらすことで、いまでもこの孔を回避 (忌避) している。まだ、信用されていないらしい。でも、ことキャップデザインについては無頓着な (b) の 『GEOGIA(R)』 では、従来通りの印刷であるが、結果的に、さほど気にならない仕上がりになっている。これらなば、ダイドードリンコの 『simply design coffee』 のキャップも角丸タイプに戻しても良いのではないだろうか。この角の丸みは、結構商品イメージを左右する要素と言える。カフェオーレには、最もふさわしい気がする。

同社の生産能力はこれまで、年間4億個程度であったが、今後、天面部に更なる改良が加わるならば、市場シェアの拡大が期待される。ペットボトルキャップコレクターにとって、陳列棚から一瞬も目の離せない状況がそこまで来ているのかも知れない。刮目して待て!。

■参照キャップデータ■
(a) 『伊右衛門500mL』 の賞味期限+製造所固有記号: 「071214/WZ」。キャップのロット番号:133。ボトルのロット番号:A-10。
(b) 『GEORGIA(R)280mL』 の賞味期限+製造所固有記号: 「070917/SWO」。キャップのロット番号:203。ボトルのロット番号:CL-10。
(c) 『厳選素材のカフェオレ500mL』 の賞味期限+製造所固有記号: 「071015/SS」。キャップのロット番号:406。ボトルのロット番号:B8-2R(大和製罐製)。
(d) 『FM烏龍茶500mL』 の賞味期限+製造所固有記号: 「080121/FS12」。キャップのロット番号:444。ボトルのロット番号:B10-2L (大和製罐製)。

やっぱり、自社製ボトルには、自社製キャップをしたいと思うのが人情であろう。日本では28mm径のキャップが統一規格のように思われているが、世界的にみれば、各種サイズの規格が存在する。このことは、ミネラルウォーターに顕著に見て取れる。また、日本のキャップ程、クオリティーが高いのも国民性なのかも知れない。ノーベンバル社もやっとそのことに気付き始めたのかも知れない。

注1) A Japanese Joint Venture, Novembal社ホームページ

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