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2008/08/10

『カルピスウォーター』 「粗ギザ」 キャップ投入の背景

今回の記事は前回の内容を補足した続報である。『CALPIS Water(R)』 の 「粗ギザ」 キャップ投入時期に関しては、既にカルピス社からプレスリリースが2008年7月に出されていた [注1]。また、日経などでも報道されていたらしいが、新聞は 『日刊現代』 や 『夕刊フジ』 のようなお下劣なタブロイド版夕刊紙しか読まないので、迂闊にも知らずにいた。

今回の 「粗ギザ」 導入には、(1) 「2008年6月末で操業を停止した相模工業からの生産機能の移転」、(2) 「容器内製化などによるコスト削減」、(3) 「東日本エリアの生産・物流の拠点化」 といった背景があったようである。1962年1月操業を開始した相模工場 (SC、相模原市淵野辺) は、「商品開発研究所」 と共に旗艦工場としての役割を担っていただけに、ちょっと残念である。今後、相模原エリアには 「物流センター」 と 「研究所」 のみが残され、生産は 「群馬工場」 (KC、群馬県館林市大新田町166) と 「岡山工場」 (BC、岡山県総社市真壁800) の東西2拠点に集約されるという。

今回の群馬工場への機能集約を契機として、アセプティック製造ラインが新設された。これに連動して、ペットボトル容器成型設備が導入されている。この主要目的は環境負荷の低減と製造コストの抑制である。こうした 「アセプティック化」 の取り組みにより以下のことが実現された。(1) 非耐熱PETボトルの使用が可能となったため、従来の耐熱耐圧PETボトルと比較して約15%の容器軽量化が図れた。(2) 半製品としてのプリフォーム購入により、風袋が1/6に圧縮され、トラック搬送回数が抑制された。(3) 製造時の水使用量が約20%削減された。プレスリリースによれば、アセプティック製造ラインは、2008年7月1日より本格稼働が始まったという。

「粗ギザ」 キャップ投入時期を見極めるため、8月8日と9日の両日に掛けて、都内のコンビニやスーパーを何カ所か回ってみた。意外な結果であった。先ず、大型スーパーでは1.5Lのみであり、小型PET (280mL、500mL) の 『カルピスウォーター』 を取り扱っていない。また、多くのコンビニエンスストア (CVS) では、群馬工場 (KC) 製造製品ではなく、「NYC」 や 「OPC」 といった外部依託製造製品が多い。因みに、『カルピスウォーター』 に関して、岡山工場 (BC) 製造製品を都内で見掛けることはなかった。なお、既に閉鎖された相模工場 (SC) で製造された製品も、2008年6月19日製造分 (推定) がキオスク店頭にて確認出来た。そして、群馬工場のアセプティック充填製品のうち、最も賞味期限が近い日付のものとして 「081227/KC」 が確認出来た。これは、賞味期間を 「製造日から180日」 として逆算すると、6月30日もしくは7月1日に製造されたことが推定され、プレスリリースの記載内容とも一致する。従って、「粗ギザ」 キャップの市場投入時期は、2008年7月中旬~下旬頃と考えられる。

 賞味期限表示: 081106/KC 「ノーマル」 キャップ
  推定製造日: 2008/05/10
  購入場所: 三平ストア新宿店

 賞味期限表示: 081227/KC~090103/KC 「粗ギザ」 キャップ
  推定製造日: 2008/06/30~2008/07/07
  購入場所: 都内CVS各所

 賞味期限表示: 090113/KC 「ノーマル」 キャップ
  推定製造日: 2008/07/13
  購入場所: あ文字屋 (JR新宿駅) 新宿北通路店

 賞味期限表示: 081216/SC 「ノーマル」 キャップ
  推定製造日: 2008/06/19
  購入場所: KIOSK (JR池袋)

群馬工場のPETボトル製造ラインは全部で3系統あり、『カルピスウォーター』 のキャップの形状は以下の対応表の通りである。

 1) 小型ペットボトル・ビン兼用ライン (500本/分)
   → 280mL/500mLPET・ホット充填用 「ノーマル」 キャップ
 2) 大型ペットボトル飲料製造ライン (300本/分)
   → 1.5LPET・ホット充填用 「ノーマル」 キャップ
 3) アセプティック製造ライン (600本/分)
   → 280mL/500mLPET・アセプティック充填用 「粗ギザ」 キャップ

現時点でも 『カルピスウォーター』 は、「小型ペットボトル・ビン兼用ライン」 で断続的に製造されているようであるが、使用するボトルが完成品での納入となるため、今後は 「アセプティック製造ライン」 へ全面的に移行していくものと思われる。

■ 参照キャップデータ ■
『カルピスウォーター(R)』 (500mL角形耐熱耐圧PETボトル) の賞味期限 「090113/KC」。賞味期限は約6カ月 (未開栓)。キャップは日本山村硝子社製中栓付き2ピースの 「TENキャップ」 (ロット番号:c10-22)。ボトルは、北海製罐社製 (ロット番号:P16)。プリフォーム [白] (ロット番号:2268)。製品ロット番号:01:16

注1) 「群馬工場を東日本エリアの生産・物流の拠点に ペットボトル容器の成型設備導入とアセプティック製造ラインの本格稼働を開始 -乳性飲料の 『カルピスウォーター』 『カルピスソーダ』 などを生産-」 カルピス社 プレスリリース#318 (2008/07)

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コメント

<追加情報>

賞味期限表示が 「081228/BC」 (推定製造日: 2008/07/01) の 「ノーマル」 キャップのものを都内のセブンイレブン店頭にて確認した。従って、岡山工場 (BC) のものも都内で購入可能である。ただ、岡山工場のものは、従来のホット充填のものであることから、現時点で「粗ギザ」は、群馬工場製造分のみと考えられる。

OJ^^

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