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2009/12/05

HiPEACE社オレンジキャップの書体の差異

もう12月だというのに、冷たい雨が降る。いっそのこと、雪にかわれば、クリスマスシーズンを実感出来るのに、残念である。街角のイルミネーションだけが独り輝いているが、その蒼ざめた光は人の心を照らさない。

と言う訳で、オレンジキャップの季節である。多分、焼き芋を掌で包んだ時の感覚なのだろう。温かい、火傷しそうな程に。だから、コンビニの店員諸氏は、「このままでもいいですか」 などと勝手にエコロジーを推奨しないで頂きたい。『ガリガリ君』 同様、レジ袋が必要な場合もあることを判ってほしい。

さて、「オレンジキャップは加温器販売が出来る製品の目印です。」 についてである。

加温器販売用キャップには通常、飲料メーカーの社名ロゴが入っている。極めて稀に、ブランドロゴの場合もあるが、通常は製造コストとのかね合いから、社名ロゴ入りキャップを汎用的に使いまわしている。

ところが、その社名ロゴすら入らないキャップがある。HiPEACE社の 『くりほうじ茶』 (350mL) [注1] や 『加賀棒茶』 (350mL) [注2-3] の加温器販売用キャップである。オレンジキャップの外周に沿って、墨一色で 「オレンジキャップは加温器販売が出来る製品の目印です。」 のメッセージがぐるりと取り巻いているだけの極めてシンプルなキャップである。恐らく、製造受託製品への流用を考慮したものと思われる。現実的である。

HiPEACE社では、これまで 『加賀棒茶』 と 『くりほうじ茶』 には、日本クラウンコルク (NCC) 社製のライナー材使用2ピースキャップ 「Fin-Lok」 が使用されていた。ところが最近になって、理由は不明であるが、『くりほうじ茶』 のキャップがアルコア (ACS) 社製ホット充填用ワンピースキャップ 「PS-Lok II」 に変更された。はじめ、キャップのオレンジ色が少し薄くなったかな、程度の印象であったが、以前購入した 『くりほうじ茶』 のキャップと比較して、初めて書体変更に気付いた。

私は、ペットボトルキャップコレクターを自称 (僭称) しているが、これまでキャップを分類整理したことがない。コレクションは内容物を飲んだ後、軽く水ですすぐ程度で、ボトルにキャップを付けたまま、立体保管している。この方が、何のボトルに付いていたキャップかがよく分かり、一目瞭然である。

そうしたものぐさな性格が、今回役立った。以前購入した 『くりほうじ茶』 (a) の賞味期限は 「100523/17:50」、今回購入した 『くりほうじ茶』 (b) のそれは 「100727/15:28」 であった。キャップの製造メーカー変更はここ2カ月以内に行われたことになる。

キャップ製造メーカーが、NCC社からACS社に変更されたことに伴う外観上の変更点は、(1) 「オレンジキャップは加温器販売が出来る製品の目印です。」 のメッセージの書体がくっきり、ぎっしり、濃くなったことである。(2) また、キャップのTEバンドの形状変化に伴い、2段組の 「年月日/製造時刻 (製造ロット番号)」 がTEバンド幅にスッキリ収まったことである。以前の (a) の場合、印字幅が狭いため、賞味期限の数字がシェル部分とTEバンド部分に上下泣き別れになっていた。(3) キャップのシェルのオレンジ色が、従来のものと較べ、輝度が高い材質となったため、商品の印象が文字通り明るくなった。キャップを変えるだけでここまで、商品イメージが変わるものかと思える程である。

使用されている書体は、(a) がダイナコムウェア社のダイナフォント 「DF平成ゴシック体W3」 [注4]、(b) がモリサワの 「新ゴL」 [注5] である。はっきり言って、書体の違いは、さほど顕著ではない。少し文字が太く、詰まっているかな、くらいのものである。唯一だれもが認識出来る違いは、「が」 の濁点の位置にある。(a) が濁点が並列なのに対して、(b) は濁点が 「か」 に対して独立している。見比べて見れば、印象が全く異なるため、一目瞭然なのだが、個々に見た場合判断が付き難いかも知れない。目安はオレンジ色が明るいキャップであることである。なお、「新ゴ」 の使用は、今回のキャップが初めてではない。この辺の状況については、2008年3月24日付けブログ 「加温器キャップの書体の差異」 [注6] も併せて参照して頂きたい。

今後、文字色の違いが出現することも考えられる。また、これまでのケースでは、オレンジキャップ地に 「白」 「赤」 「緑」 が既に存在するので、書体変化に着目すれば、取りこぼしも発見出来るかも知れない。

■ 商品表示データ ■
『くりほうじ茶』 (角型耐熱PETボトル350mL)
<名称> 清涼飲料水
<原材料名> ほうじ茶 (日本)、香料、ビタミンC
<栄養成分> (350mLあたり) ●エネルギー:0kcal ●たんぱく質:0g ●脂質:0g ●炭水化物:0g ●ナトリウム:14mg
<製造者> 株式会社ハイピース (福井県丹生郡越前町佐々生32-4)
<JAN> 4-940031-023516

『加賀棒茶』 (角型耐熱PETボトル350mL)
<名称> 清涼飲料水
<原材料名> ほうじ茶 (日本)、ビタミンC
<栄養成分> (350mL当たり) ●エネルギー:0kcal ●たんぱく質:0g ●脂質:0g ●炭水化物:0g ●ナトリウム:25mg
<製造者> 株式会社ハイピース (福井県丹生郡越前町佐々生32-4)
<JAN> 4-940031-013524

■ 参照キャップデータ ■
『くりほうじ茶』 (a) (角型耐熱PETボトル350mL) の賞味期限:「100523」。賞味期間は約9カ月 (未開栓)。キャップは、NCC社製 「Fin-Lok」 ライナー材使用の2ピースキャップ [ノーマルタイプ] (洗浄スリット4個所) (ロット番号:<本体>34-43、<ライナー材>6-19・・)。ボトルは、吉野工業所製 (ロット番号:111/36)。プリフォーム [白] (ロット番号:1036)。製造ロット番号:17:50

『くりほうじ茶』 (b) (角型耐熱PETボトル350mL) の賞味期限:「100727」。賞味期間は約9カ月 (未開栓)。キャップは、Alcoa社製 「PS-Lok II」 ワンピースキャップ [ノーマルタイプ] (リンスホール6個所) (ロット番号:V7-28)。ボトルは、吉野工業所製 (ロット番号:60/6)。プリフォーム [白] (ロット番号:3D06)。製造ロット番号:15:28

『加賀棒茶』 (角型耐熱PETボトル350mL) の賞味期限:「100716」。賞味期間は約9カ月 (未開栓)。キャップは、NCC社製 「Fin-Lok」 ライナー材使用の2ピースキャップ [ノーマルタイプ] (洗浄スリット4個所) (ロット番号:<本体>34-6、<ライナー材>6-18・・)。ボトルは、吉野工業所製 (ロット番号:60/9)。プリフォーム [白] (ロット番号:3C09)。製造ロット番号:13:15

注1) 株式会社ハイピース世界各国のお茶」 (製品情報) [2009年12月5日現在]
注2) 株式会社ハイピース北陸のお茶」 (製品情報) [2009年12月5日現在]
注3) 株式会社丸八製茶場 「加賀棒茶」 (ホームページ) [2009年12月5日現在]
注4) ダイナコムウェア株式会社  「ダイナフォント DFP平成ゴシック体W3
注5) 株式会社モリサワ  「新ゴファミリー 組見本
注6) 「加温器キャップの書体の差異」 『ペットボトルキャップ時評』 (2008/03/24)

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コメント

こんばんは、KUMAです。

この書き出しなかなか良いですね。
奥深いOJワールドを覗き見た気分です。
いつか、夢の続きを見せて下さいね。^^

KUMAさま こんばんは

OJワールドなんて、おこがまし過ぎます。
ご承知のとおり、軽薄なお調子者ですので、あまり買いかぶらないでください。

実は、このブログを書く直前に、古典的ハードボイルド小説を読んでいて、少し感傷的になっていただけのことです。60年代的表現を借りるとすれば、「ちょっぴり、おセンチになっていたの、わたし」 と言ったところでしょうか (うふふ)。

さて、この度は、カゴメ 『六条麦茶』 の団扇バージョン+母子像バージョンのご送付を賜り、誠にありがとうございました。

また、貴重なキャップやボトルを提供くださったO氏にも、この場をお借りして、感謝致します。

これほど完璧な保管状態のボトルとキャップをいまだかつて見たことがありません。通常はキャップだけがコレクション対象となるため、後からそのキャップの来歴を知ろうとして、当惑することが多々あります。しかしながら、今回の 『六条麦茶』 は、キャップ、ボトル、ラベル、賞味期限、と内容物を除く全ての要素が残されており、来歴を知るには申し分ない情報量です。まさに、私にとっても、キャップコレクション界にとっても史料的価値が高い逸品といえます。本当にありがとうございました。

OJ拝^^

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