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2010年4月

2010/04/26

『C1000(R)』 のフローズンボトル用グレーロゴキャップ出現の意味

既に4月下旬だと言うのに肌寒い日が続く。今年はやけに雨の日が多い。まるで、本州全体が雨季と乾季の2シーズン制になったようである。夕方の突然の雨にビニール傘を何本買ったことだろうか。でも、季節は確実に巡っている。コンビニのオレンジキャップの陳列ケースがその居場所を変え、フローズンボトルが姿を現し始めた。現代人はコンビニの商品陳列により、かつて存在した四季を追体験しているかのようである。

という訳で、いよいよニューキャップラッシュもフローズンボトル発売時期までずれ込んでしまった。

今年の2月で 「C1000」 ブランド20周年 [注1] を迎えたハウスウェルネスフーズ社は、2010年4月下旬、凍結ボトルの 『C1000 レモンウォーターフローズン』 (490mL PETボトル) をリニューアルした。KUMA氏のブログ記事 [注2] に基づき、2010年4月25日、ミニストップ店頭にて確認、税込み158円であった。

今回のリニューアルにより、パッケージデザインの一部とキャップが変更された。パッケージには、「凍結ボトル」 の文字が目立つように配置され、キャップには、これまでの凍結ボトル用共通の六角形 「結晶マーク」 キャップの替わりに、チャコールグレーの刷り色の新規 「C1000(R)」 キャップが使用されている。

因みに、『C1000 レモンウォーター』 の凍結ボトルは、2006年7月12日にセブン-イレブンから発売された <『凍結ボトル』 シリーズ> の一製品であった [注3]。アサヒ飲料の 『アサヒスーパーH2O凍結ボトル』、カルピスの 『凍らせておいしいカルピス凍結ボトル』、そしてハウスウェルネスフーズの 『C1000レモンウォーター凍結ボトル』 の3種類である [注4]。また、「凍結ボトル」 は、凍結変形性を軽減する目的で冷凍専用にセブン-イレブン・ジャパンと東洋製罐が共同開発したものであった [注4-5]。その際に、<凍結ボトル> の統一キャップとして、図柄の共通化がはかられた [注4-5]。従って、<凍結ボトル> は当初、セブン-イレブンのみで販売されていた。

今回の 「C1000(R)」 自社ブランドキャップの出現は、どこのコンビニチェーンでも販売が可能となったことを意味するものであり、フローズンボトルキャップの新たな出現チャンスの可能性を拡大したと言える。一介のペットボトルキャップコレクターとしては、今後の他社の動向が楽しみである。

■ 商品表示データ ■
『C1000(R)凍結ボトル レモンウォーターフローズン』 (490mL凍結ボトル)
<品名> 清涼飲料水
<原材料名> 高果糖液糖、レモン果汁、還元水飴、塩化ナトリウム、ビタミンC、香料、乳酸カルシウム、ベニバナ黄色素、酸味料、塩化マグネシウム、酸化防止剤 (酵素処理ルチン)、甘味料 (スクラロース)、リン酸カリウム
<栄養成分> (100mL当たり) ●エネルギー:20kcal ●たんぱく質:0g ●脂質:0g ●炭水化物:5.6g ●ナトリウム:14mg
●カルシウム:2.1mg ●カリウム:3.4mg ●マグネシウム:0.6mg ●ビタミンC:205mg
<製造者> ハウスウェルネスフーズ株式会社 (兵庫県伊丹市鋳物師3-20)
<JAN> 4-530503-025249

■ 参照キャップデータ ■
『C1000(R)凍結ボトル レモンウォーターフローズン』 (490mL凍結ボトル) の賞味期限: 「100927」。製造所固有記号:[伊丹工場、製造者と同じため記号表示なし]。賞味期限は約6カ月 (未開栓)。キャップは、日本クラウンコルク社製 「28NCフラップ-ホット」 ワンピースキャップ [120線ナール] (洗浄スリット6個所) (ロット番号:H56-24)。ボトルは、東洋製罐社製 (ロット番号:C/22)。プリフォーム [白] (ロット番号:5-32)。製品ロット番号:1900

注1) 「『明日への健康なくらしに奉仕する』 ハウスウェルネスフーズよりありがとうございます。「C1000」 ブランド発売20周年!」 ハウスウェルネスフーズ株式会社 ニュースリリース (2010/01/28)
注2) 「ハウスウェルネスフーズから早くもフローズンキャップの新種登場です!KUMAの日記風ボトルキャップ通信  (2010/04/25)
注3) 「『凍結ボトル』 シリーズの 『AQUARIUS(R)』 にも矢印表示」 ペットボトルキャップ時評 (2007/05/30)
注4) 「~夏本番に向け、凍らせても安心・安全でおいしい!~ 冷凍販売用の特殊ペットボトルを開発 コンビニ初、ドリンク3種類を冷凍専用ボトルにて新発売」 株式会社セブン-イレブン・ジャパン ニュースリリース (2006/07/10)
注5) 「凍結飲料製品向け新型PETボトルを株式会社セブン-イレブン・ジャパン殿にご採用いただきました」 東洋製罐株式会社 お客様へお知らせ (2006/09/28)

2010/04/24

サークルKサンクスのプライベートブランドPET飲料にロゴ入りキャップ登場

サークルKサンクスは、2010年4月下旬、プライベートブランドのPETボトル飲料 『緑茶』 と 『烏龍茶』 にロゴ入りキャップを導入した。2010年4月23日 (金) 夕方、都内サンクス店頭にて確認、500mL入り1本税込み100円。今回入手したものは小型PETであったが、2Lの大型PETにも同様に導入されている。

なお、粗ギザ (60線ナール) キャップの 『麦茶』 は現在のところ、白蓋のままであるが、何れロゴ入りキャップに切り替えられるものと思われる。期待は高まるばかりである。

キャップの図柄は、ホット充填用白色120線ナールキャップ地に明るい黄土色の刷り色で、中央に 「CircleKSunkus」 のロゴ、下方に 「→あける」 表示が入ったものである。「→あける」 がキャップ下方に配置された理由は、「CircleKSunkus」 ロゴには、「Circle K」 と 「Sunkus」 両社の統合シンボルとしての 「アーチ」 が架かっているため [注1]、弧が重複するのを回避したためと思われる。

また、キャップの外周近傍同心円上に少し長めの 「→」 を用いることで擬似的な 「スマイルマーク」 効果が生まれると言うこれまでのキャップデザインにおける経験則も活かされており、結果的にキャップ全体の構図を顔に見立てることに成功している。

コンビニエンスストアにおけるプライベートブランドPETボトル飲料と言えば、「緑茶」 「烏龍茶」 「麦茶」 がここ数年、定番化して来ている。何れも似たようパッケージに、品名のみを記載した製品である。また、500mL入り1本が100円前後の価格で廉価販売されていることが多いため、コスト的にも白蓋が基本であった。私はこうした無個性な製品群を皮肉を込めて 「名前の無いお茶」 と密かに呼んでいる。

今回、業界第4位のサークルKサンクスが、プライベートブランドにもかかわらず、キャップにロゴを刻んだ意義は大きい。既に、業界第5位のミニストップはイオン系列であることから、「名前の無いお茶」 にも 「イオントップバリュ」 キャップを使用しているからである。消費者は、白蓋が安さの証とは考えない。似たような商品で同一価格帯であれば、ブランド名やメーカー名の入った商品を手にする。大手飲料メーカーがキャップに自社名を入れる理由はここにある。

「名前の無いお茶」 にも、ロゴ入りキャップの時代が到来したのかも知れない。今後、セブンイレブン、ローソン、ファミリーマートの大手3社の動向が気になるところである。ペットボトルキャップは文字通り商品の顔である。利益よりも、矜持を示すことで、拓ける活路もあるのではないだろうか。

■ 商品表示データ ■
『緑茶』 (方形耐熱PETボトル500mL)
<品名> 緑茶 (清涼飲料水)
<原材料名> 緑茶 (日本)、ビタミンC
<栄養成分> (1本 (500mL) 当たり) ●エネルギー:0kcal ●たんぱく質:0g ●脂質:0g ●炭水化物:0g ●ナトリウム:47mg
<販売者> オーウイル株式会社 (東京都港区北青山1-2-3) [注2]
<JAN> 4-542023-000019

■ 参照キャップデータ ■
『緑茶』 (方形耐熱PETボトル500mL) の賞味期限「2010,12.31」。製造所固有記号:CS! [容器上部上段に記載]。賞味期間は約9カ月 (未開栓)。キャップは、日本クラウンコルク社製 「28NCフラップ-ホット」 ワンピースキャップ [120線ナール] (洗浄スリット6個所) (ロット番号:H56-02)。ボトルは、東洋製罐社製 (ロット番号:G/22)。プリフォーム [白] (ロット番号:5D93)。製品ロット番号:'23:10 [容器上部下段に記載]

注1) サークルKサンクスロゴマークについて」 (ホームページ)
注2) 「オーウイル株式会社」 (ホームページ)

2010/04/21

『ニチレイ アセロラ』 シリーズに矢印付き 「acerola」 キャップ登場

2010年4月20日 (火)、サントリーフーズ社は 『ニチレイアセロラリフレッシュ』 (280mL) を全国新発売した [注1-3]。同日、東京メトロ駅構内の売店 「メトロス」 (いわゆるキオスク) にて購入、280mL入り1本税込み120円であった。実は、前日の19日にも、私鉄ターミナル駅のフラットフォームに設置されたベンダーに装填されていたのを見掛けたが、商品サンプルに 『C LIFE』 が使用されていたため、スルーしてしまった。サントリーのベンダーに 『ニチレイアセロラ』 であったことに留意していればと悔やまれる。毎度のことながら、迂闊であった。

今回、「ニチレイ アセロラ」 シリーズが、サントリーフーズ社から販売されることになった経緯は、昨年7月に、サントリーフーズ社が、ニチレイフーズ社よりアセロラ飲料事業を買収し、製造・販売することになったためである [注1]。ただし、原材料のアセロラは、これまで通りニチレイスーコ社が供給を継続するという。

これに伴い、「ニチレイ アセロラ」 シリーズのパッケージとキャップが一新された。今回の『ニチレイ アセロラリフレッシュ』 はその第1弾である。順次、以下の日程で市場に投入される (缶、紙パック製品を除く、PETボトル製品のみ)。

▼ 『ニチレイ アセロラリフレッシュ』 (280mL PET)
   2010年4月20日 (火) 全国新発売
   白地赤文字キャップ

▼ 『ニチレイ アセロラリフレッシュ』 (500mL PET)
   2010年5月11日 (火) 全国新発売
   白地赤文字キャップ

▼ 『ニチレイ アセロラドリンク』 (900mL PET)
   2010年5月11日 (火) 全国リニューアル発売
   赤地白文字キャップ

『ニチレイ アセロラリフレッシュ』 のキャップの図柄は、白色キャップ地に赤色インキで 「acerola」 の商品ロゴである。ただし、サントリーフーズ社に販売権が移転されたため、キャップ上方に 「←あける」 表示が付くこととなった。更に、書体もニチレイが販売していた時代に使用されていた 「Century」 系のフォントから 「Garamond」 系フォント (正式なフォント名は不明) に変更された [注4]。

これまでのキャップに愛着があったためか、今回のキャップは、ありきたりな飲料キャップに成り下がったという印象がある。もちろん、矢印付加のせいもあるが、より洗練されたフォントの使用と印刷精度の高さもその一因と考えられる。はっきりいって、「Century」 系のフォントは使い古され、手垢にまみれた書体である。少しもおしゃれではない。むしろ無骨なくらいである。でも、以前のキャップは、そのことを逆手に取ったデザインであった。キッチュやアバンギャルドな感覚がない交ぜになったような魅力が漂っていた。

今回のキャップデザインには、その辺の機微が欠如している。あまりに無機質過ぎて、面白味に欠ける。確かに、劇的なデザイン変更は、製品イメージの継承にとって障碍となるだろうが、中途半端な製品イメージの継続は、むしろ商品イメージの破壊でしかない。そういう意味で、今回のキャップデザインは、サントリーにしてはお座なりで、残念である。

評価はどうあれ、新規キャップの出現はうれしい。今後の赤白反転キャップの出現が楽しみである [注5]。

■ 商品表示データ ■
『ニチレイアセロラリフレッシュ』 (280mL六角耐熱PETボトル)
<名称> 清涼飲料水
<原材料名> 果糖ぶどう糖液糖、アセロラ果汁、酸味料、香料、アントシアニン色素、甘味料 (スクラロース)、カロチノイド色素
<栄養成分> (100mL当たり) ●エネルギー:19kcal ●たんぱく質:0g ●脂質:0g ●炭水化物:4.8g ●ナトリウム:24mg ●ビタミンC:10~50mg
<販売者> サントリーフーズ株式会社 (東京都港区台場2-3-3)
<JAN> 4-901777-206762

■ 参照キャップデータ ■
『ニチレイアセロラリフレッシュ』 (280mL六角耐熱PETボトル) の賞味期限/製造所固有記号: 「100912/NN11」。賞味期間は約6カ月 (未開栓)。キャップは、日本山村硝子社製 「TEN-CAP」 中栓付き2ピースキャップ [ノーマルタイプ] (ベントホール4個所) (ロット番号:<シェル本体>NY-E551、<中栓>c6-09)。ボトルは、東洋製罐社製 (ロット番号:F/2)。プリフォーム [白] (ロット番号:2A34)。製品ロット番号: L180F

注1) 「(株)ニチレイフーズのアセロラ飲料事業取得に関する基本合意について」 サントリー食品株式会社 ニュースリリース (2009/07/28)
注2) 「『ニチレイ アセロラ』 シリーズを全面刷新 ― 『アセロラドリンク』『アセロラビタミンC』 をリニューアル発売、『アセロラリフレッシュ』 を新発売 ―」 サントリー ニュースリリース #10717  (2010/03/30)
注3) 「ニチレイアセロラ」 (ブランドサイト) [2010年4月20日現在]
注4) 「赤いキャップの 『ニチレイアセロラドリンク』 登場」 ペットボトルキャップ時評 (2008/03/06)
注5) 「『ニチレイアセロラウォーター』 赤白反転キャップで登場」 ペットボトルキャップ時評 (2008/03/11)

2010/04/20

『ゲータレード』 漆黒の闇に浮かぶ稲妻キャップから闇が消えた

サントリーフーズ社は、2010年4月20日 (火)、パッケージとキャップデザインを一新し、『ゲータレード』 をリニューアル発売した [注1]。同日、都内ファミリーマート店頭にて確認、500mL入り1本税込み147円。

今回の 『ゲータレード』 は、リニューアルというよりは、11カ月前の2009年5月19日 (火) に新発売されたカロチン色素入り 『ゲータレード』 からカロチン色素を抜き取り、オリジナル版 『ゲータレード』 に戻しただけという印象を受ける。従って、ニュースリリースも特に出されていない。

パッケージは、羊羹、あるいは太巻き寿司のような長細い方形ボトルから、二階建てのツイストボトルに戻された。この方が、グリップ性能も良く、持ちやすい。ボトルシェイプを元に戻して正解である。

キャップは、ホットパック用白色120線ギザキャップ地に 「ゲータレードライトニング」 ロゴが先ずオレンジ色で刷られ、更にロゴの縁をスミ (黒色) でシャドー処理したものである。換言すれば、以前のキャップから直径25mmの黒丸ベタが無くなったと言った方が分かりやすい。

やはり、黒ベタキャップは、版ズレや印刷ムラなどが起こりやすいため、これまでの印刷現場の苦労が偲ばれる。今回、キャップデザインが単純化されたのも、むべ成るかなである。デザイン現場の理想は、現実との狭間で常に苦悩を強いられるものである。

今回のキャップの印象は、置き去りにされた 「稲妻」 といった風情である。余白がかなり寂しい。商標マークの 「R」 でも入っていれば、アクセントになったのかも知れない。ただし、あくまで 「ゲータレードライトニング」 の稲妻マークのみに拘ったことに、きっと隠された意図がある (ような気がする)。いっそのこと黒色キャップ地にすれば、稲妻も雷光を放ったであろうに、誠に残念である。

何れにしても、新規キャップの出現はうれしい。ところで、今回のニューキャップラッシュは、いつ終息を向かえるのであろうか。それまで、私の体力は持ち堪えていられるだろうか。もはや自信がない (トホホ)。

■ 商品表示データ ■
『Gatorade』 (オリジナル [2段ツイスト] PETボトル500mL)
<品名> 清涼飲料水
<原材料名> 砂糖、果糖ぶどう糖液糖、マルトデキストリン、塩化Na、クエン酸、香料、クエン酸Na、リン酸K、グルタミン酸Na
<栄養成分> (100mLあたり) ●エネルギー:26kcal ●たんぱく質:0g ●脂質:0g ●炭水化物:6.4g ●ナトリウム:48mg ●カリウム:24mg
<販売者> サントリーフーズ株式会社 (東京都港区台場2-3-3)
<JAN> 4-901777-193478

■ 参照キャップデータ ■
『Gatorade』 (オリジナル [2段ツイスト] PETボトル500mL) の賞味期限+製造所固有記号:「110323/YM27」。賞味期間は12カ月 (未開栓)。キャップは、日本山村硝子社製 「TEN-CAP」 中栓付き2ピースキャップ [ノーマルタイプ] (ベントホール4個所) (ロット番号:<シェル材>NY-E570、<中栓>c5-10)。ボトルは、東洋製罐社製 (ロット番号:F/17)。プリフォーム [白] (ロット番号:17-93)。製品ロット番号:17:17

注1) 「ゲータレード」 (ブランドサイト) [2010年4月20日現在]
注2) 「『ゲータレード』 漆黒の闇に浮かぶ稲妻パッケージでリニューアル」 ペットボトルキャップ時評 (2009/05/19)

2010/04/19

『キリン生茶』 10周年目の新キャップ

キリンビバレッジは、2010年4月20日 (火)、『生茶』 発売10周年を契機として、(a) 『キリン生茶』 を全国リニューアル発売するとともに、「生茶」 ブランド初となる混合茶 (b) 『キリン生茶 朝のうるおうブレンド茶』 を全国新発売した [注1-2]。2010年4月19日 (月) 夕方、ファミリーマート及びセブンイレブン各店舗店頭にて確認、(a)(b) ともに500mL入り1本税込み147円のところ特価125円であった。

PET製品のラインナップは、(a) 『キリン生茶』 が、280mL、500mL、2Lの3種類、(b) 『キリン生茶 朝のうるおうブレンド茶』 が、500mL、2Lの2種類である。なお、これ以外にもカートンパックが存在する。

今回のリニューアルに伴い、パッケージとキャップが一新された。

パッケージデザインは、「生茶葉としずく」 のお馴染みのアイコンにシーリングワックス (封蝋) 紋様を右上に配し、(a) 『キリン生茶』 には、10周年を表す 「10th anniversary / さらにおいしく / 進化しました」 の文言、(b) 『キリン生茶 朝のうるおうブレンド茶』 には、新発売を示す 「New / うるおい、満ちる。 / 8素材」 のキャッチコピーが添えられている。配色は、(a) が緑のグラデーション、(b) が、クリーム色地に 「六条大麦」 「二条大麦」 「とうもろこし」 「炒り米」 「ロースト米麹」 「緑茶」 「生茶葉抽出物」 のイラストに 「コラーゲン入り」 の文字である。8素材とは、これらのことと思われる。因みに、「コラーゲン」 がうるおい担当であることは言うまでもない。

プレスリリースによれば、今回のラベル表示 (商品説明部分) には、文字識別能と可読性に配慮した 「つたわるフォント」 [注3] が採用されているという。細かい文字なので、さほど実感は湧かない。また、カーニングがいい加減なため、その効果も半減しているように思われる。見やすい文字組みには、フォント設計も大切な要素であるが、その効果はカーニング次第である。欧文フォントが可読性に優れているのは、文字数が少ないため、その点に十分な配慮が行き届くからである。日本語表記のように、漢字、かな、カナ、数字、アルファベット、記号など、あらゆる字種を扱う場合には、まだ無理があるように思える。また、わずか4cm幅に小さなフォントサイズの両端揃えでは、スペーシングにばらつきが生じてしまうため、「つたわるフォント」 の本当の良さは伝わらない。

さて、キャップの図柄であるが、(a) 『キリン生茶』 は、黄緑色のSKナールキャップ地中央に、以前にも増して肥大化したツチノコ様の生茶葉の図象が描かれ、その背中には地色抜きで 「生茶」 のロゴが入っている。かつて子どもであった大人目線で見れば、まさに生茶を飲み込んだウワバミならぬツチノコである [注4]。また、茶葉の右肩上がりの方向と 「生茶」 ロゴの左肩上がりの方向がクロスしているため、必然的に 「生茶」 のロゴが小さくなり過ぎ、窮屈な印象を与える。はっきり言って、無難にまとめようとするあまり、面白味のないデザインとなってしまった。今のキャップデザインには、もっと枠からはみ出すようなパワーが求められているような気がする。

(b) 『キリン生茶 朝のうるおうブレンド茶』 の方は、白色SKナールキャップ地に茶色の刷色で 「KIRIN」 のコーポレートロゴを配した既存の汎用キャップが用いられている [表1の5に相当]。新らたに混合茶が登すると聞いて、新規キャップの登場を期待していただけに、少々がっかりである。

SKナールとは、キリンパッケージング研究所が開発した 「開け易く」、「手が痛くなり難い」 キャップのことである [注5-6]。炭酸充填では、今年から一部使用が中止されてしまったが、アセプチック (無菌) 充填では、使用が継続される様子なので、ひと安心である。これでSKナールキャップは、2社8種類 (11バリエーション) となった。


表. SKナールキャップ一覧表 (2010年4月20日現在)

  ▼ 1a) キリンビバレッジ
    『キリン 生茶』
    [くちびるバージョン]
     コールド販売用 | アセプチック充填
    「28NCフラップアセプ-S」 ベース
    (初出: 2008年2月26日、火曜日)

  ▼ 1b) キリンビバレッジ
    『キリン 生茶』
    [くちびるバージョン]
     コールド販売用 | ホット充填
    「28NCフラップホット-SW」 ベース
    (初出: 2008年2月26日、火曜日)

  ▼ 2) キリンビバレッジ
    『キリンレモン』
    [青黄2色刷ブランドロゴバージョン]
     コールド販売用 | 炭酸充填
    「Fin-Lok」 ベース
    (初出: 2008年3月11日、火曜日)

  ▼ 3) キリンビバレッジ
    『ホット 生茶 玉露入り』
    『ホット 生茶 香ばしい深入り』
    [加温器用オレンジ汎用キャップ]
     ホット販売用 | ホット充填
    「28NCフラップホット-SW」 ベース
    (初出: 不明 [2009年1月上旬頃])

  ▼ 4a) キリンビバレッジ
    『キリン 生茶』
    [ツチノコバージョン]
     コールド販売用 | アセプチック充填
    「28NCフラップアセプ-S」 ベース
    (初出: 2008年2月26日、火曜日)

  ▼ 4b) キリンビバレッジ
    『キリン 生茶』
    [ツチノコバージョン]
     コールド販売用 | ホット充填
    「28NCフラップホット-SW」 ベース
    (初出: 2008年2月26日、火曜日)

  ▼ 5) キリンビバレッジ
    『キリン 潤る茶』
    [白色地茶色刷 「KIRIN」 汎用キャップ]
     コールド販売用 | アセプティック充填
    「28NCフラップアセプ-S」 ベース
    (初出: 不明 [2009年3月12日頃])

  ▼ 6) キリンビバレッジ
    『キリン ヌューダ』
    [白色地銀色刷 「KIRIN」 汎用キャップ]
     コールド販売用 | 炭酸充填
    「Fin-Lok」 ベース
    (初出: 2009年4月7日、火曜日)

  ▼ 7) ヤクルト本社
    『蕃爽麗茶』
    [白色地赤色刷 「Yakult」 + 「→あける」]
     コールド販売用 | ホット充填
    「28NCフラップホット-SW」 ベース
    (初出: 不明 [2010年3月下旬])

  ▼ 8a) キリンビバレッジ
    『キリン 生茶』
    [生茶を飲み込んだツチノコバージョン]
     コールド販売用 | アセプチック充填
    「28NCフラップアセプ-S」 ベース
    (初出: 2010年4月20日、火曜日)

  ▼ 8b) キリンビバレッジ
    『キリン 生茶』
    [生茶を飲み込んだツチノコバージョン]
     コールド販売用 | ホット充填
    「28NCフラップホット-SW」 ベース
    (初出: 2010年4月20日、火曜日)

注) 「8b」 については、発売日現在未見であるが存在する筈である。


何れにしても、新規キャップの出現はうれしい。

■ 商品表示データ ■
(a) 『キリン 生茶』 (500mLオリジナルPETボトル)
<名称> 生茶 (清涼飲料水)
<原材料名> 緑茶 (国産)、生茶葉抽出物 (国産)、ビタミンC、香料
<栄養成分> (製品100mL当たり) ●エネルギー:0kcal ●たんぱく質:0g ●脂質:0g ●炭水化物:0g ●ナトリウム:11mg
<製造者> キリンビバレッジ株式会社 (東京都千代田区神田和泉町1番地)
<JAN> 4-909411-042257

(b) 『キリン 生茶 朝のうるおうブレンド茶』 (500mLオリジナルPETボトル)
<名称> 清涼飲料水
<原材料名> 大麦 (二条大麦、六条大麦)、焙煎茶、とうもろこし、焙煎米麹、デキストリン、コラーゲンペプチド、緑茶、緑茶抽出物、食塩、ビタミンC
<栄養成分> (製品100mL当たり) ●エネルギー:0kcal ●たんぱく質:0g ●脂質:0g ●炭水化物:0.2~0.8g ●ナトリウム:10mg
<製造者> キリンビバレッジ株式会社 (東京都千代田区神田和泉町1番地)
<JAN> 4-909411-042332

■ 参照キャップデータ ■
(a) 『キリン 生茶』 (500mLオリジナルPETボトル) の賞味期限+製造所固有記号: 「20101228/SY」。賞味期限は8カ月 (未開栓)。キャップは、NCC社製 「28NCフラップアセプ」 改良型ワンピースキャップ (SKナール、洗浄スリットなし) (ロット番号:A10-46)。ボトルは自社 (KBC) 形成 (ロット番号:M26)。プリフォーム [透明/PCO規格] (ロット番号:D28-15)。製品ロット番号: D03I53SY [サポートリング下に印字]

(b) 『キリン 生茶 朝のうるおうブレンド茶』 (500mLオリジナルPETボトル) の賞味期限+製造所固有記号: 「20101227/SY」。賞味期限は8カ月 (未開栓)。キャップは、NCC社製 「28NCフラップアセプ」 改良型ワンピースキャップ (SKナール、洗浄スリットなし) (ロット番号:A10-15)。ボトルは自社 (KBC) 形成 (ロット番号:L24)。プリフォーム [透明/PCO規格] (ロット番号:D-138)。製品ロット番号: 2E36SY [胴部に印字]

SY=キリンビバレッジ湘南工場

注1) 「発売10周年を迎えた 『キリン 生茶』 が更に進化、 『生茶』 ブランドからブレンド茶も新登場! 『キリン 生茶』 4月20日 (火) リニューアル新発売 『キリン 生茶 朝のうるおうブレンド茶』 4月20日 (火) 新発売 ~38g軽量化ペットボトル・植物由来樹脂使用ペットボトルも順次導入~」 キリンビバレッジ ニュースリリース (2010/03/15)
注2) キリンビバレッジ 「新 キリン生茶」 (ブランドサイト) [2010年4月19日現在]
注3) 「つたわるフォント
注4) 「キリン 『生茶』、キャップのイラストを単純化」 ペットボトルキャップ時評 (2009/03/02)
注5) 「キリン 『生茶』 加温器キャップにSKナール出現」 ペットボトルキャップ時評 (2009/01/26)
注6) 小田朝巳 「開け易いプラスチックキャップの開発」 第46回全日本包装技術研究大会、pp. 314-317、2008

2010/04/10

2010年春、リニューアル及びブランニューに伴う新規キャップ達

2010年2月1日~4月上旬までの約2カ月余にわたり、数え切れない程の新規キャップが出現した。まさに春の椿事である。出現が、あまりのハイペースであったため、息切れを覚えるほどであった。ここに来て、ようやく人心地ついたので、この辺でキャップの出現状況をまとめてみた。

毎年同じことを言っているようであるが、今年の状況は例年とは少し異なる。過去2年と比較して、出現期間のスパンが長期化している。「20XX年春、リニューアルに伴う新規キャップ達」 と題する当ブログ記事は、毎年3月12日に掲載して来た [注1-2]。ちょうどその頃に、ニューキャップラッシュが終息に向かっていたからである。

しかしながら、今年は 「春分の日」 をピークとして、いつ果てるともない新規キャップの出現が今なお続いている。


表1. 2010年春のリニューアル&ブランニューキャップ一覧* (2009年4月9日現在、発売日もしくは出現日順)

▼ 2010年2月1日 (月)
  コカ・コーラ カスタマーマーケッティング (CCCMC)
   『Coca-Cola ZERO』 500mL
   [WILD HEALTHの黒キャップ]
   地色:黒 | 刷色:白 (濃い) | ノーマル [CSI]

   『Coca-Cola ZERO』 280mL
   [WILD HEALTHの黒キャップ]
   地色:黒 | 刷色:白 (薄い) | ノーマル [NCC]

   注) キャップ製造メーカーの違いにより、印刷状態が異なる

▼ 2010年2月8日 (月)
  チェリオジャパン
   『ライフガードブラック』 350mL
   [目玉キャップ]
   地色:白 | 刷色:紫 + スミ | ノーマル [CSI]

▼ 2010年2月16日 (火)
  キッコーマン飲料
   『デルモンテ ラックン乳酸菌シリーズ 大豆と乳酸菌』 750mL
   『デルモンテ ラックン乳酸菌シリーズ 野菜と乳酸菌』 750mL
   『デルモンテ ラックン乳酸菌シリーズ ローズと乳酸菌』 750mL
   [にっこりラックン]**
   地色:白 | 刷色:水色 | ノーマル [NCC]

   『デルモンテ ラックン乳酸菌シリーズ 大豆と乳酸菌』 750mL
   『デルモンテ ラックン乳酸菌シリーズ 野菜と乳酸菌』 750mL
   『デルモンテ ラックン乳酸菌シリーズ ローズと乳酸菌』 750mL
   [おすましラックン]**
   地色:白 | 刷色:水色 | ノーマル [NCC]

   『デルモンテ ラックン乳酸菌シリーズ 大豆と乳酸菌』 750mL
   『デルモンテ ラックン乳酸菌シリーズ 野菜と乳酸菌』 750mL
   『デルモンテ ラックン乳酸菌シリーズ ローズと乳酸菌』 750mL
   [ウインクラックン]**
   地色:白 | 刷色:水色 | ノーマル [NCC]

   『デルモンテ ラックン乳酸菌シリーズ 大豆と乳酸菌』 750mL
   『デルモンテ ラックン乳酸菌シリーズ 野菜と乳酸菌』 750mL
   『デルモンテ ラックン乳酸菌シリーズ ローズと乳酸菌』 750mL
   [おねむのラックン]**
   地色:白 | 刷色:水色 | ノーマル [NCC]

▼ 2010年2月22日 (月)
  コカ・コーラ カスタマーマーケッティング (CCCMC)
   『ファンタもぉ~もぉ~ホワイト』 500mL
   [乳性炭酸飲料識別用、矢印にジェリービーンズ様装飾]
   地色:白 | 刷色:紺 + 緑 | ノーマル [CSI]

▼ 2010年2月23日 (火) | 2010年3月30日 (火)
  サントリーフーズ
   『なっちゃん! オレンジ』 470mL、1.5L (2月23日発売)
   『なっちゃん! りんご』 470mL、1.5L (2月23日発売)
   『なっちゃん! 白ぶどう』 470mL、1.5L (3月30日発売)
   [プンプンなっちゃん]**
   地色:水色 | 刷色:青 | ノーマル [NYG]

   『なっちゃん! オレンジ』 470mL、1.5L (2月23日発売)
   『なっちゃん! りんご』 470mL、1.5L (2月23日発売)
   『なっちゃん! 白ぶどう』 470mL、1.5L (3月30日発売)
   [ウインクなっちゃん]**
   地色:水色 | 刷色:青 | ノーマル [NYG]

   『なっちゃん! オレンジ』 470mL、1.5L (2月23日発売)
   『なっちゃん! りんご』 470mL、1.5L (2月23日発売)
   『なっちゃん! 白ぶどう』 470mL、1.5L (3月30日発売)
   [ぺろりんなっちゃん]**
   地色:水色 | 刷色:青 | ノーマル [NYG]

   『なっちゃん! オレンジ』 470mL、1.5L (2月23日発売)
   『なっちゃん! りんご』 470mL、1.5L (2月23日発売)
   『なっちゃん! 白ぶどう』 470mL、1.5L (3月30日発売)
   [スマイルなっちゃん]**
   地色:水色 | 刷色:青 | ノーマル [NYG]

▼ 2010年2月下旬 [2月28日発見報告]
  コカ・コーラ カスタマーマーケッティング (CCCMC)
   『アクエリアス』 1000mL
   [FIFA開催2010年南アフリカ大会協賛キャップ]
   地色:白 | 刷色:青 | ノーマル [CSI] ①

   『アクエリアスビタミンガード』 500mL
   [FIFA開催2010年南アフリカ大会協賛キャップ]
   地色:黄 | 刷色:赤橙 | ノーマル [CSI] ②

▼ 2010年3月1日 (月)
  明治製菓
   『ザバス スポーツウォーター』 500mL
   [キャップの地色を白から水色に変更]
   地色:水色 | 刷色:青 | ノーマル [NCC]

▼ 2010年3月2日 (火)
  サントリーフーズ
   『PEPSI NEX』 500mL
   [新ロゴお披露目キャップ、黒ベタ]
   地色:白 | 刷色:黒 | ノーマル [CSI]

▼ 2010年3月上旬 [3月3日発見報告]
  コカ・コーラ カスタマーマーケッティング (CCCMC)
   『アクエリアス』 500mL
   [FIFA開催2010年南アフリカ大会協賛キャップ]
   地色:青 | 刷色:白 | 粗ギザ [CSI] ③

▼ 2010年3月上旬 [3月7日発見報告]
  コカ・コーラ カスタマーマーケッティング (CCCMC)
   『アクエリアス ゼロ』 2000mL
   [FIFA開催2010年南アフリカ大会協賛キャップ]
   地色:白 | 刷色:青 | 粗ギザ [CSI] ④

▼ 2010年3月中旬 [3月11日発見報告]
  コカ・コーラ カスタマーマーケッティング (CCCMC)
   『アクエリアス』 500mL
   [FIFA開催2010年南アフリカ大会協賛キャップ]
   地色:青 | 刷色:白 | ノーマル [CSI] ⑤

▼ 2010年3月中旬 [3月12日発見報告]
  ネスレ日本
   『NESCAFE Excella (無糖)』 900mL
   『NESCAFE Excella (低糖)』 900mL
   [黒丸ベタに 「NESCAFE」 のロゴ]
   地色:白 | 刷色:黒 | 粗ギザ [NCC]

▼ 2010年3月15日 (月) | 2010年4月12日 (月)
  コカ・コーラ カスタマーマーケッティング (CCCMC)
   『爽健美茶』 500mL、350mL (3月15日発売)
   『爽健美茶 黒冴』 500mL (3月15日発売)
   『い・ろ・は・す』 520mL、280mL (4月12日発売)
   [PlantBottle導入キャンペーンキャップ]
   地色:半透明黄緑 | 刷色:白 + 濃いオリーブ色 | 粗ギザ [CSI]

   『爽健美茶』 500mL、350mL (3月15日発売)
   『爽健美茶 黒冴』 500mL (3月15日発売)
   『い・ろ・は・す』 520mL、280mL (4月12日発売)
   [PlantBottle導入キャンペーンキャップ]
   地色:半透明黄緑 | 刷色:白 + グレー | 粗ギザ [CSI]

   注) キャップにより、刷色と印刷状態が顕著に異なる。
      これは、キャップ製造メーカーの差異というよりは、
      印刷インキの特性に依存するものと思われる。

▼ 2010年3月中旬 [3月18日発見報告]
  明治乳業
   『ヴァームウォーター』 500mL
   [キャップのロゴ、「MEIJI/明治乳業」 から 「VAAM」 へ変更]
   地色:白 | 刷色:紺 | ノーマル [NCC]

▼ 2010年3月中旬 [3月19日発見]
  コカ・コーラ カスタマーマーケッティング (CCCMC)
   『アクエリアス ビタミンガード』 2000mL***
   [FIFA開催2010年南アフリカ大会協賛キャップ]
   地色:白 | 刷色:青 | 粗ギザ [CSI] ④ (重複)

▼ 2010年3月下旬 [3月21日発見報告]
  花王
   『ヘルシアウォーター』 500mL、1000mLミディーペット
   [刷色を緑から水色に変更]
   地色:白 | 刷色:水色 | ノーマル[NCC]

▼ 2010年3月22日 (月)
  コカ・コーラ カスタマーマーケッティング (CCCMC)
   『ミニッツメイド』「朝の健康果実シリーズ」 190mL、350mL
   [「Minute Maid」 アイコンマークを変更]
   地色:白 | 刷色:スミ + 黄緑 | ノーマル [CSI]

▼ 2010年3月22日 (月)
  コカ・コーラ カスタマーマーケッティング (CCCMC)
   『ファンタ ゼロ サイダー』 500mL
   [キャップの地色、黒に変更]
   地色:黒 | 刷色:白 | ノーマル [CSI]

▼ 2010年3月22日 (月)
  チェリオジャパン
   『ライフガード』 500mL
   [顔面キャップ]
   地色:白 | 刷色:黄緑+スミ | ノーマル [CSI]

▼ 2010年3月22日 (月)
  ポッカコーポレーション
   『みずみずしい 静岡茶(R)』 500mL
   [ノーマルから粗ギザキャップへの切り替え]
   地色:白 | 刷色:赤 | 粗ギザ [CSI]

   『富士山が育んだ天然水』 500mL
   [白地から水色地キャップへの変更]
   地色:水色 | 刷色:白 | ノーマル [XXX]

▼ 2010年3月23日 (火)
  伊藤園
   『Naturalジャスミンティー』 500mL
   [ジャスミンの花のキャップ]
   地色:白 | 刷色:ターコイズブルー | 粗ギザ [NCC]

   『Naturalジャスミンティー』 280mL、500mL [自販機販売用]、2000mL
   [ジャスミンの花のキャップ]
   地色:白 | 刷色:ターコイズブルー | ノーマル [NCC]

▼ 2010年3月23日 (月)
  JT飲料
   『辻利 抹茶ミルク』
   [『辻利』 の粗ギザキャップ新登場]
   地色:白 | 刷色:スミ | 粗ギザ [CSI]

▼ 2010年3月23日 (月)
  JR東日本ウォータービジネス
   『白神山地の天然水』
   [藤里開発公社との共同開発商品]
   地色:白 | 刷色:青~紺 | 粗ギザ [NCC]

   注) JR東日本管内限定

▼ 2010年3月中旬
  コカ・コーラ カスタマーマーケッティング (CCCMC)
   『アクエリアス ビタミンガード』 500mL
   [FIFA開催2010年南アフリカ大会協賛キャップ]
   地色:黄 | 刷色:赤橙 | 粗ギザ [CSI] ⑥

▼ 2010年3月下旬
  ヤクルト
   『蕃爽麗茶』 400mL、2000mL
   [天地点対称の 「→あける」 表示追加]
   地色:白 | 刷色:赤 | SKナール [NCC]

   注) 2010年4月現在、新旧キャップ混在

▼ 2010年3月30日 (火)
  サントリーフーズ
   『C.C.Lemon』 500mL、2000mL
   『C.C.Lemon ZERO』 500mL、2000mL
   [キャップのロゴをプチリニューアル、カナ表記削除]
   地色:レモン色 | 刷色:緑 | ノーマル [NCC]
   地色:レモン色 | 刷色:緑 | ノーマル [NYG]

   注) 2010年4月現在、新旧キャップ混在

▼ 2010年4月6日 (火)
  キリンビバレッジ
   『キリン 大人のキリンレモン』
   [アンダーライン付き 「元気炭酸」 キャップ]
   地色:白 | 刷色:赤 | ノーマル [NCC]

▼ 2010年4月6日 (火)
  アサヒ飲料
   『富士山のバナジウム天然水』 530mL
   [キャップ中央に灰色 「Asahi」 ロゴの粗ギザキャップ]
   地色:白 | 刷色:灰色 | 粗ギザ [NCC]

   注) 350mLについては、ノーマルキャップ

▼ 詳細不明
  コカ・コーラ カスタマーマーケッティング (CCCMC)
   『Aquatherapy MINAQUA』 1000mLミディペット
   [水色ベタ丸に白抜きでブランドロゴ]
   地色:白 | 刷色:水色 | ノーマル [ACS/CSI]

   注) 製造所固有記号:HTO (北陸コカ・コーラ砺波工場)

<解注>
  * リストは、発売日、販売者、『製品名』、容量規格、[簡単なコメント]、キャップの地色、キャップの刷色、キャップのナール形態、 [キャップ製造メーカー] の順にまとめた。製品名の後のレジスターマーク 「(R)」 や トレードマーク 「TM」 等は、煩瑣を避けるため省略した。なお、対象製品はコンビニエンスストア、ドラッグストアチェーン、スーパーや自販機等で通常に入手可能なものに限定した。キャップ製造メーカーの略称は以下の通り。NCC = 日本クラウンコルク、CSI = CSIジャパン (旧: アルコア・クロージャー・システムズ [ACS])、NYG = 日本山村硝子、XXX = 製造メーカー不明
** 呼称は、個体識別のため、便宜的に当ブログ内において勝手に命名したもので、一般的に通用するものではない。
*** 『アクエリアス ビタミンガード』 のキャップは、白色キャップ地に赤橙色の刷色ではなく、『アクエリアス』 『アクエリアス ゼロ』 と同じく、白色キャップ地に青色の刷色に統一された (様子である)。①~⑥までの番号は 「FIFA協賛キャップ」 の出現順を示す。

<謝辞>
一覧表の作成にあたっては、KUMA氏の運営する 『KUMAの日記風ボトルキャップ通信』、及び福ちゃん氏ほか多くのコレクター諸氏よりの情報を参照させて頂いた (多謝!)。


春のニューキャップラッシュが恒例化し出したのは、ここ2~3年のことである。この背景には原料樹脂の高騰がある。

2007年10月、飲料メーカーに対する飲料キャップ製造メーカー初となる 「値上げ要請」 が行われた [注3]。この時点で、キャップ1個の価格は1.7円であった。この価格は、キャップ製造メーカー間の販売競争により、10年前と比較して4割りも安いものとなっていた [注3]。これに、原料樹脂の高騰が相俟って、キャップ製造メーカーは厳しい状況に置かれている。それは現在も変わらない。これはあくまで想像であるが、年間契約が建前であるキャップ価格の場合、交渉上の方便として、キャップの印刷料の値引きないしサービスが契約条件に盛り込まれているのではないかと考えられる。

周知のように、ペットボトルキャップの素材は、PET樹脂ではなく、ポリプロピレン (PP) もしくは高密度ポリエチレン (HDPE) である。ペットボトルキャップのリサイクルが困難なのは、2種類の異なるレジンが使用されていることと、着色料や印刷インキ、コーティング剤などの夾雑物が多いことが主な理由である。従って、リサイクルといっても、ポリプロピレンとポリエチレンのコンポジット材 (複合材料) にしてから、公園のベンチや花壇の杭などのプラスチック製品や、コンクリートパネルなどの建材にするくらいしか用途がない。リユース (再利用) までは出来ても、リサイクルにはほど遠い。

こうした事情から、ペットボトルキャップは、原油を蒸留分離して得られる 「ナフサ」 から製造されるバージンレジンから直接製造するしかない。樹脂価格は、ナフサ価格と為替レートの変動にダイレクトにリンクするため、価格決定がその時々の情勢に左右されることになる [注4]。この樹脂価格に、キャップ製造コスト、印刷コスト、輸送コストなどが加算されたものが、キャップ価格に反映される。

今年の顕著な傾向として、CSIジャパン (旧: アルコア・クロージャー・システムズ) [CSI] 社と日本山村硝子 [NYG] 社の新規キャップの出現率が高いことが挙げられる。実際に、この約70日間に出現した新規キャップ (図柄ベース) をカウントしてみると、CSI社 = 17種類 (42%)、NCC社 = 16種類 (40%)、NYG社 = 6種類 (15%)、不明 = 1種類 (3%) となる。この出現傾向からも、確実に、日本クラウンコルク [NCC] 社のシェアが切り崩されていることが分かる。

CSI社は、飲料水用プラスチックキャップの受注増に対応し、またコスト競争力の強化を図るため、中国に、天津輸出工場 (2002年6月操業開始) と中国杭州輸出工場 (2004年6月操業開始) の2つの生産拠点を擁している [注5]。NYG社もまた、中国市場のニーズに応えるため、飲料用ペットボトルキャップの製造・販売を行う拠点として、展誠 (蘇州) 塑料製品有限公司を2004年2月に設立している。このことは、原油価格の高騰と為替レートの変動によるリスクを吸収し、ヘッジすることで、価格競争面で決定的なアドバンテージを有することになる。

ニューキャップラッシュの背景には、こんなにも壮絶な価格競争があったことを銘記すべきである。

「世の中は 地獄の上の 花見哉」 (文化9 [1812] 年2月、小林一茶50歳のときに詠まれた句である)

注1) 「2009年春、リニューアルに伴う新規キャップ達」 ペットボトルキャップ時評 (2009/03/12)
注2) 「2008年春、リニューアルに伴う新規キャップ達」 ペットボトルキャップ時評 (2008/03/12)
注3) 「大手3社飲料キャップ値上げ要請 樹脂高で4~5%程度」 日本経済新聞朝刊 (2007/10/24)、28面
注4) 「ポリエチレン、ポリプロピレン 値上げ交渉膠着状態」 日経産業新聞朝刊 (2010/03/09)、17面
注5) 「株式会社CSIジャパン 2009年3月期有価証券報告書」

2010/04/08

『キリンレモン』 のアンダーライン無し 「元気炭酸」 キャップ

キリンビバレッジ社は、2010年4月6日 (火)、カルシウムとビタミンB6を配合した 『キリンレモン』 を全国リニューアル発売した [注1]。発売から2日後の2010年4月8日 (木) 朝方、セブンイレブン店頭にて確認することが出来た。500mL入り1本税込み147円であった。

この商品は、同時に発売された 『大人のキリンレモン』 が大人層のみを対象しているのに対し、若年層~大人層までの幅広い購買層を対象とし、家族向けとして位置づけられている。大人にはメタボ対策のノンカロリー、子供には骨折予防のカルシウム、そして大人も子供も健康増進・維持のためビタミンB6ということらしい。キリンレモンの今年のコンセプトは 「カラダよろこぶ。元気炭酸」 だという [注1]。でも、栄養摂取は食事が基本であることは言うまでもない。

キャップの図柄は、ノーマルタイプ白色キャップ地に赤一色で、キャップ上半分に半丸ベタ白抜き2段組で 「カラダ よろこぶ。」(10.5ポイント)、キャップ下半分に 「元気炭酸」 (14ポイント) の文字列が入る。『大人のキリンレモン』 との違いは、「元気炭酸」 の文字列にアンダーラインが <付く> か <付か無い> かにある [注2]。当然、『キリンレモン』 は無果汁のため、アンダーラインは付か無い。

ただ、気になることがある。これは、首都圏だけのことかも知れないが、今回新発売された 『大人のキリンレモン』 にも、リニューアルされた 『キリンレモン』 にも、キャップに変則的なギザギザの 「SKナール」 が使用されていないことである。キリンレモン誕生80周年を記念して、2年前の2008年3月11日に発売された 『キリンレモン』 において初めて使用されたあの 「SKナール」 である [注3]。キリンレモンはいわば、「SKナール」 キャップ普及・喧伝のための旗艦製品であった筈である。当初、開栓性向上の切り札として投入されただけに、世間からあまり認知されず、評価が低かったことは非常に残念である。今回のノーマルギザへの変更は、2年間の市販後実地調査の結果を踏まえた上での、炭酸飲料用キャップからの事実上の撤退表明を意味する。

さて、いよいよ4月になり、今年のニューキャップラッシュもいよいよ終息を向かえつつある。細かい差異までカウントすると40種類を越すキャップがこの間に出現した。こんな年は近年稀である。何れにしても、新しいキャップの出現はうれしい。

■ 商品表示データ ■
『キリンレモン』 (ペタロイド脚耐圧PETボトル500mL)
<名称> 炭酸飲料
<原材料名> 砂糖類 (果糖ぶどう糖液糖、砂糖、ぶどう糖)、乳酸カルシウム、酸味料、香料、ナイアシン、ビタミンB6
<栄養成分> (製品100mL当たり) ●エネルギー:38kcal ●たんぱく質:0g ●脂質:0g ●糖質:0g ●炭水化物:9.5g ●ナトリウム:9.5mg ●ぶどう糖:3.6g ●カルシウム:22mg ●ビタミンB6:0.07mg
<販売者> キリンビバレッジ株式会社 (東京都千代田区神田和泉町1番地)
<JAN> 4-909411-042011

■ 参照キャップデータ ■
『キリンレモン』 (ペタロイド脚耐圧PETボトル500mL) の賞味期限+製造所固有記号: 「20100919/KHW」。賞味期限は約6カ月 (未開栓)。キャップは、NCC社製 「フィンロック」 ライナー付き2ピースキャップ [ノーマルタイプ] (ロット番号:<本体>[38-32]、<ライナー>5・)。ボトルは、東洋製罐社製 (ロット番号:F/25)。プリフォーム: [透明/PCO規格] (ロット番号:18-63)。製品ロット番号*:100919/KHW 23:30

* キリンビバレッジ社では、TEバンド部とボトル肩部の双方に賞味期限+製造所固有記号が入る。

注1) 「家族みんなにうれしい健康成分 『カルシウム』 『ビタミンB6』 を配合した健康炭酸飲料 『キリンレモン』 4月6日 (火) リニューアル新発売」 キリンビバレッジ株式会社 ニュースリリース (2010/03/04)
注2) 「『大人のキリンレモン』 のアンダーライン付き 「元気炭酸」 キャップ」 ペットボトルキャップ時評 (2010/04/05)
注3) 「『キリンレモン』 変則ナールのグリップキャップでリニューアル」 ペットボトルキャップ時評 (2008/03/11)

2010/04/05

『大人のキリンレモン』 のアンダーライン付き 「元気炭酸」 キャップ

キリンビバレッジ社は、2010年4月6日 (火)、回復系アミノ酸オルニチンとクエン酸、ビタミンB6を配合した糖類ゼロの 『キリン 大人のキリンレモン』 を全国新発売する [注1]。2010年4月4日 (日) 夕方、都内私鉄系スーパーにて先行販売されていた。500mL入り1本税込み147円のところ特価118円であった。

プレスリリース [注1] によれば、『大人のキリンレモン』 は、「キリン健康プロジェクト」 の一環としてのグループ横断ブランド 「KIRIN Plus-i」 の第一弾商品らしい。今回は、グループ企業である協和発酵バイオ社が研究開発し、製造した 「回復系アミノ酸オルニチン」 が使用されている [注2]。

キャップの図柄は、ノーマルタイプ白色キャップ地に赤一色で、キャップ上半分に半丸ベタ白抜き2段組で 「 カラダ よろこぶ。 」(10.5ポイント)、キャップ下半分にアンダーライン付き 「元気炭酸」 (14ポイント) の文字列がそれぞれ入る。使用フォントはモリサワの 「新ゴL」 である。極めて無難なフォント選択といえる。

因みに、元気炭酸の文字列にアンダーラインが添えられているのは、デザイン的効果というより、『大人のキリンレモン』 がレモン果汁1%を含む炭酸飲料であるからである。汎用キャップにおけるアンダーライン付き 「KIRIN」 キャップと同様、<果汁入り炭酸飲料> の 「キャップ飛び注意」 を惹起するための製品管理用アイコンの意味合いが強い。言うなれば共通フォーマットである。

何れにしても、新規キャップの登場はうれしい。ちょっぴり、元気が湧いて来た気がする。

■ 商品表示データ ■
『大人のキリンレモン』 (ペタロイド脚耐圧PETボトル500mL)
<名称> 炭酸飲料
<原材料名> レモン果汁、水溶性食物繊維、オルニチン、クエン酸、酸味料、香料、甘味料 (アセスルファムK、スクラロース)、ナイアシン、VB6
<栄養成分> (製品100mL当たり) ●エネルギー:0kcal ●たんぱく質:0g ●脂質:0g ●糖質:0~1g ●食物繊維:0~1g ●ナトリウム:21mg ●糖類:0g ●ビタミンB6:0.19mg | ●オルニチン:80mg ●クエン酸:280mg [0表示は栄養表示基準による。]
<販売者> キリンビバレッジ株式会社 (東京都千代田区神田和泉町1番地)
<JAN> 4-909411-041991

■ 参照キャップデータ ■
『大人のキリンレモン』 (ペタロイド脚耐圧PETボトル500mL) の賞味期限+製造所固有記号: 「20100917/KJ」。賞味期限は約6カ月 (未開栓)。キャップは、NCC社製 「フィンロック」 ライナー付き2ピースキャップ [ノーマルタイプ] (ロット番号:<本体>[??-35]、<ライナー>4-22)。ボトルは、吉野工業所製 (ロット番号:S4/H28)。プリフォーム: [白/PCO規格] (ロット番号:H728)。製品ロット番号*:20100917/KJ 04:25

* キリンビバレッジ社では、TEバンド部とボトル肩部の双方に賞味期限+製造所固有記号が入る。

注1) 「大人にうれしい健康成分を配合した糖類ゼロの健康炭酸飲料を新提案! 『キリン 大人のキリンレモン』 4月9日 (火) 新発売」 キリンビバレッジ株式会社 ニュースリリース (2008/01/16)
注2) キリンホールディングスプロジェクト第1弾 回復系アミノ酸オルニチン」 (商品について) [2010年4月5日現在]

2010/04/04

『蕃爽麗茶』 (2000mL PET) に矢印表示付きSKナール登場

株式会社ヤクルト本社は、2010年3月下旬、『蕃爽麗茶』 2000mL大型ペットボトルキャップの開栓性向上のため、キャップに矢印表示を入れ、開けやすい 「SKナール」 キャップを導入した。残念なことに、キャップのみのリニューアルのため、特にニュースリリースは出されていない。コレクター情報に基づき探索した結果、2010年4月4日 (日)、都内私鉄系スーパー及びイオン系総合スーパーにて確認出来た。希望小売価格税込み1本630円のところ、前者が税込み特価598円、後者が625円であった。かなり価格に幅がある。

『蕃爽麗茶』 が、2008年10月1日 (水) に、発売10周年を記念して、パッケージデザインをリニューアルしてから、約1年半ぶりのキャップの変更である [注1-2]。なお、キャップデザインが変更されたのは、3種類あるペットボトル (400mL、500mL、2000mL) [注3] のうち、2000mLの大型PETボトルのみである。

キャップの図柄は、白色キャップ地に赤色一色で 「Yakult」 のコーポレートロゴに、今回初めて付け加えられた天地点対称の →あける」 表示である。これまでの 「Yakult」 汎用キャップのロゴとサイズは同じであるが、上下に 「→あける」 が加わっただけで、コーポレートロゴが一段と大きく見える。これは錯覚 (錯視) である。矢印表示の思わぬ効果と言える。

矢印表示キャップの正確な投入時期は不明であるが、今回も製造切り替え時期の証拠保全に成功した。TEバンドの表示は以下の通りである。製造時期は、旧キャップ製品が2010年2月25日頃、新キャップ製品が2010年3月6日頃と推定される。

 (旧キャップ) 100824/YM11/****
 (新キャップ) 100902/YM11/****

今回のキャップ変更において最も意外であったのは、ペットボトルキャップに 「→あける」 表示がヤクルト史上初めて導入されたことよりも、これまでの 「エコグリップキャップ (ウェーブナール)」 から 「SKナール」 に切り替えられたことである。

当ブロフの読者ならば周知のように、「エコグリップキャップ (ウェーブナール)」 は、日本クラウンコルク社とアサヒ飲料との共同開発キャップであり [注4]、「SKナール」 は日本クラウンコルク社とキリンビバレッジ社との共同開発キャップである [注5]。私の記憶では、「SKナール」 は、キリンビバレッジ社のカスタム品であり、キリンビバレッジ社以外のPETボトルキャップとしては、使用実績がなかった筈である。

ここに来て、ヤクルト本社の 『蕃爽麗茶』 に使用が解禁されたことの意義は大きい。変則グリップキャップにおけるアサヒ飲料対キリンビバレッジ社のグリップ性能対決の様相を呈しているからである。それが、意図したものであるか否かに拘わらず、今後1年半の評価期間内に下されるであろう、消費者の審判が2つのキャップの命運を分けることになる (かなり大袈裟)。

今回のヤクルト本社の参入で、SKナールキャップの図柄は全部で2社7種類 (9バリエーション) となった。


表. SKナールキャップ一覧表

  ▼ 1a) キリンビバレッジ
    『キリン 生茶』
    [くちびるバージョン]
     コールド販売用 | アセプチック充填
    「28NCフラップアセプ-S」 ベース
    (初出: 2008年2月26日、火曜日)

  ▼ 1b) キリンビバレッジ
    『キリン 生茶』
    [くちびるバージョン]
     コールド販売用 | ホット充填
    「28NCフラップホット-SW」 ベース
    (初出: 2008年2月26日、火曜日)

  ▼ 2) キリンビバレッジ
    『キリンレモン』
    [青黄2色刷ブランドロゴバージョン]
     コールド販売用 | 炭酸充填
    「Fin-Lok」 ベース
    (初出: 2008年3月11日、火曜日)

  ▼ 3) キリンビバレッジ
    『ホット 生茶 玉露入り』
    『ホット 生茶 香ばしい深入り』
    [加温器用オレンジ汎用キャップ]
     ホット販売用 | ホット充填
    「28NCフラップホット-SW」 ベース
    (初出: 不明 [2009年1月上旬頃])

  ▼ 4a) キリンビバレッジ
    『キリン 生茶』
    [ツチノコバージョン]
     コールド販売用 | アセプチック充填
    「28NCフラップアセプ-S」 ベース
    (初出: 2008年2月26日、火曜日)

  ▼ 4b) キリンビバレッジ
    『キリン 生茶』
    [ツチノコバージョン]
     コールド販売用 | ホット充填
    「28NCフラップホット-SW」 ベース
    (初出: 2008年2月26日、火曜日)

  ▼ 5) キリンビバレッジ
    『キリン 潤る茶』
    [白色地茶色刷 「KIRIN」 汎用キャップ]
     コールド販売用 | アセプティック充填
    「28NCフラップアセプ-S」 ベース
    (初出: 不明 [2009年3月12日頃])

  ▼ 6) キリンビバレッジ
    『キリン ヌューダ』
    [白色地銀色刷 「KIRIN」 汎用キャップ]
     コールド販売用 | 炭酸充填
    「Fin-Lok」 ベース
    (初出: 2009年4月7日、火曜日)

  ▼ 7) ヤクルト本社
    『蕃爽麗茶』
    [白色地赤色刷 「Yakult」 + 「→あける」]
     コールド販売用 | ホット充填
    「28NCフラップホット-SW」 ベース
    (初出: 不明 [2010年3月下旬])


今回の変則グリップナールキャップの変更は、飲料メーカーの苦悩の現れである。恐らく、メーカーのお客様相談室に寄せられた苦情の電話に、正直に対応した結果と思われる。第三者の立場からこのようなことを言っても詮方ないことではあるが、消費者は時として、不条理な存在である。いわゆる理性的な賢い消費者は、キャップが堅くて開かないことについて、メーカーにクレームを入れたりしない。キャップオープナーなどの方便を用いるからである。

恐らく、クレームを入れる消費者も、一般的にはごく普通の人であると想像される。でも、お年寄りの行動をつぶさに観察していると、ペットボトルキャップの再栓時に、必要以上に締め付けている気がする。習性なのであろう。これではいくらグリップ性能に優れたキャップを投入しても、きりがない。今後、飲料メーカーは、先ず、消費者に対してキャップを必要以上に堅く締め付けないように説明 (啓蒙) すべきである。また、キャップ製造メーカーは、再栓時のタイトロック (tight locking) 防止機構の開発を指向すべきである。

■ 商品表示データ ■
『蕃爽麗茶』 (2000mL角型耐熱PETボトル)
<品名> 清涼飲料水 (グァバ茶)
<原材料名> グァバ葉、蕃果エキス*、ビタミンC
<栄養成分> (100mL当たり) ●エネルギー:0kcal ●たんぱく質:0g ●脂質:0g ●炭水化物:0g ●ナトリウム:9mg | <関与成分> ●グァバ葉ポリフェノール:35mg以上
<販売者> 株式会社ヤクルト本社 (東京都港区東新橋1-1-19)
<JAN> 4-903080-113300

■ 参照キャップデータ ■
『蕃爽麗茶』 (2000mL角型耐熱PETボトル) の賞味期限+製造所固有記号+ロット記号:「100902/YM11/NBJA」。賞味期間は約6カ月 (未開栓)。キャップは、NCC社製 「28NCフラップホット-SW」 ベース改良型 (SKナール) (洗浄スリット6個所) (ロット番号:H82-47)。ボトルは、東洋製罐社製 (ロット番号:J/36)。プリフォーム [白] (ロット番号:CBW)。

注1) 「『蕃爽麗茶』 (2000mL PET) にエコグリップキャップ登場」 ペットボトルキャップ時評 (2008/10/28)
注2) 「特定保健用食品 『蕃爽麗茶』 のパッケージデザインをリニューアル ~発売10周年を記念し、プレゼントキャンペーンを実施~」 株式会社ヤクルト本社 ニュースリリース#325 (2008/09/12)
注3) 株式会社ヤクルト本社 「蕃爽麗茶」 (ブランドサイト)
注4) 「お客様満足度の向上へユニバーサルデザイン・環境負荷低減に基づいたPET容器に関する取り組みについて」 アサヒ飲料株式会社 ニュースリリース (2007/07/02)
注5) 「キリンビバレッジ 『潤る茶』、SKナール出現の意味」 ペットボトルキャップ時評 (2009/03/14)

2010/04/02

もうひとつの 『POKKA』 汎用キャップ

ペットボトルキャップをコレクションする愉しみ方は、人それぞれである。私は、コンビニエンスストアに特化したコレクターと言われている。仕事帰りに、毎晩コンビニを何店舗か巡って、新しい商品のキャップをウォッチするのが日課となって久しい。傍目にはウロウロ徘徊する不審な中年男性として映っている筈である。時折、新しいキャップに巡り逢えた時などは、興奮の極みである (フンガー! フンガー!)。このドキドキ感とワクワク感がたまらない。

もう一つの愉しみ方は、ほかのコレクター諸氏からの情報に基づき、未だ見ぬニューキャップを探索するというものである。あたかも宝探しの気分である。今回も日本有数のペットボトルキャップコレクターであるKUMA氏の運営するブログに掲載された記事 『ポッカもヤッタね!』 [注1] に触発されて、北風のなか、キャップ探索に出掛けた。

お宝はポッカコーポレーションの 『富士山が育んだ天然水』 500mLペットボトルのブルーキャップである。今までの白色キャップが青色に変更されたものである。この 「福ちゃん情報」 によると、自販機 (ベンダー) にて入手したものだと言う。いつものように、我が愛すべき <そのPETボトルはどこそこに行けば買えるはずだよメモ> を頼りに探索を開始したものの、POKKAのベンダーの取出口から出て来るキャップは 「白」 ばかりであった。ギャンブラー気質 [注1] の私も、あまりの寒さ (この日の夜の外気は摂氏1度であった) と3キロの荷重に耐えかねて、探索をあっさり断念 (一時中断) した。

恐らく、回転率の悪いベンダーに当たったため、製品の切り替えが遅れているのが原因と思われる。

それでも、今回、思いがけない発見をした。『富士山が育んだ天然水』 のブルーキャップは結局ゲット出来なかったものの、何か引っ掛かるものがあり購入した 『静岡茶(R)』 が思いがけない結果を招いてくれた。自宅に戻ってから、前々日の3月29日に馴染みの雑貨屋で購入した 『静岡茶(R)』 と較べてみたところ、キャップもパッケージも異なるものであった。ベンダーの方は、(a) 『若葉摘み 静岡茶(R)』、雑貨屋の方は、(b) 『みずみずしい 静岡茶(R)』 である。パッケージの違いは、イラストに描かれた富士山の配置である。(a) はボトル下方に、茶畑越し望む富士の構図、(b) はボトルの肩部に描かれた仰ぎ見る富士である。雄大である。そして、キャップの方は、(a) の日本クラウンコルク社製 「28NCフラップ-ホット」 (ノーマルギザ) から、(b) のアルコア社製 「AS-Lok」 (粗ギザ) に変更されていた。福ちゃんの 『富士山が育んだ天然水』 ブルーキャップ発見報告 [注1] がなければ、うっかり見過ごすところであった。宝探しには、こうした思わぬ発見もおまけで付いてくる。これがペットボトルキャップをコレクションすることの醍醐味でもある。

改めて、ポッカコーポレーションのホームページで確認してみたところ、(a) 『若葉摘み 静岡茶(R)』 は、2年前に新発売されたものであり [注2]、(b) 『みずみずしい 静岡茶(R)』 は、今年の3月22日にリニューアルされた製品であることが判明した [注3]。今回のリニューアルに伴い、キャップの種類、パッケージデザインの他に、製造工場 (製造ライン) も変更されていた。従来品 (a) は、ポッカの名古屋工場 (PLG) にて製造されたものであるが、リニューアル品 (b) は、「無香料・低温抽出」 の特性を十分に活かすためかどうかは定かではないが、無菌充填ラインの設備を持つパッカーでの依託製造に切り替えられていた。

(a) 『若葉摘み 静岡茶(R)』
    2008年03月03日 (月) 新発売
    キャップ: ノーマルギザ 「28NCフラップ-ホット」
    賞味期限: 2010年11月15日
    製造所固有記号: PLG

(b) 『みずみずしい 静岡茶(R)』
    2010年03月22日 (月) リニューアル発売
    キャップ: 粗ギザ 「AS-Lok」
    賞味期限: 2010年11月20日
    製造所固有記号: PK14

因みに、商品名の後にレジスターマークの 「(R)」 が付いているが、これは 「みずみずしい 静岡茶」 全体に及ぶものではなく、「静岡茶」 にのみ付けられた地域団体登録商標である [注4]。日本の地名や農産品名などが、中国で相次いで商標登録されていることに対する対抗措置である。ここまで厳格に対応しなければ、生産者が安心して自らの製品を販売することが出来ない時代になったらしい。世知辛い世の中になったものである。

キャップの図柄であるが、白色粗ギザキャップ地中央に、見慣れた赤いポッカコーポレーションのマークとロゴを配した最もオーソドックスなデザインのものである。

この 「POKKA」 の粗ギザ汎用キャップもまた、今までありそうでなかったキャップではないだろうか。

それが一見ありふれたデザインのキャップであっても、ニューキャップの出現は無条件にうれしい。

■ 商品表示データ ■
(a) 『若葉摘み 静岡茶(R)』 (6角耐熱PETボトル)
<品名> 緑茶 (清涼飲料水)
<原材料名> 緑茶 (静岡県)、ビタミンC
<栄養成分> (100mLあたり) ●エネルギー:0kcal ●たんぱく質:0g ●脂質:0g ●炭水化物:0g ●ナトリウム:7mg
<製造者> 株式会社ポッカコーポレーション (名古屋市中区栄4-2-29)
<JAN> 4-902471-015599

(b) 『みずみずしい 静岡茶(R)』 (6角PETボトル)
<品名> 緑茶 (清涼飲料水)
<原材料名> 緑茶 (静岡県)、ビタミンC
<栄養成分> (100mLあたり) ●エネルギー:0kcal ●たんぱく質:0g ●脂質:0g ●炭水化物:0g ●ナトリウム:14mg
<販売者> 株式会社ポッカコーポレーション PK14 (名古屋市中区栄4-2-29)
<JAN> 4-902471-015803

■ 参照キャップデータ ■
(a) 『若葉摘み 静岡茶(R)』 (6角耐熱PETボトル) の賞味期限+製造所固有記号:「101115/PLG」。賞味期限は270日 [約9カ月] (未開栓)。キャップは、日本クラウンコルク社製 「28NCフラップ-ホット」 ワンピースキャップ [洗浄スリット6個所] (ロット番号:H42-51)。ボトルは吉野工業所製 (ロット番号:31/92)。プリフォーム [白] (ロット番号:1A92)。製品ロット番号: 22:20

(b) 『みずみずしい 静岡茶(R)』 (6角PETボトル) の賞味期限:「2010.11.20」+製造所固有記号:「PK14」。賞味期限は270日 [約9カ月] (未開栓)。キャップは、アルコア社製 「AS-Lok」 ワンピースキャップ (ロット番号:A2-50)。ボトルは(M)印 (ロット番号:27)。プリフォーム [白/PCO] (ロット番号:D31-15)。製品ロット番号: 23:35

注1) 「ポッカもヤッタね!KUMAの日記風ボトルキャップ通信  (2010/03/30)
注2) 「日本の茶どころ静岡県産の茶葉100%使用 『静岡茶』 3月3日 (月) から全国で新発売!」 ポッカコーポレーション ニュースリリース (2008/02/20)
注3) 株式会社ポッカコーポレーション 「新商品情報 | お茶・紅茶・水」 (更新日:2010年3月22日)
注4) 静岡県経済農業協同組合連合会、静岡県茶商工業協同組合 「商標登録第5062720号」 (2007/07/13); 「商願2006-29894」 (2006/04/03)

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