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2008/08/14

『東京車人のお水』 のキャップ

月遅れの盂蘭盆会の夏休みを利用して、武蔵野散策に出掛けて来た。目的は、コレクターズサイトで見掛けたキャップ探しである。そのキャップには、JR中央線のプラットホームからよく見掛ける 「東京車人」 という看板に描かれたロゴが入っていた。ネットで調べてみると武蔵境自動車教習所 [注1] のことであった。

JR東日本中央線 「武蔵境駅」 は現在、開かずの踏切対策として駅プラットホームの高架化を行っている。従って、「下り」 は高架ホーム、「上り」 は地上ホームという具合に、実に複雑な構造の駅舎になっている。「東京車人」 へは、駅の北口から徒歩で5分も掛からずにたどり着いた。北口はいつの間にか、お洒落な並木道の町並みに変わっていて、真夏日とはいえ、爽快であった。

果たして 『東京車人』 のロゴ入りナチュラルミネラルウォーター (500mL) は、教習所受付カウンターに置かれたクーラーケースに入っていた。因みに、ケースは白枠部分に 「Coca-Cola(R)」 のロゴが入った卓上型冷蔵ショーケースである。1本税込み100円。現金でも、「東京車人」 のポイントカードでも、購入可能である。

採水地の 「山梨県山梨市下石森」 という住所表示から、製造者が株式会社サーフビバレッジ石森工場であると推定可能である。また、成分表示からは、リッツカールトン東京の 『ナチュラルミネラルウォーター』 と同一の製造工場であることも分かる。

サーフビバレッジ社のホームページ [注2] によれば、同社は、1992年9月、モスフードサービスのミネラルウォーター製造販売子会社として創業し、1995年5月の独立を期にサーフビバレッジへ社名を変更した。現在、山梨工場、石森工場、御坂工場の3カ所において、ミネラルウォーター、緑茶、烏龍茶などの製造販売を行っている。

主に、大手量販店、コンビニエンスストア、ドラッグストアなどのプライベートブランドでのOEM製造を行っているため、一般的にはあまり馴染みがない。ただ、ここで製造された製品は、誰もが日常的に目にしている筈である。主なクライアントに、イトーヨーカドー、オリンピック、九九ストア (SHOP 99)、サンドラッグなどがある。「顧客ニーズに即した多品種・小ロット製造」 が同社の売りのようである。『東京車人のお水』 や 『リッツカールトン東京ナチュラルミネラルウォーター』 のように、ほとんどそこに行かなければ購入出来ないくらい小ロットの商品の製造にも応じてくれるメーカーと言える。

上記2つの商品には共通フォーマットが存在する。(1) 流通チャンルに乗らない商品のため、JANコード表示がないこと、(2) 酸化防止を目的として、ほぼ満量充填であること、(3) 加熱充填のため、容器に東洋製罐社製の加熱殺菌・耐熱ボトル (ショルダー部が12枚菊様花弁構造のもの) が用いられていること、(4) キャップにNCC社製 「28NCフラップホット」 ワンピースキャップが使用されていること、等々である。ミネラルウォーターに、これらのフォーマットを用いることに、製品の安全性と品質の高さに対する矜持のようなものを感じる。

キャップの図柄は、白色キャップ地に、赤色に白抜きで 「東京車人」 のコーポレートロゴ + 黒色手書き文字で 「TokyoShajin」 である [実際のデザインに関しては注3を参照]。因みに、「東京車人」 のロゴは、右下の丸(R) のレジスターマークを梃子として、ベースラインから約15°ほど右肩上がりに傾斜している。自動車だけに、動的イメージの演出であろうか。

余談であるが、武蔵境自動車教習所のホームページ [注1] によれば、昨年末よりペットボトルキャップの回収活動を通して 「エコキャップ運動」 の独自の取り組みを行っているという。これまでに82kgのキャップが集まり、その販売収益により、41人分のポリオワクチンに変えることが出来たらしい。こうした活動には、確かに似非エコロジーとしての批判もあるが、CO2削減への関心を喚起し、ポリオで苦しむ世界の子供たちの存在に目を向けるという意義だけでも評価に値する。これも、プライベートブランドのペットボトル入りナチュラルミネラルウォーターを自社で販売したことが契機となったと思われる。

ペットボトルキャップは、時代を投影する鏡の役割を知らず知らずのうちに担わされているのかも知れない。

■ 商品表示データ ■
『東京車人のお水』 (500mL六角耐熱耐圧ペットボトル入り)
<品名> ナチュラルミネラルウォーター
<原材料名> 水 (深井戸水)
<採水地> 山梨県山梨市下石森
<栄養成分> (100mLあたり) ●エネルギー:0kca ●たんぱく質:0g ●脂質:0g ●炭水化物:0g ●ナトリウム:1.9mg ●カルシウム:1.2mg ●マグネシウム:0.3mg ●カリウム:0.3mg
<販売者> 株式会社武蔵境自動車教習所 (東京都武蔵野市境2-6-43)
<JAN> n/a

■ 参照キャップデータ ■
『東京車人のお水』 (500mL六角耐熱耐圧ペットボトル入り) の賞味期限 「090704/IT」。賞味期限: 不明 [製造日より1年間と思われる]。キャップは、NCC社製ワンピースキャップ 「28NCフラップホット」 [ノーマルタイプ] (ロット番号:H48-03)。ボトルは、東洋製罐社製 (ロット番号:Y/31)。プリフォーム [白] (ロット番号:6-32)。

注1) 「東京車人(R) (武蔵境自動車教習所)」 (ホームページ)
注2) 「株式会社サーフビバレッジ」 (ホームページ)
注3) KUMA氏の運営する 『ペットボトルキャップコレクションの旅』 「日本のプラキャップ」 <水編>「(株)武蔵境自動車教習所 東京車人-01

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