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2010/02/03

『Coca-Cola ZERO(R)』 の「WILD HEALTH」 リニューアルキャップは黒!

コカ・コーラシステムは、2010年2月1日 (月曜日)、 『Coca-Cola ZERO (R)』 を1年ぶりに全国リニューアル発売した [注1-2]。実際に店頭に並び始めたのは、2月2日火曜日夕方からである。セブンイレブン、デイリーヤマザキ、サンクス、NEW DAYS、各店頭にて確認、500mL入りPET=147円、300mL入りPET=120円。

今回のリニューアルは、「MORE ZERO、MORE BLACK (もっとゼロに、もっとワイルドに)」 をコンセプトとしているため、キャップはなんと 「黒」 である。なお、日本コカ・コーラでは、「黒」 は男性を示すジェンダー・カラーとされているが、これまでの 「灰色」 が中途半端な 「男性性」 の表出に過ぎなかったと思える程の衝撃である。

また、今回のグリップボトルのデザインも、2010年ワールドカップ仕様に変更されている。「Coca-Cola」 ロゴの反対側には 「今まさにスッテンころりんする人」 をデザインした 「2010 FIFA World Cup South Africa」 大会の公式マークが、エンボス加工で配されている。サッカーもまた、「男性性」 の演出アイテムの一つなのであろう。まさに王道を行く販売戦略である。

さて、キャップの図柄であるが、黒色キャップ地にホワイトオペークインキで、心臓に毛が生えたようなハート型の意匠に白抜き (黒地なので黒抜きと言うべきか) 2段組で 「WILD HEALTH」 の文字がのり、その下に心臓を分断するかのようなコカ・コーラウェーブが入る。当然、キャップの天地には 「→あける」 の指示マークが魚座のように対をなしている。もはや装飾と呼ぶにふさわしい文様と化している。

因みに、今回のキャップにも、ALCOA社製キャップ (Wing-Lok) とNCC社製キャップ (Fin-Lok) の2種類が存在するが、版下の差異は認められない。むしろ、白色オペークインキでの印刷後の質感の違いの方が大きい。ALCOA社の方が白色の発色が際立っているように見える。NCC社はインキのオペーク度が低いため、地色が透けてしまい、若干灰色掛かって見える。これは、今回のコンセプトの 「黒」 を際立たせる意図から言えば、失敗と言える。印刷品位では優れているが、そのことが災いした感がある。 

この 「WILD HEALTH」 の文字が入ったハート型マークは、「スパイキーハート」 と呼ばれているらしい。意味は良く分からないが、ちょっとかっこいい。直訳すると 「トゲトゲ心臓」 に 「野生の健康」 であるが、やはり意味不明であることに変わりはない。

海外では、2005年6月の 『Coca-Cola ZERO(R)』 デビュー当初より 「黒」 のキャップが使用されていた。日本上陸までに4年と半年の歳月を要したことになる。白色一辺倒であった日本のペットボトルキャップの常識を徐々に意識変革するまでに費やされた日数である。

黒いキャップが使用されて来なかった理由は、飲料容器に対する日本独自の衛生観念も挙げられるが、最大の理由は、TEバンドに賞味期限と製造所固有記号を印字出来ないという製品管理上の問題にあったと思われる。今回、それらはボトルの肩の部分に印字されている。本来は製造ロットを印字する領域である。

実は、TEバンドに賞味期限と製造所固有記号を印字出来ないことの意味は意外に大きい。TEバンドは、ペットボトルにおける封緘の役割を果たしており、当然そこには日付が入り、責任の所在を明らかにする必要がある。従って、今回、デザイン性を優先させるため、「黒色」 キャップの使用に踏み切ったことは賞賛に値する快挙であるが、黒地に黒インキのジェットプリンター印字では判読出来ないという理由のみで、TEバンド上の印字を廃してしまったのは早計であった気がする。たとえ、視認性に劣るとしても、TEバンドには賞味期限と製造所固有記号をきちんと印字すべきである。食の安全を担保することは、デザインの一部である。

■ 商品表示データ ■
『Coca-Cola ZERO(R)』 (500mLペタロイド脚耐圧 「GRIP!」 ボトル)
<品名> 炭酸飲料
<原材料名>カラメル色素、酸味料、甘味料(アスパルテーム・L-フェニルアラニン化合物、アセスルファムK、スクラロース)、香料、カフェイン
<栄養成分>(100mL当たり) ●エネルギー:0kcal ●たんぱく質・脂質・炭水化物:0mg ●ナトリウム:7mg ●糖類:0mg
<販売者> コカ・コーラ カスタマーマーケティング株式会社 (東京都港区六本木6-2-31)
<JAN> 4-902102-084178

■ 参照キャップデータ ■
『Coca-Cola ZERO(R)』 (500mLペタロイド脚耐圧 「GRIP!」 ボトル) の賞味期限+製造所固有記号: 「J 100604-EIW」*。賞味期限4カ月、。キャップは、Alcoa社製 「Wing-Lok」 (ロット番号:<シェル本体>CCB-317、<ライナー材>424)。ボトルは、東洋製罐社製 (ロット番号:G/21)。プリフォーム [透明/PCO規格] (ロット番号:3-77/YR)。

* 製造工場 = 岩城工場 (EIW); 因みに、300mL PETは、東海北工場 (CTK) で製造されたものであった。

注1) 「MORE ZERO (もっとゼロに)、MORE BLACK (もっとワイルドに) で進化を遂げる 『コカ・コーラ ゼロ』 -2月1日 (月) 全国でリニューアル発売-」 日本コカ・コーラ ニュースリリース (2010/01/28)
注2) 「すべての人にとっての “No.1ゼロ飲料” を目指して 『コカ・コーラ ゼロ』 -2月9日(月) から全国でリニューアル発売- 『コカ・コーラ』 ならではの美味しさを糖分ゼロ、さらに保存料ゼロで実現! “ワイルド (WILD)” でありながらも、“ヘルシー (HEALTH)” なライフスタイルを提案)」 日本コカ・コーラ ニュースリリース (2009/01/30)

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コメント

まさに、衝撃!
私も売り場で立ちすくみました。
ガリバーにて先駆者。
コカはどこまで行くのでしょうか。


サントリーも合併話でゴチャゴチャ器量の狭いことやってないで、西の雄を見せてほしいところです。

テキィさま

いつもコメントを頂きありがとうございます。

コカ・コーラ社は、良くも悪くも、飲料業界のスタンダードだと思います。

この3月に発売される 『爽健美茶』 『爽健美茶黒冴』 『い・ろ・は・す』 の3アイテムに 「プラントボトル[TM]」 と呼ばれる植物 (サトウキビ) 由来のPET樹脂を混練したPET容器の導入が予定されているのも、その一例と思われます。5~30%と含有率が低く、環境負荷軽減に如何ほどの役割を果たすかも疑問ですが、脱化石燃料の観点からみて、現在大気中にあるCO2をPET樹脂中に固定化することの意義は大きいと思われます。これらの発想は、恐らく日本企業にはないものでしょう。さすがに、世界企業だと思います。明確な世界戦力を持っているところが、日本企業との決定的な違いです。

理念なき経営方針では、遠からぬ将来、この国の飲料産業は、歴史のダイナミズムの中に飲み込まれていってしまうことでしょう。

私は、今がPETボトル飲料容器における歴史的ターニングポイントだと考えています。テキィさんの以前のブログでも指摘されていたように、PET樹脂に変わる、より安価で安全な材料が食品容器が登場したとたん、これまでのペットボトルは、過去のものとなってしまいます。

明治期、東京帝国大学の生物学の 「お雇い外国人教授」 として来日したエドワード・S・モースの功績は、主に大森貝塚の発見者として知られていますが、もう一つの功績として 「モースコレクション」 が有名です。モースは、日本の陶磁器や民具・日用雑器に魅せられ、1882年に再来日して以来、日本各地をめぐり、これらの蒐集を行いました。その時の様子は 『日本その日その日』 (東洋文庫) に納められています。このコレクションが、当時の日本の生活を知る貴重な史料となっています。現在、陶磁器はボストン美術館、古民具はセイラム市のピーボディ・エセックス博物館に収蔵されています。

では、なぜモースが、これらのコレクションを日本で大量に蒐集し、母国米国に持ち帰ったのか。その理由は、当時の日本人が、急速な西欧化 (欧化熱) により、これまでの古い物に関心を示さず、このままでは江戸期の文物が歴史のダイナミズムの前に潰え去ってしまうのではないかという危機感を抱いたためとされています。そうした理由で、モースは可能な限りの私財を投じて、日用雑器、商家の看板、古民具などを買い集め、母国米国へ送りました。これが100数十年を経た現在でも、そのままの形で残されることとなった経緯です。

柳宗悦もまた、朝鮮の陶磁器や琉球陶器などの 「生活雑器」 の中に [美] を認め、民藝運動を興します。

何れの場合も、<潰え去るもの> の中に 「美」 を求めた結果です。ペットボトルキャップが愛おしく思えるのも、案外その辺に理由があるのかも知れません。少なくとも、私はそうです。

それにつけても、『爽健美茶』 『爽健美茶黒冴』 の 「プラントボトル[TM]」 のキャップが 『い・ろ・は・す』 と同じ緑色地に 「From Coca-Cola」 なのか、緑色地に 「爽健美茶」 となるのかが、今から気掛かりです。

OJ拝

聖バレンタインデーの夜に記す (チュ!)

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