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2010/04/19

『キリン生茶』 10周年目の新キャップ

キリンビバレッジは、2010年4月20日 (火)、『生茶』 発売10周年を契機として、(a) 『キリン生茶』 を全国リニューアル発売するとともに、「生茶」 ブランド初となる混合茶 (b) 『キリン生茶 朝のうるおうブレンド茶』 を全国新発売した [注1-2]。2010年4月19日 (月) 夕方、ファミリーマート及びセブンイレブン各店舗店頭にて確認、(a)(b) ともに500mL入り1本税込み147円のところ特価125円であった。

PET製品のラインナップは、(a) 『キリン生茶』 が、280mL、500mL、2Lの3種類、(b) 『キリン生茶 朝のうるおうブレンド茶』 が、500mL、2Lの2種類である。なお、これ以外にもカートンパックが存在する。

今回のリニューアルに伴い、パッケージとキャップが一新された。

パッケージデザインは、「生茶葉としずく」 のお馴染みのアイコンにシーリングワックス (封蝋) 紋様を右上に配し、(a) 『キリン生茶』 には、10周年を表す 「10th anniversary / さらにおいしく / 進化しました」 の文言、(b) 『キリン生茶 朝のうるおうブレンド茶』 には、新発売を示す 「New / うるおい、満ちる。 / 8素材」 のキャッチコピーが添えられている。配色は、(a) が緑のグラデーション、(b) が、クリーム色地に 「六条大麦」 「二条大麦」 「とうもろこし」 「炒り米」 「ロースト米麹」 「緑茶」 「生茶葉抽出物」 のイラストに 「コラーゲン入り」 の文字である。8素材とは、これらのことと思われる。因みに、「コラーゲン」 がうるおい担当であることは言うまでもない。

プレスリリースによれば、今回のラベル表示 (商品説明部分) には、文字識別能と可読性に配慮した 「つたわるフォント」 [注3] が採用されているという。細かい文字なので、さほど実感は湧かない。また、カーニングがいい加減なため、その効果も半減しているように思われる。見やすい文字組みには、フォント設計も大切な要素であるが、その効果はカーニング次第である。欧文フォントが可読性に優れているのは、文字数が少ないため、その点に十分な配慮が行き届くからである。日本語表記のように、漢字、かな、カナ、数字、アルファベット、記号など、あらゆる字種を扱う場合には、まだ無理があるように思える。また、わずか4cm幅に小さなフォントサイズの両端揃えでは、スペーシングにばらつきが生じてしまうため、「つたわるフォント」 の本当の良さは伝わらない。

さて、キャップの図柄であるが、(a) 『キリン生茶』 は、黄緑色のSKナールキャップ地中央に、以前にも増して肥大化したツチノコ様の生茶葉の図象が描かれ、その背中には地色抜きで 「生茶」 のロゴが入っている。かつて子どもであった大人目線で見れば、まさに生茶を飲み込んだウワバミならぬツチノコである [注4]。また、茶葉の右肩上がりの方向と 「生茶」 ロゴの左肩上がりの方向がクロスしているため、必然的に 「生茶」 のロゴが小さくなり過ぎ、窮屈な印象を与える。はっきり言って、無難にまとめようとするあまり、面白味のないデザインとなってしまった。今のキャップデザインには、もっと枠からはみ出すようなパワーが求められているような気がする。

(b) 『キリン生茶 朝のうるおうブレンド茶』 の方は、白色SKナールキャップ地に茶色の刷色で 「KIRIN」 のコーポレートロゴを配した既存の汎用キャップが用いられている [表1の5に相当]。新らたに混合茶が登すると聞いて、新規キャップの登場を期待していただけに、少々がっかりである。

SKナールとは、キリンパッケージング研究所が開発した 「開け易く」、「手が痛くなり難い」 キャップのことである [注5-6]。炭酸充填では、今年から一部使用が中止されてしまったが、アセプチック (無菌) 充填では、使用が継続される様子なので、ひと安心である。これでSKナールキャップは、2社8種類 (11バリエーション) となった。


表. SKナールキャップ一覧表 (2010年4月20日現在)

  ▼ 1a) キリンビバレッジ
    『キリン 生茶』
    [くちびるバージョン]
     コールド販売用 | アセプチック充填
    「28NCフラップアセプ-S」 ベース
    (初出: 2008年2月26日、火曜日)

  ▼ 1b) キリンビバレッジ
    『キリン 生茶』
    [くちびるバージョン]
     コールド販売用 | ホット充填
    「28NCフラップホット-SW」 ベース
    (初出: 2008年2月26日、火曜日)

  ▼ 2) キリンビバレッジ
    『キリンレモン』
    [青黄2色刷ブランドロゴバージョン]
     コールド販売用 | 炭酸充填
    「Fin-Lok」 ベース
    (初出: 2008年3月11日、火曜日)

  ▼ 3) キリンビバレッジ
    『ホット 生茶 玉露入り』
    『ホット 生茶 香ばしい深入り』
    [加温器用オレンジ汎用キャップ]
     ホット販売用 | ホット充填
    「28NCフラップホット-SW」 ベース
    (初出: 不明 [2009年1月上旬頃])

  ▼ 4a) キリンビバレッジ
    『キリン 生茶』
    [ツチノコバージョン]
     コールド販売用 | アセプチック充填
    「28NCフラップアセプ-S」 ベース
    (初出: 2008年2月26日、火曜日)

  ▼ 4b) キリンビバレッジ
    『キリン 生茶』
    [ツチノコバージョン]
     コールド販売用 | ホット充填
    「28NCフラップホット-SW」 ベース
    (初出: 2008年2月26日、火曜日)

  ▼ 5) キリンビバレッジ
    『キリン 潤る茶』
    [白色地茶色刷 「KIRIN」 汎用キャップ]
     コールド販売用 | アセプティック充填
    「28NCフラップアセプ-S」 ベース
    (初出: 不明 [2009年3月12日頃])

  ▼ 6) キリンビバレッジ
    『キリン ヌューダ』
    [白色地銀色刷 「KIRIN」 汎用キャップ]
     コールド販売用 | 炭酸充填
    「Fin-Lok」 ベース
    (初出: 2009年4月7日、火曜日)

  ▼ 7) ヤクルト本社
    『蕃爽麗茶』
    [白色地赤色刷 「Yakult」 + 「→あける」]
     コールド販売用 | ホット充填
    「28NCフラップホット-SW」 ベース
    (初出: 不明 [2010年3月下旬])

  ▼ 8a) キリンビバレッジ
    『キリン 生茶』
    [生茶を飲み込んだツチノコバージョン]
     コールド販売用 | アセプチック充填
    「28NCフラップアセプ-S」 ベース
    (初出: 2010年4月20日、火曜日)

  ▼ 8b) キリンビバレッジ
    『キリン 生茶』
    [生茶を飲み込んだツチノコバージョン]
     コールド販売用 | ホット充填
    「28NCフラップホット-SW」 ベース
    (初出: 2010年4月20日、火曜日)

注) 「8b」 については、発売日現在未見であるが存在する筈である。


何れにしても、新規キャップの出現はうれしい。

■ 商品表示データ ■
(a) 『キリン 生茶』 (500mLオリジナルPETボトル)
<名称> 生茶 (清涼飲料水)
<原材料名> 緑茶 (国産)、生茶葉抽出物 (国産)、ビタミンC、香料
<栄養成分> (製品100mL当たり) ●エネルギー:0kcal ●たんぱく質:0g ●脂質:0g ●炭水化物:0g ●ナトリウム:11mg
<製造者> キリンビバレッジ株式会社 (東京都千代田区神田和泉町1番地)
<JAN> 4-909411-042257

(b) 『キリン 生茶 朝のうるおうブレンド茶』 (500mLオリジナルPETボトル)
<名称> 清涼飲料水
<原材料名> 大麦 (二条大麦、六条大麦)、焙煎茶、とうもろこし、焙煎米麹、デキストリン、コラーゲンペプチド、緑茶、緑茶抽出物、食塩、ビタミンC
<栄養成分> (製品100mL当たり) ●エネルギー:0kcal ●たんぱく質:0g ●脂質:0g ●炭水化物:0.2~0.8g ●ナトリウム:10mg
<製造者> キリンビバレッジ株式会社 (東京都千代田区神田和泉町1番地)
<JAN> 4-909411-042332

■ 参照キャップデータ ■
(a) 『キリン 生茶』 (500mLオリジナルPETボトル) の賞味期限+製造所固有記号: 「20101228/SY」。賞味期限は8カ月 (未開栓)。キャップは、NCC社製 「28NCフラップアセプ」 改良型ワンピースキャップ (SKナール、洗浄スリットなし) (ロット番号:A10-46)。ボトルは自社 (KBC) 形成 (ロット番号:M26)。プリフォーム [透明/PCO規格] (ロット番号:D28-15)。製品ロット番号: D03I53SY [サポートリング下に印字]

(b) 『キリン 生茶 朝のうるおうブレンド茶』 (500mLオリジナルPETボトル) の賞味期限+製造所固有記号: 「20101227/SY」。賞味期限は8カ月 (未開栓)。キャップは、NCC社製 「28NCフラップアセプ」 改良型ワンピースキャップ (SKナール、洗浄スリットなし) (ロット番号:A10-15)。ボトルは自社 (KBC) 形成 (ロット番号:L24)。プリフォーム [透明/PCO規格] (ロット番号:D-138)。製品ロット番号: 2E36SY [胴部に印字]

SY=キリンビバレッジ湘南工場

注1) 「発売10周年を迎えた 『キリン 生茶』 が更に進化、 『生茶』 ブランドからブレンド茶も新登場! 『キリン 生茶』 4月20日 (火) リニューアル新発売 『キリン 生茶 朝のうるおうブレンド茶』 4月20日 (火) 新発売 ~38g軽量化ペットボトル・植物由来樹脂使用ペットボトルも順次導入~」 キリンビバレッジ ニュースリリース (2010/03/15)
注2) キリンビバレッジ 「新 キリン生茶」 (ブランドサイト) [2010年4月19日現在]
注3) 「つたわるフォント
注4) 「キリン 『生茶』、キャップのイラストを単純化」 ペットボトルキャップ時評 (2009/03/02)
注5) 「キリン 『生茶』 加温器キャップにSKナール出現」 ペットボトルキャップ時評 (2009/01/26)
注6) 小田朝巳 「開け易いプラスチックキャップの開発」 第46回全日本包装技術研究大会、pp. 314-317、2008

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