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2012/01/15

SKナールキャップの見分け方 <小ネタ③>

秘密の花園は、闖入者の来訪により突如として蘇ることがある。

ペットボトルキャップにも幾つかの謎がある。だが、それは決して秘められている訳でも、企業機密でもない。何故なら、それらは目に見えるところに堂々と置かれているからである。

そんなどうでもいい内容の <小ネタ> 第③弾は、SKナールキャップの見分け方についてである。

「SKナール」 とは、キャップ周囲のスカート部の 「細いギザギザ」 と 「粗いギザギザ」 が、60度のセクター毎に交互に繰り返しているキャップの総称である [注1-3]。日常的にコンビニなどで見掛けるのは主に 『キリン 生茶』 のグリーンキャップであろう。

でも、「SKナール」 にも幾つかのキャップ形状の違いがあることは案外知られていない [注2]。実は、炭酸充填用2ピースキャップ1種類、ホット充填用ワンピースキャップ1種類、そしてアセプティック充填用ワンピースキャップ2種類の全4種類が存在する。キャップは4種類であるが、製造メーカーは、日本クラウンコルク (NCC) 社のみである。何故なら、この 「SKナール」 は、NCC社とキリンビール株式会社パッケージング研究所の共同開発の賜物だからである。

表1. 充填方式とキャップの種類

 ▼ 炭酸充填
   Fin-Lokベース
   キャップ裏面の青色ライナー材使用が特徴

 ▼ ホット充填
   28NCフラップホット-Sベース
   キャップ裏面の構造が 「好々爺」 顔仕様

 ▼ アセプティック充填
   28NCフラップアセプ-Sベース
   28NCフラップアセプ-Eベース (2010年以降)
   キャップ裏面の構造が 「花火」 文様仕様

開発当初は、キリンビバレッジ社の専用キャップ (カスタムユース) であったが、2010年3月に、ヤクルト本社が 『蕃爽麗茶』 (2000mL大型ボトル) に採用したのを皮切りに、現在キリンビバレッジ社を含む5社にまで使用実績が拡大している。いづれも、ユニバーサルデザインである <キャップの開けやすさ> に着目した結果である。

表2.SKナール使用企業とキャップの種類 [注5]

 ▼ キリンビバレッジ
  『キリンレモン』
  『キリン ヌューダ』
    「Fin-Lok」 ベース
  『キリン 生茶』
  『ホット 生茶 玉露入り』
  『ホット 生茶 香ばしい深入り』
    「28NCフラップホット-S」 ベース
  『キリン 生茶』
  『キリン 潤る茶』
    「28NCフラップホット-S」 ベース
  『キリン 生茶』
    「28NCフラップアセプ-E」 ベース

 ▼ ヤクルト本社
  『蕃爽麗茶』
    「28NCフラップホット-S」 ベース

 ▼ JT飲料
  『辻利』
  『桃の天然水』
    「28NCフラップホット-S」 ベース

 ▼ ダイドードリンコ
  『聘珍茶寮 ジャスミン茶』
  『柚子ごこち ゆずれもん』
    「28NCフラップホット-S」 ベース

 ▼ カゴメ
  『野菜生活100』
    「28NCフラップホット-S」 ベース

ただし、炭酸製品での使用は 『キリンレモン』、『キリン ヌューダ』 の2製品のみであり、それすらノーマルギザに取って変えられてしまった。現在では何故か使われていない。

従って、今日では、キャップの裏面が 「28NCフラップホット-S」 仕様と 「28NCフラップアセプ-E」 仕様の2種類に限定される。

では、その見分け方であるが、キャップ天面部とスカート部 (側面壁) の境界上稜線部に存在する巻き締め確認用のインジケータマーク (直径1mm程度のドットホール) に着目すると、容易に判断出来る。

ホット充填用SKナールの場合、3つある 「細ギザ」 セクターのどれか1つの <中央> にドットホールが置かれている。

また、アセプティック充填用SKナールの場合、3つある 「細ギザ」 セクターのどれか1つの <右端> にドットホールが置かれている。その場合、最後のギザギザの縦棒は1本だけ、上端から2mmほど低くなっている筈である。

なお、サポートリング (TEバンド直下にあるボトルネック最下端のツバ状突起部) に着目して、「白」 がホット充填、「透明」 がアセプティック充填であると判断するオーソドックスな方法もあるが、キャップとボトルが切り離された場合の判断指標とはならないので、ドットホールでの見分け方が最も簡便かつ確実な方法と言える。

ただ惜しむらくは、現在、アセプティック充填用SKナールを使用しているのは 『キリン 生茶』 だけなので、この見分け方にはあまり意義を見出せない。せっかく発見した解答なのに、実に残念である。

でも、敢えてドットホールの位置をずらしていることには何か意味がある筈である。あれれ~! またしても謎がひとつ増えてしまった。秘密の花園の探検はまだまだ終わらない。

■ 商品表示データ ■
『キリン 生茶』 (6角形面取りオリジナルシェイプ耐圧500mL PETボトル)
<名称> 清涼飲料水
<原材料名> 緑茶 (国産)、生茶葉抽出物 (国産)、ビタミンC、香料
<栄養成分> (製品100mL当たり) ●エネルギー:0kcal ●たんぱく質:0g ●脂質:0g ●炭水化物:0g ●ナトリウム:11mg
<製造者> キリンビバレッジ株式会社 (東京都千代田区神田和泉町1番地)
<JAN> 49-09411-04514-2

『桃の天然水』 (6角形耐圧500mL PETボトル)
<名称> 清涼飲料水
<原材料名> 果糖ぶどう糖液糖、もも果汁、酸味料、香料
<栄養成分> (100mL当たり) ●エネルギー:32kcal ●たんぱく質:0g ●脂質:0g ●炭水化物:8.0g ●ナトリウム:13.5mg
<販売者> ジェイティ飲料株式会社 (東京都品川区大井1-28-1)
<JAN> 49-02210-53699-6

■ 参照キャップデータ ■
『キリン 生茶』 (6角形面取りオリジナルシェイプ耐圧500mL PETボトル) の賞味期限+製造所固有記号: 「20120825/SY」。賞味期限は8カ月 (未開栓)。キャップは、NCC社製 「28NCフラップアセプ-E」 ベースワンピースキャップ (ロット番号:A47-60)。ボトルは自社 (KBC) 形成 (ロット番号:M05)。プリフォーム [透明/PCO1816] (ロット番号:H-59)。製造ロット番号: K30M46SY

『桃の天然水』 (6角形耐圧500mL PETボトル) の賞味期限+製造所固有記号: 「2012.08.20/KN」。賞味期限は8カ月 (未開栓)。キャップは、NCC社製 「28NCフラップホット-S」 ベースワンピースキャップ (ロット番号:H82-11)。ボトルは吉野工業所製 (ロット番号:21/83)。プリフォーム [白色 (結晶化)/PCO1816] (ロット番号:4083)。製造ロット番号: 0547.

注1) 「『キリン生茶』 新規設計の変則ナールキャップでリニューアル発売」 ペットボトルキャップ時評 (2008/02/25)
注2) 「『キリン生茶』 新キャップ異聞」 ペットボトルキャップ時評 (2008/02/27)
注3) 「キリン 『生茶』 加温器キャップにSKナール出現」 ペットボトルキャップ時評 (2009/01/26)
注4) 「『蕃爽麗茶』 (2000mL PET) に矢印表示付きSKナール登場」 ペットボトルキャップ時評 (2010/04/04)
注5) 「『柚子ごこち ゆずれもん』、薄茶色 「DyDo」 ロゴ汎用図柄にSKナール出現」 ペットボトルキャップ時評 (2011/11/16)

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