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2008年8月

2008/08/29

へんてこりんキャップ後日譚

伊藤園が、2008年6月30日に抹茶と天然水を飲用時に混合するPETボトル入り飲料 『お~いお茶 お抹茶』 (275mL PET) を発売 [注1-2] してから約2カ月が経過した。パッケージの注意書きの一部が変更された (2008年8月29日、セブンイレブン店頭にて確認)。

この2段式キャップは、ボトルに嵌め込まれた白色のキャップ (下段) と抹茶を封入するカプセル付きの緑色のラチェット式キャップ (上段) から構成される。下段の白色キャップには、上段キャップのカプセル下端にセットされた中蓋 (フタ) を開栓時に下に落とすための 「突っ張り」 の役割が与えられている。その他にも、カプセル収納スペースの確保、飲み口、中蓋誤飲防止、等々の役割があり、通常のキャップでは考えられないほどの激務を担わされている。なかでも最も重要な役割が 「中蓋誤飲防止」 である。そのため、中蓋が口栓部から外に飛び出さないように、白色キャップがプロテクターの役割を果たしており、通常開かないように設計されている。万一白色キャップが開いてしまった場合、ボトル内に落ちた中蓋を抹茶と一緒に飲み込んでしまうことになる (もしくはその可能性がある)。そのため、この構造のキャップでは、シュリンクラベルが下段キャップを含むネック部の途中までを覆うスタイルになっている。

伊藤園の 『お~いお茶 お抹茶』 の場合、ご丁寧にも、キャップ周囲にわざわざ注意書きまで添えられている [注1]。ところが、世の中には、こうした注意書きを無視して、白いキャップを開けようと試みる人が後を絶たなかったようで、発売2カ月にして、注意書きが変更されるに至った。

具体的には、透明フィルムに黒文字で 「緑色のキャップを左回りに回してください。白色のキャップは開きません。」 から赤帯に白抜文字で 「緑色のキャップを左回りに回してください。白色のキャップは開けないでください。」 に変更となった。白抜文字も、通常白色キャップが背景色となるため、赤色に透明な抜き文字のままでも構わないはずであるが、敢えて抜き文字部分もバックを白色で印刷する気の入れようである。

「白色のキャップは開きません。」 という事実の客観的表記から、「白色のキャップは開けないでください。」 という、主体的お願いへの変更は、もしかして、本当に怪力で開けてしまった人がいるのかも知れない。やはり、へんてこりんキャップが市民権を得るまでには相当な時間が掛かりそうである。

■ 商品表示データ ■
『お~いお茶 お抹茶』 (275mL耐熱PETボトル)
<品名[a]> ナチュラルミネラルウォーター
<品名[b]> 抹茶 (国産)
<原材料名[a]> 水 (鉱水)|<内容量> 275mL
<採水地[a]> 山形県酒田市
<原材料名[b]> 抹茶 (日本)|<内容量> 1.2g
<栄養成分> [表示なし]
<販売者> 株式会社伊藤園 (東京都渋谷区本町3-47-10)
<JAN>  4-901085-025406

■ 参照キャップデータ ■
『お~いお茶 お抹茶』 (275mL耐熱PETボトル) の賞味期限+製造所固有記号: 「090203/A65」。賞味期限は6カ月 (未開封)。キャップは、NCC社製 [抹茶入りキャップ] (ロット番号:1/6)。ボトルは、東洋製罐社製 (ロット番号:G/6)。プリフォーム [白] (ロット番号:不明)。製品ロット番号: 185839

注1) 「当社初の 『抹茶入りキャップ』 を採用。新鮮で豊かな旨みの抹茶を手作りで味わえる 飲用時に抹茶と天然水を混ぜ合わせて作る抹茶飲料 『お~いお茶 お抹茶』 6月30日 (月) より発売開始」 伊藤園 ニュースリリース (2008/06/26)
注2) 「伊藤園 『お~いお茶 お抹茶』 のへんてこりんなキャップ」 ペットボトルキャップ時評 (2008/07/01)

2008/08/22

トヨペットのペットボトルキャップ

ペットボトルキャップコレクターのKUMA氏より、ノベリティーキャップの情報を頂いた。トヨタ自動車のディーラーのひとつであるトヨペットの店頭で、キャップに 「TOYOPET」 の社名ロゴが入った備蓄水 (非売品) が配られるらしい、というものであった。

2008年8月22日 (金) ~2008年8月31日 (日) までの期間、全国のトヨペット各店 [注1] において、「うれしい特典がいっぱいの10日間 『スペシャル10days』」 キャンペーン実施と、ネットにも出ていた。

早速、近所のトヨペット店に出掛けてみた。はっきり言って、私はペーパードライバーなので、車には全く興味がない。従って、トヨペットの販売店にはこれまで足を踏み入れたことすらない。いきなり車を売り付けられはしまいかと、ほんの少し不安であったが、簡単なアンケートに応じるだけで、三角籤を引かせてくれた。来場者全員にもれなく何かが当たるという 「空くじなし」 のシステムらしい。A~Cまである各賞の末等 「C賞」 にお目当ての 「備蓄水」 が含まれている。祈るような想いが天に通じたのか、見事に 「C賞」 を引き当てた。C賞の口数は全国で305,000名分しかないというのにである。A賞の 「グルメカタログギフト」 は5,000名分、B賞のGivency社製 「ペアパスタ皿」 に至っては10,000名分も用意されているらしい。A賞やB賞でなくて、本当によかった。

なお、今回の 「備蓄水」 の一般配布は、『第1回トヨペットセーフティーキャンペーン (2008年8月~2009年8月)』 [注2] の一環である。『スペシャル10days』 は、9月1日の 「防災の日」 に日程を合わせた防災グッズの事前配布が目的である。従って、「C賞」 の内容には 「備蓄水」 の他にも、「オリジナルクッキー」 や 「缶入りソフトパン」 が含まれる。トヨタでは、自然災害発生時に被災地への供給を目的として、全国のトヨペット販売店に約10万本の飲料水を備蓄するという。

備蓄水の実体は、『富士ミネラルウォーター非常用保存飲料水 (保存期間5年)』 である [注3]。オリジナル製品のキャップには 「MINERAL ★FUJI★ WATER」 のロゴが入っているが、トヨペットキャンペーンボトルにはその代わりに 「TOYOPET」 のロゴが濃い緑色で控えめに入っている。

ペットボトルキャップに 「TOYOPET」、恐らくこれは駄洒落である。この手の地口は嫌いではない。むしろ、こうしたセンスこそが、現在のトヨタを世界のエクセレントカンパニーの地位に押し上げてきた原動力であったと思う。

コメディアンである小松政夫はかつて横浜トヨペットのトップセールスマンであった。自伝的小説 『のぼせもんやけん』 [注4] の中に、昭和30年代のセールスマン時代のエピソードが綴られている。彼の最初のお得意さまは、運転免許すら持っていなかった。それにもかかわらず、その人は彼の人柄に惚れ込んで、車を購入してくれる。それも、週末にはその家へ行き、夕餉を一緒に囲むというだけの条件でである。またある時、それまで順調な成績を維持して来た営業所であったが、営業所全体でノルマ達成までにあと1台足りないという緊急事態が発生する。このとき、小松政夫はこのお得意さまを深夜にもかかわらず訪問する。それもこの時点で、新車に買い換えて貰ってから3カ月も経っていないというムチャクチャなタイミングにである。それでも、彼の心中を察して、「力になれるなら」 とその人はまたしても、車を購入してくれる。これは、ひとえに小松政夫という希有な人物の人柄に依るところが大きい。ただ、高度成長期には、このエピソードと同様に、決して明文化される必要などない 「信義則」 のようなものが世の中にまだ息づいていたような気がする。

「備蓄水」 は、「社会から信頼される良き企業市民」 を標榜するトヨタのCSR活動を視覚化したものなのかも知れない。しかしながら、それはかつてそこにあったものとは明らかに異質なものである。

■ 商品表示データ ■
『富士ミネラルウォーター (非常用保存飲料水)』 [第1回トヨペットセーフティーキャンペーン・ボトル] (6角耐熱PETボトル1500mL)
<品名> ナチュラルミネラルウォーター
<原材料名> 鉱水
<採水地> 山梨県富士吉田市
<栄養成分> [表示なし]
<硬度> 28mg/L、<pH値> 8.0
<製造方法> ろ過後、加熱殺菌・ホット充填
<販売元> 富士ミネラルウォーター株式会社S (東京都渋谷区初台1-55-7)
<JAN> [表示なし]

■ 参照キャップデータ ■
『富士ミネラルウォーター (非常用保存飲料水)』 [第1回トヨペットセーフティーキャンペーン・ボトル] (6角耐熱PETボトル1500mL) の賞味期限:「2013.03.31」。賞味期限は60カ月 (未開栓)。製造所固有記号:「S」。キャップは、NCC社製 「Fin-Lok」 ライナー材使用の2ピースキャップ [ノーマルタイプ] (洗浄スリットなし)(ロット番号:<本体>30-11、<ライナー材>2-37)。ボトルは、吉野工業所製 (ロット番号:E-399/26)。リフォーム [白] (ロット番号:3926)

注1) 「トヨペット販売店一覧」 (ホームページ)
注2) 「第1回トヨペットセーフティーキャンペーン (2008年8月~2009年8月)」 (2008/08/30)
注3) 「富士ミネラルウォーター社の 『非常用保存飲料水』」 ペットボトルキャップ時評 (2007/07/25)
注4) 小松政夫著 『のぼせもんやけん ― 昭和三〇年代横浜セールスマン時代のこと。』 竹書房、2006、205頁 [ISBN: 4812427592]

2008/08/20

カゴメトマトジュースの 「国産 カゴメ 契約栽培」 PRキャップ

カゴメ株式会社は、2008年の夏も、とれたて完熟国産トマトをそのままパックしたストレートトマトジュースの販売を8月19日 (火) より開始した [注1] (2008年8月20日 (水)、ファミリーマート店頭にて確認)。税込み149円。昨年もちょうど今頃、「新トマト」 の搾り立てジュースの販売を開始していた [注2]。

現在コンビニなどの棚には、年間を通じて販売されている (a)「濃縮トマト還元」 タイプのものと、この時期のみ数量限定で販売される (b)「ストレート」 タイプの2種類の製品が併存している。(a)(b)の見分け方は、キャップとラベルにそれぞれ印刷されている 「国産 カゴメ 契約栽培」 のキャンペーン用ロゴの有無により判断する方法が一番わかりやすい。

キャップデザインは、白色キャップ地に濃い茶色で直径21mmくらいのラフな円が描かれ、その円の中に、左上から右下にかけて斜めに大きく 「国産」 と楷書体で入る。さらに、「国」 の字の下方余白に、トマトのアイコン (それと分かるようにヘタの部分が星形に白抜きになっている) が円に接するように配置され、「産」 の字の上方余白に小さく2段組みで 「カゴメ」「契約栽培」 の文字がこれも楷書体で入る。文字組みとアイコンを駆使したレイアウトで、全体を細い輪が丸く囲んだ格好の図柄である。一見、スタンプに見えなくもない。あるいは、同社の 「安心・安全への取り組み」 [注3] の認証印なのかも知れない。デザイン的には、『土佐 十和田村 しまんと緑茶』 のキャップデザインを彷彿とさせる粋な仕上がりになっている。カゴメのペットボトルキャップのアイコン遣いの上手さには、いつもながら、唸ってしまう。

敢えて、「契約栽培」 による 「国産」 であることを前面に押し出してPRすることの意図は不明であるが、「食の安全」 への拘りだけは感じ取れる。この夏、新たに投入された製品には、今回言及したPETボトル製品だけでなく、190g缶にも、このキャンペーン用ロゴが使用されている。

久々の新規キャップの登場は、文句なしにうれしい。ただ、赤いヌーボーキャップの2008年バージョンが、今年は出ないかと思うと、ちょっと残念である (予定稿まで準備していたのに)。

■ 商品表示データ ■
(a) 『カゴメトマトジュース』 (ストレート) (4角PETボトル280g)
<品名> トマトジュース
<原材料名> トマト、食塩
<栄養成分> (1本/280g当たり) ●エネルギー:55kcal ●たんぱく質:2.2g ●脂質:0g ●糖質:10.6g ●食物繊維:2.0g ●ナトリウム:310mg ●カルシウム:20mg ●カリウム:780mg ●ショ糖:0g ●食塩相当量:0.8g | リコピン含有量 (1本/280g当たり):28mg
<製造者> カゴメ株式会社KGMT (名古屋市中区錦3-14-15)
<JAN> 4926-5255

(b) 『カゴメトマトジュース』 (濃縮トマト還元) (4角PETボトル280g)
<品名> トマトジュース (濃縮トマト還元)
*** 以下同上 ***

■ 参照キャップデータ ■
(a) 『カゴメトマトジュース』 (ストレート) (4角PETボトル280g) の賞味期限:「090430」。賞味期限は9カ月。キャップは、NCC社製 「28NCフラップホット」 ワンピースキャップ (洗浄スリット4カ所) [ノーマルタイプ] (ロット番号:H13-33)。ボトルは、東洋製罐社製 (ロット番号:Y/23)。プリフォーム [白] (ロット番号:15-47)。製造ロット番号*: 0804 19.17

(b) 『カゴメトマトジュース』 (濃縮トマト還元) (4角PETボトル280g) の賞味期限:「090427」。賞味期限は9カ月。キャップは、NCC社製 「28NCフラップホット」 ワンピースキャップ (洗浄スリット4カ所) [ノーマルタイプ] (ロット番号:H13-51)。ボトルは、東洋製罐社製 (ロット番号:Y/18)。プリフォーム [白] (ロット番号:15-9)。製造ロット番号*: 0801 21.20

* 製造ロット番号欄の数字は、サポートリング下にレーザーマーキングれており、製造日と製造時刻を示す。これによりPET製品の賞味期間が270日 (約9カ月) であることが判る。缶詰製品については賞味期間は約2年である。遮光性と密封性の違いに起因する。
** ニュースリリースによれば、『カゴメトマトジュース』 の製造は那須工場で行われている。

注1) 「国内の契約農家から届いた新鮮な完熟トマト“凛々子”だけを使用! 2008年夏、新物トマトジュース発売 ~8月19日から数量限定で~」 カゴメ株式会社 ニュースリリース (2008/07/23)
注2) 「『カゴメトマトジュース』 の2007年ヌーボーキャップ」 ペットボトルキャップ時評 (2007/08/27)
注3) カゴメ株式会社安心・安全への取り組み」 (ホームページ)

2008/08/19

東洋インキ製造 『リオナチュレ 笹まろやか茶』 も、へんてこりんキャップ

東洋インキ製造は、2008年8月4日 (月) より、北海道産クマ笹を使用した 『リオナチュレ 笹まろやか茶』 (340mL PET) の販売を開始した [注1] (2008年8月16日、新宿駅東口 「ranKing ranQueen」 店頭にて確認)。税込み200円。

これは、2008年7月1日付け 「伊藤園 『お~いお茶 お抹茶』 のへんてこりんなキャップ」 とその続報において言及した構造を持つペットボトル飲料である。

伊藤園の 『お~いお茶 お抹茶』 の販売エリアが、1都9県 (東京、神奈川、千葉、埼玉、栃木、茨城、群馬、山梨、長野、静岡) のコンビニに限定されているのに対して、東洋インキ製造の 『リオナチュレ 笹まろやか茶』 の販売チャネルも以下の表に示す通り、かなり地域的に偏在している。東急系列のアンテナショップを除けば、北海道と静岡県西部の特定のスーパーマーケットに限られる。従って、積極的に探さない限り、遭遇することは困難である。どうしても飲みたいという向きにはインターネット販売も予定されているらしい。


表.『リオナチュレ 笹まろやか茶』 の販売チャネル

a.東急系列 「ranking ranQueen」 (12店舗) [注2]
  渋谷店 (東急線渋谷駅構内)
  新宿店 (JR新宿駅東口改札正面)
  新宿ミロードモザイク通り店 (新宿南口モザイク通り)
  池袋店 (池袋駅西口地下1階東武ホープセンター内)
  自由が丘店 (東急線自由が丘駅構内)
  自由が丘南口店 (自由が丘駅南口改札構内)
  大手町店 (大手町ビル地下2階)
  北千住店 (東武伊勢崎線・北千住駅構内)
  東急田園都市線あざみ野店 (あざみ野駅構内)
  福岡天神店 (天神地下街・東2番街)
  浜松アップ・オン店 (遠鉄百貨店内)
  さっぽろ地下街店 (さっぽ地下街ポールタウン内)
b.生活協同組合コープさっぽろ [注3]
  北海道全域に展開 (約100店舗)
c.遠鉄ストア [注4]
  静岡県西部に展開 (25店舗)


今回のキャップは、抹茶が 「深緑色」 であったのに対して、クマ笹をイメージして 「明るい緑色」 である。キャップの色が違うことで、類似キャップにもかかわらず、別の商品であること確実に印象付けている。

『リオナチュレ 笹まろやか茶』 のシュリンクラベルは、伊藤園の 『お~いお茶 お抹茶』 と同様、ネック部まで覆われている。白色キャップが開かない構造になっているためである。これは、ミネラルウォーター内に落ちたカプセル中栓を誤飲しないための工夫である。やはりここにも、ラムネ瓶との共通点が見受けられる。ラムネの場合も、栓としての役割を果たしたビー玉を、飲用時に誤飲しないように、プラスチック製の飲み口が通常の握力では開かない構造になっている。なお、へんてこりんキャップでは、ボトルに2種類のキャップをセットする組立作業を充填工場サイト内で行う必要があるため、非常に手間が掛かっている筈である。製品価格が割高となる一因である。恐らく、充填工場はこの構造のキャップに特化した製造ラインを持つものと考えられる。

『リオナチュレ 笹まろやか茶』 においては、カプセル内のクマ笹粉末は完全に溶解した。味もスッキリしていて、非常に飲みやすい。また、クマ笹の薬効に関しては、東洋インキ製造とメルシャンクリンテック社の共同研究 [注5-6] において、マウスでのアレルギー改善作用、免疫賦活作用、抗腫瘍作用などが確認されたらしい。惜しむらくは、我々がマウスでないことである。今後のさらなる研究成果に期待したい。

■ 商品表示データ ■
『リオナチュレ 笹まろやか茶』 (340mL耐熱PETボトル)
<品名> 清涼飲料水
<原材料名[a]> 水 (鉱水)
<採水地[a]> [表示なし]
<原材料名[b]> ササ粉末 (北海道産)
<栄養成分> [表示なし]
<販売者> 東洋インキ製造株式会社 (東京都中央区京橋2-3-13)
<JAN> 4-936487-707605

■ 参照キャップデータ ■
『リオナチュレ 笹まろやか茶』 (340mL耐熱PETボトル) の賞味期限+製造所固有記号: 「090717/TMC」。賞味期限は12カ月 (未開封)。キャップは、NCC社製 (ロット番号:1/16)。ボトルは、東洋製罐社製 (ロット番号:E/13)。プリフォーム [白] (ロット番号:不明)。製品ロット番号: 163111

注1) 東洋インキ製造株式会社 「ペットボトル飲料 『リオナチュレ 笹まろやか茶』 販売開始」 東洋インキ製造 プレスリリース (2008/07/31)
注2) 東急電鉄ランキンランキン本部 「ranKing ranQueen」 (ホームページ)
注3) 生活協同組合コープさっぽろ (ホームページ)
注4) 遠鉄ストア (ホームページ)
注5) 肥後幸呼、他 「ササエキスTY-Dの卵白アルブミン誘発アレルギーモデルマウスに対するアレルギー改善作用」 応用薬理. 72(1/2):7-13,2007 (メルシャンクリンテック 「食品機能研究ニューズ」 No.15 に転載)
注6) 肥後幸呼、他 「マウスにおけるササエキスTY-Dの免疫賦活作用および抗腫瘍作用」 応用薬理. 72(1/2):15-21,2007 (メルシャンクリンテック 「食品機能研究ニューズ」 No. 16 に転載)
注7) 肥後幸呼 「ササの機能性成分と食品への利用」 月刊フードケミカル. 23(2):45-48, 2007

2008/08/14

『東京車人のお水』 のキャップ

月遅れの盂蘭盆会の夏休みを利用して、武蔵野散策に出掛けて来た。目的は、コレクターズサイトで見掛けたキャップ探しである。そのキャップには、JR中央線のプラットホームからよく見掛ける 「東京車人」 という看板に描かれたロゴが入っていた。ネットで調べてみると武蔵境自動車教習所 [注1] のことであった。

JR東日本中央線 「武蔵境駅」 は現在、開かずの踏切対策として駅プラットホームの高架化を行っている。従って、「下り」 は高架ホーム、「上り」 は地上ホームという具合に、実に複雑な構造の駅舎になっている。「東京車人」 へは、駅の北口から徒歩で5分も掛からずにたどり着いた。北口はいつの間にか、お洒落な並木道の町並みに変わっていて、真夏日とはいえ、爽快であった。

果たして 『東京車人』 のロゴ入りナチュラルミネラルウォーター (500mL) は、教習所受付カウンターに置かれたクーラーケースに入っていた。因みに、ケースは白枠部分に 「Coca-Cola(R)」 のロゴが入った卓上型冷蔵ショーケースである。1本税込み100円。現金でも、「東京車人」 のポイントカードでも、購入可能である。

採水地の 「山梨県山梨市下石森」 という住所表示から、製造者が株式会社サーフビバレッジ石森工場であると推定可能である。また、成分表示からは、リッツカールトン東京の 『ナチュラルミネラルウォーター』 と同一の製造工場であることも分かる。

サーフビバレッジ社のホームページ [注2] によれば、同社は、1992年9月、モスフードサービスのミネラルウォーター製造販売子会社として創業し、1995年5月の独立を期にサーフビバレッジへ社名を変更した。現在、山梨工場、石森工場、御坂工場の3カ所において、ミネラルウォーター、緑茶、烏龍茶などの製造販売を行っている。

主に、大手量販店、コンビニエンスストア、ドラッグストアなどのプライベートブランドでのOEM製造を行っているため、一般的にはあまり馴染みがない。ただ、ここで製造された製品は、誰もが日常的に目にしている筈である。主なクライアントに、イトーヨーカドー、オリンピック、九九ストア (SHOP 99)、サンドラッグなどがある。「顧客ニーズに即した多品種・小ロット製造」 が同社の売りのようである。『東京車人のお水』 や 『リッツカールトン東京ナチュラルミネラルウォーター』 のように、ほとんどそこに行かなければ購入出来ないくらい小ロットの商品の製造にも応じてくれるメーカーと言える。

上記2つの商品には共通フォーマットが存在する。(1) 流通チャンルに乗らない商品のため、JANコード表示がないこと、(2) 酸化防止を目的として、ほぼ満量充填であること、(3) 加熱充填のため、容器に東洋製罐社製の加熱殺菌・耐熱ボトル (ショルダー部が12枚菊様花弁構造のもの) が用いられていること、(4) キャップにNCC社製 「28NCフラップホット」 ワンピースキャップが使用されていること、等々である。ミネラルウォーターに、これらのフォーマットを用いることに、製品の安全性と品質の高さに対する矜持のようなものを感じる。

キャップの図柄は、白色キャップ地に、赤色に白抜きで 「東京車人」 のコーポレートロゴ + 黒色手書き文字で 「TokyoShajin」 である [実際のデザインに関しては注3を参照]。因みに、「東京車人」 のロゴは、右下の丸(R) のレジスターマークを梃子として、ベースラインから約15°ほど右肩上がりに傾斜している。自動車だけに、動的イメージの演出であろうか。

余談であるが、武蔵境自動車教習所のホームページ [注1] によれば、昨年末よりペットボトルキャップの回収活動を通して 「エコキャップ運動」 の独自の取り組みを行っているという。これまでに82kgのキャップが集まり、その販売収益により、41人分のポリオワクチンに変えることが出来たらしい。こうした活動には、確かに似非エコロジーとしての批判もあるが、CO2削減への関心を喚起し、ポリオで苦しむ世界の子供たちの存在に目を向けるという意義だけでも評価に値する。これも、プライベートブランドのペットボトル入りナチュラルミネラルウォーターを自社で販売したことが契機となったと思われる。

ペットボトルキャップは、時代を投影する鏡の役割を知らず知らずのうちに担わされているのかも知れない。

■ 商品表示データ ■
『東京車人のお水』 (500mL六角耐熱耐圧ペットボトル入り)
<品名> ナチュラルミネラルウォーター
<原材料名> 水 (深井戸水)
<採水地> 山梨県山梨市下石森
<栄養成分> (100mLあたり) ●エネルギー:0kca ●たんぱく質:0g ●脂質:0g ●炭水化物:0g ●ナトリウム:1.9mg ●カルシウム:1.2mg ●マグネシウム:0.3mg ●カリウム:0.3mg
<販売者> 株式会社武蔵境自動車教習所 (東京都武蔵野市境2-6-43)
<JAN> n/a

■ 参照キャップデータ ■
『東京車人のお水』 (500mL六角耐熱耐圧ペットボトル入り) の賞味期限 「090704/IT」。賞味期限: 不明 [製造日より1年間と思われる]。キャップは、NCC社製ワンピースキャップ 「28NCフラップホット」 [ノーマルタイプ] (ロット番号:H48-03)。ボトルは、東洋製罐社製 (ロット番号:Y/31)。プリフォーム [白] (ロット番号:6-32)。

注1) 「東京車人(R) (武蔵境自動車教習所)」 (ホームページ)
注2) 「株式会社サーフビバレッジ」 (ホームページ)
注3) KUMA氏の運営する 『ペットボトルキャップコレクションの旅』 「日本のプラキャップ」 <水編>「(株)武蔵境自動車教習所 東京車人-01

2008/08/10

『カルピスウォーター』 「粗ギザ」 キャップ投入の背景

今回の記事は前回の内容を補足した続報である。『CALPIS Water(R)』 の 「粗ギザ」 キャップ投入時期に関しては、既にカルピス社からプレスリリースが2008年7月に出されていた [注1]。また、日経などでも報道されていたらしいが、新聞は 『日刊現代』 や 『夕刊フジ』 のようなお下劣なタブロイド版夕刊紙しか読まないので、迂闊にも知らずにいた。

今回の 「粗ギザ」 導入には、(1) 「2008年6月末で操業を停止した相模工業からの生産機能の移転」、(2) 「容器内製化などによるコスト削減」、(3) 「東日本エリアの生産・物流の拠点化」 といった背景があったようである。1962年1月操業を開始した相模工場 (SC、相模原市淵野辺) は、「商品開発研究所」 と共に旗艦工場としての役割を担っていただけに、ちょっと残念である。今後、相模原エリアには 「物流センター」 と 「研究所」 のみが残され、生産は 「群馬工場」 (KC、群馬県館林市大新田町166) と 「岡山工場」 (BC、岡山県総社市真壁800) の東西2拠点に集約されるという。

今回の群馬工場への機能集約を契機として、アセプティック製造ラインが新設された。これに連動して、ペットボトル容器成型設備が導入されている。この主要目的は環境負荷の低減と製造コストの抑制である。こうした 「アセプティック化」 の取り組みにより以下のことが実現された。(1) 非耐熱PETボトルの使用が可能となったため、従来の耐熱耐圧PETボトルと比較して約15%の容器軽量化が図れた。(2) 半製品としてのプリフォーム購入により、風袋が1/6に圧縮され、トラック搬送回数が抑制された。(3) 製造時の水使用量が約20%削減された。プレスリリースによれば、アセプティック製造ラインは、2008年7月1日より本格稼働が始まったという。

「粗ギザ」 キャップ投入時期を見極めるため、8月8日と9日の両日に掛けて、都内のコンビニやスーパーを何カ所か回ってみた。意外な結果であった。先ず、大型スーパーでは1.5Lのみであり、小型PET (280mL、500mL) の 『カルピスウォーター』 を取り扱っていない。また、多くのコンビニエンスストア (CVS) では、群馬工場 (KC) 製造製品ではなく、「NYC」 や 「OPC」 といった外部依託製造製品が多い。因みに、『カルピスウォーター』 に関して、岡山工場 (BC) 製造製品を都内で見掛けることはなかった。なお、既に閉鎖された相模工場 (SC) で製造された製品も、2008年6月19日製造分 (推定) がキオスク店頭にて確認出来た。そして、群馬工場のアセプティック充填製品のうち、最も賞味期限が近い日付のものとして 「081227/KC」 が確認出来た。これは、賞味期間を 「製造日から180日」 として逆算すると、6月30日もしくは7月1日に製造されたことが推定され、プレスリリースの記載内容とも一致する。従って、「粗ギザ」 キャップの市場投入時期は、2008年7月中旬~下旬頃と考えられる。

 賞味期限表示: 081106/KC 「ノーマル」 キャップ
  推定製造日: 2008/05/10
  購入場所: 三平ストア新宿店

 賞味期限表示: 081227/KC~090103/KC 「粗ギザ」 キャップ
  推定製造日: 2008/06/30~2008/07/07
  購入場所: 都内CVS各所

 賞味期限表示: 090113/KC 「ノーマル」 キャップ
  推定製造日: 2008/07/13
  購入場所: あ文字屋 (JR新宿駅) 新宿北通路店

 賞味期限表示: 081216/SC 「ノーマル」 キャップ
  推定製造日: 2008/06/19
  購入場所: KIOSK (JR池袋)

群馬工場のPETボトル製造ラインは全部で3系統あり、『カルピスウォーター』 のキャップの形状は以下の対応表の通りである。

 1) 小型ペットボトル・ビン兼用ライン (500本/分)
   → 280mL/500mLPET・ホット充填用 「ノーマル」 キャップ
 2) 大型ペットボトル飲料製造ライン (300本/分)
   → 1.5LPET・ホット充填用 「ノーマル」 キャップ
 3) アセプティック製造ライン (600本/分)
   → 280mL/500mLPET・アセプティック充填用 「粗ギザ」 キャップ

現時点でも 『カルピスウォーター』 は、「小型ペットボトル・ビン兼用ライン」 で断続的に製造されているようであるが、使用するボトルが完成品での納入となるため、今後は 「アセプティック製造ライン」 へ全面的に移行していくものと思われる。

■ 参照キャップデータ ■
『カルピスウォーター(R)』 (500mL角形耐熱耐圧PETボトル) の賞味期限 「090113/KC」。賞味期限は約6カ月 (未開栓)。キャップは日本山村硝子社製中栓付き2ピースの 「TENキャップ」 (ロット番号:c10-22)。ボトルは、北海製罐社製 (ロット番号:P16)。プリフォーム [白] (ロット番号:2268)。製品ロット番号:01:16

注1) 「群馬工場を東日本エリアの生産・物流の拠点に ペットボトル容器の成型設備導入とアセプティック製造ラインの本格稼働を開始 -乳性飲料の 『カルピスウォーター』 『カルピスソーダ』 などを生産-」 カルピス社 プレスリリース#318 (2008/07)

2008/08/08

『カルピスウォーター』 の 「粗ギザ」 キャップ

『CALPIS WATER (R)』 のキャップに 「カラダにピース」 のメッセージが入ったのは、2007年5月23日のことである [注1]。それは 「カルピスウォーター」 発売15周年を記念してのことであった。当時、TVCFでは、夏服を着た長澤まさみが、田舎のバス停でいたいけな少年のココロを弄んでいた。

では、今年の長澤まさみはと言えば、防波堤で少し離れて座る妹と妹の彼氏との間に割って入り、いたずらに男子中学生のココロとカラダをまたしても翻弄している [注2]。未だチューもしていない初々しい関係の二人の前途に暗雲が立ちこめたのは言うまでもない。成熟した大人の女のすることではない。猛省を促したいものである。また、別の 『カルピス 』 のTVCFに至っては、園児に対する幼児虐待も見受けられる (出来ることならば、私が身代わりになってあげたい)。

その 『カルピスウォーター(R)』 のキャップにいわゆる 「粗ギザ」 タイプが出現した (2008年8月7日、デイリーヤマザキ店頭、他各所で確認)。図柄は、白色キャップ地に紺色で、上段に 「カラダにピース」、下段に 「CALPIS」 のロゴ + 土星のようなコーポレートマークのみの、カルピス非炭酸飲料向け汎用キャップである [注3]。また、パッケージも昨年のものとは微妙に変化している。右下に 「HAPPY REFRESH [TM]」 のサービスマークが入った (これはかなり以前からあったような気もするが)。そういえば、期間限定で夏のモチーフを用いたデザインの 「2008サマーボトル」 (6月9日発売) も出ていた。

実は、「粗ギザ」 キャップが出現した時期が判然としない。随分前からそこにあったような気もする。今回購入した製品のうち賞味期限が最も近いもの (2008年12月30日) から逆算すると、製造日は2008年7月3日前後となる。店頭に並ぶまでの期間を約1~2週間と見積もっても、3~4週間も見過ごしていたことになる。あるいは、それ以上かも知れない (トホホホホ)。日常的風景の中に埋没するくらい見慣れた商品は、少しくらいの変化ではなかなか気付かないものである。ただ、カルピス社の製品に、これまでアセプティック充填用キャップが使われることは殆どなかった (筈である)。従って、「粗ギザ」 の出現は驚きである。意外にも今回が初めてではないだろうか。少なくとも、私のコレクションと記憶の中には存在しない。

■ 商品表示データ ■
『カルピスウォーター(R)』 (500mL角形ペットボトル)
<品名> 清涼飲料水
<原材料名> 糖類 (果糖ぶどう糖液糖、砂糖)、脱脂粉乳、乳酸菌飲料、酸味料、香料、安定剤 (大豆多糖類)
<栄養成分> (100ml当たり) ●エネルギー:46kca ●たんぱく質:0.25g ●脂質:0g ●炭水化物:11.2g ●ナトリウム:16mg
<製造者> カルピス株式会社 (東京都渋谷区恵比寿南2-4-1)
<JAN> 4-901340-689213

■ 参照キャップデータ ■
『カルピスウォーター(R)』 (500mL角形ペットボトル)』 の賞味期限 「081230/KC」。賞味期限は約6カ月 (未開栓)。キャップは、NCC社製ワンピースキャップ 「28NCフラップアセプ」 [粗ギザタイプ] (ロット番号:N6-58)。ボトルは、自社成形 (ロット番号:KC1-16)。プリフォーム [透明/PCO規格] (ロット番号:D28-122)。製品ロット番号:19:40A

注1) 「CALPIS WATER(R)キャップに 『カラダにピース』 のメッセージ」 ペットボトルキャップ時評  (2007/05/23)
注2) カルピスウォーターTVCF 「“甘ずっぱい距離”篇」 (オンエア開始日: 2008年6月15日)
注3) 「カルピスの 『カラダにピース』 汎用キャップの使用基準」 ペットボトルキャップ時評 (2007年8月7日)

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