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2007/09/04

京都宇治茶戦争 「秋の陣」 開栓

JTフーズ社は、2007年9月3日(月)より、京都宇治茶戦争<秋の陣>の先陣を切って 『辻利』 [注1] の販売を開始した (2007年9月4日、ファミリーマート店頭にて確認)。我が愛すべき日本コカ・コーラ社が、2007年8月28日に 『綾鷹』 (425mL) [注2] に関するプレス発表を大々的に行い、10月8日の販売開始日までの約1カ月間をキャンペーン (試飲) 期間としたのとは異なる。一般的には、先行販売の方にアドバンテージがあるように思えるが、こと宇治茶では、サントリーフーズ社が、福寿園をフィーチャーした 『伊右衛門』 [注3] に一日の長がある。

伊藤園も、これに対抗すべく 『プレミアムお~いお茶』 (ちょっと小さめなボトル) の投入を9月下旬を目途に、着々と合戦の準備を進めている。でも、キャップは汎用キャップを使用すると思われる (だって、伊藤園だもの)。

それぞれのメーカーが、担ぎ出して来た京都の老舗と伝統は、以下の通りである。

 ▼ サントリーフーズ社 『伊右衛門』 (2004年3月16日発売)
   + 福寿園 (創業:寛政二年 [1790年、創業217年]) [注4]
 ▼ JTフーズ社 『辻利』 (2007年9月4日発売)
   + 辻利一本店 (創業:萬延元年 [1860年、創業147年]) [注5]
 ▼ 日本コカ・コーラ社 『綾鷹』 (2007年10月8日発売 [予定])
   + 上林春松本店 (創業:永禄年間 [1558~1570年頃、創業約450年]) [注6]

何れも、玉露を使用していることで、甘みと高級感を出している。ウイキペディアによれば、「玉露」 の呼称は、山本山の商品名に由来すると言う。天保6年 (1835年)、山本山六代目当主山本嘉兵衛 (徳翁) が、宇治郷小倉の木下家において茶葉を露のように丸く炒ったことが 「玉露」 の始まりである。現在のように棒状に炒るようになったのは、明治初期、製茶業者の辻利右衛門 (辻利) によるものとされている。『辻利』 のパッケージラベルによると、初代辻利右衛門は、アイデアに秀でた人のようで、今日の玉露製法を洗練したものとして確立した一方で、茶壺の代わりに金属で内張をした 「茶櫃 (ちゃびつ)」 を考案し、茶葉の保存性、運送性を向上させたらし。これで、小田原当たりの住民は、茶壺に追われることもなくなった (と思われる)。

こうして見てみると、メーカー側が必死で演出しようとしている伝統が案外と歴史の浅いものであることが分かる。江戸時代、宇治茶は、将軍に献上されるため、茶壺に詰められ、江戸までの道のり 「御茶壺道中」 と言われる仰々しい隊列を組んで、御駕籠に載せられ運ばれた。従って、宇治茶を庶民が口にすることはほぼ無かったと思われる。従って、日本人が広くお茶を飲み始めたのは、近世以降である。

『辻利』 のボトルラベルは、上部を斜めにカットした竹筒に、商品名の 「辻利」 を揮毫した和紙の商標が貼られた意匠となている。竹筒の意匠はもはや日本茶にとって定番である。本来、お茶を竹筒に入れて常飲していたかは疑わしいが、ペットボトル入りということで、携帯用水筒からの発想なのであろう。安直過ぎる気がする。

キャップデザインは、白色キャップ地に縦書きの隷書体で墨痕鮮やかな黒一色で 「辻利」 とある。因みに、このロゴは、辻利一本店の社名に使用されている書体と一緒である [注5]。隷書体は確かに、デザイン的に優れた書体ではあるが、ペットボトルキャップに単体で使用するには地味過ぎる。いくら老舗といえども、こうした看板は掲げないと思われる。どちらかと言えば表札のそれに近い。

なお、『辻利』 には、加温器専用ボトル 『辻利 HOT』 (275mL) [注1] も存在するようであるが、キャップのデザインは未だ確認出来ていない。一般的に、加温器用のみ汎用キャップということが多いので、現時点では何とも言えない。

「平成の眠りをさます上喜撰 ペットボトルで夜も眠れず」 (本歌取り)。何れにしても、新規キャップの登場は嬉しい。

■ 商品表示データ ■
『辻利』 (6角型PETボトル500mL)
<名称> 緑茶 (清涼飲料水)
<原材料名> 緑茶、ビタミンC
<栄養成分> (100mL当たり) ●エネルギー:0kcal ●たんぱく質:0g ●脂質:0g ●炭水化物:0g ●ナトリウム:14.0mg
<JAN> 4-902210-396590

■ 参照キャップデータ ■
『辻利』 (6角型PETボトル500mL) の賞味期限+製造所固有記号:「080508/HT3」。賞味期限は8カ月 (未開栓)。キャップは、NCC社製 「28NCフラップ」 ワンピースキャップ [ノーマルタイプ] (洗浄スリット入り) (ロット番号:H44-11)。ボトル (ロット番号:Y/20)。プリフォーム [白] (ロット番号:120)。製品ロット番号:0007

注1) 「創業萬延元年、京都宇治の老舗茶舗 『辻利一本店 (つじりいちほんてん)』 と開発 繊細優美な和の感性を楽しむ 新緑茶飲料 『辻利 (つじり)』 9月3日より全国で新発売」 JTフーズ ニュースリリース (2007/08/30)
注2) 「創業450年宇治の老舗茶舗 『上林春松本店 (かんばやししゅんしょうほんてん)』 との協働と新たな製法で 『急須からいれたお茶』 の様な本物のおいしさをPETボトルに 大型新製品 プレミアム緑茶 『綾鷹(あやたか)上煎茶』 -新たな 『プレミアム緑茶』 市場開拓を目的に10月8日より大規模市場導入- 消費者サンプリング(試飲)活動を9月24日から開始」 日本コカ・コーラ ニュースリリース (2007/08/28)
注3) 「サントリー緑茶 伊右衛門 (いえもん)」 新発売 ―サントリー、京都の老舗茶舗(株)福寿園と緑茶を新開発― ―「伊右衛門」ブランドにて、緑茶飲料、茶葉を両社からそれぞれ同時発売―」 サントリー ニュースリリース#8647 (2004/01/20)
注4) 「株式会社福寿園」 (ホームページ)
注5) 「株式会社辻利一本店」 (ホームページ)
注6) 「有限会社上林春松本店」 (ホームページ)

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