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2007/05/20

ペットボトルキャップの原料

ペットボトルキャップの原料は、意外なことにPET(ポリエチレンテレフタレート)ではない。ペットボトルキャップの原材料がPETではないことは、英語の呼称が 「PET Bottle Caps」 ではなく、 「Plastic Closures」 であることでも明らかである。このため、「資源の有効な利用の促進に関する法律(平成3年4月26日法律第48号)」 (いわゆる、「リサイクル法」)の対象ではあっても、現実的には、キャップの材質となるプラスチックの種類の違いにより、「プラスチック」に一括され、一般的には廃棄物扱いとなっているのが現状である。ボトル本体には、三角矢印サークルに「1」のPET表示があるが、キャップには単に四角矢印サークルに「プラ」と表示されるだけである。本当は、以下に示す通り、きちんとした名称が存在する。清涼飲料水製造メーカーも、単に法規を順守しているポーズでことたれりとするのではなく、自主的に正確な識別マークを表示することで、環境問題への姿勢を示す段階に来ているのではないだろうか。この方が、イメージだけの商品宣伝広告よりも、ずっとリアリティーがあるような気がする。企業の社会的責任 (CSR) と呼ばれている概念である。

表 プラスチック識別マーク(三角矢印サークル)の番号と主な用途
  1  PET(ポリエチレンテレフタレート)
      ペットボトル、カセットテープ、ビデオテープなど
  2  HDPE(高密度ポリエチレン)
      レジ袋(スーパーの袋)、バケツ、灯油ポリ缶、弁当箱など
  3  PVC(ポリ塩化ビニルもしくは塩ビ)
      ラップ、農業用ビニール、パイプ、ホースなど
  4  LDPE(低密度ポリエチレン)
      ラップフィルム、農業用シート、ポリ袋など
  5  PP(ポリプロピレン)
      食品容器、収納容器、フィルム、浴用品など
  6  PS(ポリスチレン)
      包装材料用、FS用、電気・工業用など
  7  OTHER(その他)
      上記以外の樹脂、複合樹脂など

日本では、主に「PP(ポリプロピレン)」が使用されているが、海外では、HDPE(高密度ポリエチレン)も多く使用されている。なお、ライナー材を使用するツーピースキャップの存在もあり、単に、材質を統一すれば、分別問題が解決されるという訳でもない。私見としては、現在のリサイクルは、コスト対効果の問題が未解決であり、更に、リサイクルために、逆に環境負荷をかけているという現実を考え併せれば、あまり現実的とは言えない。それでも、環境に対する自覚は持つべきである。

ペットボトルキャップコレクターも安穏としてはいられない。

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