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2012/01/14

チェリオジャパン社の 『ライフガード』 25周年キャップ <小ネタ ②>

当ブログでは最近、ネタ枯れのため、ペットボトルキャップコレクターにとって、さほど重要とは言い難く、重箱の隅を突くような瑣末な事柄を扱っている。そんな <小ネタ> 第②弾は、チェリオジャパン社の 『ライフガード』 25周年キャップの差異についてである。

『ライフガード』 の25周年記念ボトルは、2011年3月21日 (月) に発売された [注1]。キャップには 「LIFEGUARD 25TH ANNIVERSARY」 と記されている。「ライフガード」 のネーミングが一体何を表しているかは不明であるが、四半世紀にわたり水辺の安全を監視して来たということだろうか。

ただし、わが愛すべきウィキペディアによれば、『ライフガード』 の発売開始は1985年6月となっている [注2]。それが本当ならば、昨年2011年6月時点で26周年である。今年6月には27周年を迎えることになる。恐らく、震災の影響で、記念キャップの使用時期を逸してしまった結果であろう。

さて、図柄であるが、BMWエンブレムの質感を彷彿とさせるようなメタリック感を醸し出している。白地キャップ中央に黒色でCheltemham系フォントを用いた 「25」 の数字 、その下に小さく 「TH」、その周囲を黒色で幅0.5mmの細い輪、幅4.0mmの太い輪、更に外周に0.5mmの細い輪が、バームクーヘン状に囲う。それぞれの輪の間には0.5mm幅の金色の細い輪が <毛抜き合わせ> で入る。また、太い輪の中には、上方に 「LIFEGUARD」 の商品ロゴが白抜きで入り、下方に 「ANNIVERSARY」 の文字が金色の <毛抜き合わせ> で入る。非常にゴージャスなエンブレムに仕上がっている。

『ライフガード』 25周年記念キャップは異なるメーカーにより製造されているが、同一版下が用いられている。キャップ製造メーカーは、(a) クロージャー・システム・インターナショナル (CSI)・ジャパン社と (b) 日本クラウンコルク (NCC) 社の2社である。しかしながら、そのことに気を留めるコレクターはほぼ存在しない。その理由は、ほとんど見分けが付かないからである。その違いは、実物を見比べてみて初めて 「感じる」 雰囲気程度の差異に過ぎない。

そうしたビミョ~な感覚を与える要因は、先ず印刷品位にある。

旧来のライナー材を使用する炭酸充填用2ピースキャップには、ホット充填や無菌充填に見られるような、ボトル口栓部内面に嵌合する 「プラグ栓」 構造が存在しない。このため、キャップ天板部 (天面部) の平滑性を毀損することが無い。その結果、印刷方式の違いが最も顕著に現れることになる。一般的には印刷方式の違いにより、(b) のNCC社の方が (b) のCSI社に較べて、滲みが少なくシャープな仕上がりになることが経験上知られている。

ただし、今回の 『ライフガード』 25周年記念キャップではいささか事情が異なる。絵柄の外周と内周に存在する細い環状の子持ち罫や、「ANNIVERSARY」 の文字のように、金色印刷部分と黒色印刷部分が <毛抜き合わせ> で接するような場合では、(b) のCSI社の方が、(a) のNCC社よりも位置合わせが正確に見えるからである。むしろ、エッジがシャープなはずのNCC社の方が、<毛抜き合わせ> の部分に地色が覗いてしまい、フォントにシャドー処理を施したような印刷ズレが生じてしまう。その点、CSI社のキャップでは、黒色印刷部分がエッジ周囲に滲み、インキが外にはみ出すことで、マスキング効果を生み、 <毛抜き合わせ> で地色が晒されることがない。まさに怪我の功名である。

しかしながら、決定的な違いはキャップのシェルそのものの輝度に由来する。

私の稚拙な表現では分かり難いと思われるので、敢えて数値で示すことにする。画像編集ソフト 「Adobe Photoshop」 のカラーピッカー機能を用いて、白地部分の色味の計測を試みた。サンプリング位置にバラツキがあるため、厳密とは言えないが、(b) のNCC社製キャップがほぼ純白であるのに対し、(b) のCSI社製キャップの方は青味掛かっていることが分かる。

 (a) CSI社 = C:4%、M:0%、Y:0%、K:0%
 (b) NCC社 = C:0%、M:0%、Y:0%、K:0%

その結果として、キャップのシェルの色合いは、(a) の方が渋く落ち着いた印象を与え、(b) の方がクリアで明るいと感じられる。

実はこの差異は、CSI社とNCC社の炭酸充填用2ピースキャップの間には恒常的に存在する特徴である。あまりに瑣末な違いのため、見過ごされがちであるが、全体的な印象はかなり異なる。またしても、気付くのが遅きに失した感もあるが、まだ間に合うはずである。

こうしたキャップにおける印刷上の 「ズレ」 や 「滲み」、キャップの輝度といったディテールもまた、キャップの図柄やデザインを構成する重要な要素なので、どちらがいいと言うことは出来ない。むしろ、そうした多様性が存在することこそ、ペットボトルキャップコレクションの魅力であり、醍醐味である。

そこには、近代化された製造プロセスの中にも、まだ生身の人間が介在していることを示す痕跡を読み取ることが出来る。ほんのちょっとしたことであるが、ほっとする。

■ 商品表示データ ■
『ライフガード』 (500mL耐熱ハニカム構造オリジナルシェイプボトル)
<名称> 炭酸飲料
<原材料名> 糖類 (砂糖、果糖ぶどう糖液糖)、はちみつ、ローヤルゼリー、酸味料、香料、V.C [ビタミンC]、保存料 (安息香酸Na)、カフェイン、ナイアシン、グルタミン酸Na、パントテン酸Ca、グリシン、アスパラギン酸Na、アラニン、イソロイシン、フェニルアラニン、ヘスペリジン、V.B2 [ビタミンB2]、V.B6 [ビタミンB6]、スレオニン、V.A [ビタミンA]、葉酸
<栄養成分> (製品100mLあたり) ●エネルギー:36kcal ●たんぱく質:0g ●脂質:0g ●炭水化物:9g ●ナトリウム:25mg ●V.C:29mg ●ナイアシン:2mg ●パントテン酸:0.5~1mg ●V.B2:0.7mg ●V.B6:0.6mg ●V.A:90μg ●葉酸:15μg | ●グルタミン酸Na:2mg ●グリシン:1.7mg ●アスパラギン酸Na:1.6mg ●アラニン:1.3mg ●イソロイシン:1.2mg ●フェニルアラニン:1mg ●スレオニン:0.6mg ●ローラルゼリー:2mg
<販売者> 株式会社チェリオジャパン (東京都千代田区丸の内2-4-1)
<JAN> 49-02074-00912-4

■ 参照キャップデータ ■
(a) 『ライフガード』 (500mL耐熱ハニカム構造オリジナルシェイプボトル) の賞味期限: 「2012.04.04」、製造所固有記号: 「CHK」。賞味期限は約6カ月 (未開栓)。キャップは、クロージャーシステムインターナショナル (CSI) ジャパン社製 「Wing-Lok」 青色ライナー材使用のツーピースキャップ [120線ナール] (ロット番号:<シェル> CCB 411、<ライナー材> 50)。ボトルは、東洋製罐社製 (ロット番号: F/3)。プリフォーム [透明/PCO1816] (ロット番号:19-6)。製品ロット番号: 1014

(b) 『ライフガード』 (500mL耐熱ハニカム構造オリジナルシェイプボトル) の賞味期限: 「2012.06.06」、製造所固有記号: 「CHK」。賞味期限は約6カ月 (未開栓)。賞味期限は約6カ月 (未開栓)。キャップは、日本クラウンコルク (NCC) 社製 「Fin-Lok」 青色ライナー材使用のツーピースキャップ [120線ナール] (ロット番号:<シェル> [UKN]、<ライナー材> 8-27・・)。ボトルは、東洋製罐社製 (ロット番号: M/7)。プリフォーム [透明/PCO-1816] (ロット番号: 19-14)。製品ロット番号:1500
注1) 「『ライフガード』 25周年記念ペットボトルキャップ」 KUMAの日記風ボトルキャップ通信 (2011/03/21)
注2) 「ライフガード (飲料)」 ウィキペディア

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