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2009/02/22

「粗ギザ」 キャップ製造メーカーの見分け方

2009年2月21日付けブログ 「AGF 『<マキシム>カプチーノ』 に粗ギザキャップ出現」 の記事の末尾に、通常付録として掲載している 「参照キャップデータ」 の内容に関して、事情通の方から事実誤認とのご指摘を頂いた。『MAXIM カプチーノ』 の「粗ギザ」 キャップの製造メーカーを 「NCC社製 『28NCフラップアセプ』 (ロット番号:NY-112)」 としていたところ、ロット番号として刻印されている 「『NY』 は 『日本山村』 の略である」 というご指摘内容であった。確かに、考えてみればその通りである。この情報により、これまでの疑問が一挙に氷解した思いであった。本当に貴重なご指摘を頂き感謝するばかりである。

実は、これまで以下の点において、若干の疑念を抱いていた。

すなわち、(1) 天板部のドットホールの形状が、「ホール」 形状ではなく、馬蹄形に近い 「切れ込み」 形状であり、ナール切れ込み部分と一体化していること、(2) キャップのロット番号の付与の方法や刻印の几帳面さが、通常のNCC社製のものとは明らかに異なること、(3) 日本山村硝子社には2ピースの 「TENキャップ」 は存在するが、アセプ充填に対応したワンピースキャップが存在しないこと、等々であった。

私のブログは全て、ネット上及び公共の図書館で入手可能な公開情報に基づいている。これは、可能な限りの公平性を担保するためである。従って、ブログ末尾の付録データも、現物を自力で入手した上で記事を書いていることに対する 「証拠 (エビデンス)」 として掲載している。だが、ペットボトルキャップに関する技術的情報はその専門性ゆえにか、なかなか一般に公開される機会がない。従って、今回のような 「事実誤認」 が生じやすい。ただし、文責は全て執筆者である私に存在する。今回の事実誤認により、ご迷惑をお掛けした関係者のみな様には、この場を借りて深謝したい。

現在、日本国内には、PETボトル飲料用キャップを製造する主要メーカーが4社存在する。すなわち、(a) 日本クラウンコルク株式会社 (本社:東京都千代田区、NCC)、(b) 株式会社アルコア・クロージャー・システムズ (本社:東京都港区、ACS)、(c) 日本山村硝子株式会社プラスチックカンパニー (本社:兵庫県西宮市、NYG)、(d) 大和ノーベンバル株式会社 (大阪府茨木市) である。この4社で、PETボトル飲料用クロージャー (キャップ) 製造のほぼ90%以上のシェアを占めると言われている。この中で、(d) の大和ノーベンバル社のみ、アセプチック (無菌) 充填用に、いわゆる 「カド丸」 タイプのキャップを製造しているため、「粗ギザ」 タイプのキャップの製造メーカーは実質的には、3社ということになる。

さて、「粗ギザ」 キャップの製造メーカーの見分け方であるが、最も確実なのは、キャップを開けて、裏の刻印を確認することである。(a) のNCC社の場合、ロット番号が 「Nn-」 もしくは 「Hn-」、「An-」 のいずれかで始まる。(b) のACS社の場合、ロット番号の如何を問わず、中央に 「ALCOA」 社のマークとロゴが刻印されている。そして、今回ご指摘のあった (c) のNYG社の場合は、ロット番号が 「NY-」 で始まる。

ただし、開栓しなくても判断出来ることが、今回の情報により判明した。判断基準は以下の通りである。(1) ナール数が60線であること (当然である)、(2) スカート部に1本だけ短いナール線が存在すること (これは必須ではない)、(3) 天面部もしくは天板部のインジケータマークの有無である。(3) の基準こそが、メーカーを外観から峻別可能な最も簡便な方法と言える。

(a) NCC: インジケータマーク有り
      → ドットホール (丸い孔として認識可能、孔径よりも深い穴)
(b) ACS: インジケータマーク無し
      → 一切の凹みなし
(c) NYG: インジケータマーク有り
      → 円~馬蹄形の凹み (スカート部のナール欠損部とほぼ一体化、NCC社のドットホールと較べ、孔径が大きく、孔径より浅い穴)

しかしながら、実際に日本山村硝子社製の 「粗ギザ」 キャップを見掛ける機会はさほど多くはない。これまで、当ブログで扱った記事でも、AGF社の 『Blendy』 と 『<MAXIM>カプチーノ』、サントリーフーズ社の 『伊右衛門』 の一部に使用されている程度であった。

なお、今回 「NY-」 が 「日本山村」 の略であることを最終的に検証出来た根拠は何かといえば、日本山村硝子社製であることが既に自明である 「TENキャップ」 の中栓パッキンを分解して確認したからである。実際には、サントリーフーズ社の 『烏龍茶』 に使用されている 「TENキャップ」 の中栓を分解し、これまでベールに包まれていたシェル材本体にある刻印を確認した。そこには、果たして 「NY-E257」 の刻印があった。真実とは見えない所に在るものである。

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