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2012年3月

2012/03/29

『伊右衛門』 の <太輪に茶の字> キャップに 「へそあり」 出現

サントリーフーズ社の 『伊右衛門』 [注1] のキャップの図柄が、2012年3月上旬に <太輪に茶の字> のお馴染みのブランドロゴキャップに変わったことは、当ブログにおいて既報の通りである [注2]。粗ギザの後は、ノーマルギザかなと、妄想に耽っていた矢先、ギザはノーマルでも、「へそあり」 キャップが先に出現してしまった。2012年3月29日 (木)、ファミリーマート店頭にて確認。2000mL入り1本税込み313円 (重い!)。

「へそあり」 とは、ペットボトルキャップコレクターの間での通称である。天面部中央の 「臍」 に相当する部位に、直径約3mm程度のクレーター状の穴が空いている。なぜかは誰も知らない。古来、そう呼び慣らされて来た。正式には 「Uni-Lok」 と呼ばれているらしい。日本クラウンコルク社製のアセプティック充填用φ27mm径ラチェット式キャップである。

今回の 「へそあり」 キャップの仕上がりには、サントリーデザイン部一同が、ガックリ肩を落としたのではないかと思われる。理由は、「へそ」 の部分には物理的に印刷が乗らないため、肝腎要の 「茶」 の字が文字化け状態だからである。読者のために敢えて解説すると、この文字化けは、「草かんむり」 + 「ひとがしら」 + 「小」 から構成されている。文字の中央がヘソにより毀損されるため、「ホ」 の部分が 「小」 に変わってしまったように見える。因みに、このへんてこりんな漢字 (苶|UTF-16:82F6) は地球上に存在する [注3]。<音読み> で 「デツ」、「ネチ」、「ジョウ」、「ニョウ」、<訓読み> で 「つかれる」 だそうである。

丸い図柄に逃げ場はない。まさかの伏兵になす術なし。

他人事ながら、このキャップの今後の処遇が気に掛かる。今のうちに少し多めにコレクションしておこうと思う。持って帰るには重すぎて、ちょっと疲れるけどね。

■ 商品表示データ ■
『伊右衛門』 (ゆびスポット付き角型2Lペットボトル)
<品名> 緑茶 (清涼飲料水)
<原材料名> 緑茶 (国産)、ビタミンC
<栄養成分> ラベル表示なし | 天然緑茶カテキン680mg含有 (2000mLあたり)
<販売者> サントリーフーズ株式会社 (東京都港区台場2-3-3)
<JAN> 49-01777-11913-0

■ 参照キャップデータ ■
『伊右衛門』 (ゆびスポット付き角型2Lペットボトル) の賞味期限+製造所固有記号: 「2012.10.19/TJ」。賞味期限は8カ月(未開栓)。キャップは、日本クラウンコルク社製 「UNI-lok」 [ヘソありタイプ] (ロット番号:17・16)。ボトルは東洋製罐社製 (ロット番号:F14)。プリフォーム (ロット番号:A4-42)。08:30 059476

注1) サントリー 「伊右衛門」 (ブランドサイト) [アクセス日: 2012年3月29日]
注2) 「『伊右衛門』 の太輪に 「茶」 の字のニューキャップロゴについて」 ペットボトルキャップ時評 (2012/03/11)
注3) 「Unihan data for U+82F6」Unihon Database

2012/03/28

『桃の天然水』 に桃色シェルに <HAPPY UP!> メッセージ入りSKナール出現

JT飲料は、2012年3月26日 (月) 『桃の天然水』 をリニューアル発売した [注1]。2010年3月27日 (火) 深夜、サンクス店頭にて確認、500mL入り1本147円であった。

なお、地下鉄プラットフォーム設置の自販機では、現時点でも汎用URLアドレス入り図柄の白地SKナールキャップの 『桃の天然水』 (2012.11.20/KN) が販売されている。

今回のリニューアルに伴う変更点は主にパッケージデザインである。先ず、「HAPPY UP!」 という意味不明の販促キャンペーン用スローガンがキャップにも使われ出した。それは、キャップのみならず、パッケージのそこかしこに添えられている。どうやら真意は 「桃でHAPPY♪ 気分もUP↑」 と言うことらしい [注2]。

恐らく、ペタペタ押すスタンプをイメージしてデザインされたであろうアイコンは、桃の図像とその下に2段組された 「HAPPY UP!」 の文字列を太線+細線の子持ち罫が周囲を丸く取り囲んだような図柄になっている。当然、桃の図像は、桃太郎の鉢巻に描かれているあの <尖頭桃左右双葉付文様> である。古来、日本人の記憶に刷り込まれて来たあの先っちょが尖がった桃である。今日、スーパーの店頭や八百屋の店先ではとんと見かけなくなった近縁野生種である。

キャップにはそのスタンプが、桃色シェルのキャップ地にホワイトオペークインキで押されている (印刷されている)。

実は、この丸型スタンプ様の図柄には深~い訳がある。SKナールキャップは、開発当初より環境負荷軽減キャップとして設計されているため、樹脂の肉厚がかなりの割合で削ぎ落とされている (従来キャップと比較した場合)。その結果、天面部の平滑性が保てなくなるほど薄厚化が進み、ビミョ~なアンジュレーション (起伏) が生じている。そのせいで、印圧不足による印刷不良が起こる (らしい)。対策として、キャップの裏側に印刷時のキャップ天面部を持ち上げるための突起が設けられている。60度毎に縦横交互に置かれた構造物がそれである。これは、印刷の際、キャップを固定する治具に据え付けられ、天面部を印刷に適した状態にするための工夫である。ガスコンロの五徳のような形状をしているのはそのためである。決して飾りではない。

ただし、キャップの図柄も天面部の環状起伏に合わせてデザインするに越したことはない。万一に備えてである。でも、そのした方が見た目が断然引き立つ。姿がいい。今後、キャップの図柄のデザインには、こうした配慮が不可欠になるだろう。あっと驚くような図柄の登場を期待したい。

今回の桃太郎キャップの登場と、3月中旬に登場したばかりのカゴメの 「白無地SKナール」 キャップを敢えてカウントすれば、ユニバーサルデザインとしてのSKナールを使用する飲料メーカーは、6社、15図柄、全20種類となった (筈である)。あまりにも次々と出現するため、自称インチキ予想師、自称 「SKナール」 ウォッチャーである私にも、現状を把握することが出来ない。


表1. SKナールキャップ一覧表 (図柄+充填方式別、発売日順)

  ▼ 1a) キリンビバレッジ
    『キリン 生茶』
    [くちびるバージョン]
     コールド販売用 | アセプチック充填
    「28NCフラップアセプ-S」 ベース
    (初出: 2008年2月26日、火曜日)

  ▼ 1b) キリンビバレッジ
    『キリン 生茶』
    [くちびるバージョン]
     コールド販売用 | ホット充填
    「28NCフラップホット-SW」 ベース
    (初出: 2008年2月26日、火曜日)

  ▼ 2) キリンビバレッジ
    『キリンレモン』
    [青黄2色刷ブランドロゴバージョン]
     コールド販売用 | 炭酸充填
    「Fin-Lok」 ベース
    (初出: 2008年3月11日、火曜日)

  ▼ 3) キリンビバレッジ
    『ホット 生茶 玉露入り』
    『ホット 生茶 香ばしい深入り』
    [加温器用オレンジ汎用キャップ]
     ホット販売用 | ホット充填
    「28NCフラップホット-SW」 ベース
    (初出: 不明 [2009年1月上旬頃])

  ▼ 4a) キリンビバレッジ
    『キリン 生茶』
    [ツチノコバージョン]
     コールド販売用 | アセプチック充填
    「28NCフラップアセプ-S」 ベース
    (初出: 2008年2月26日、火曜日)

  ▼ 4b) キリンビバレッジ
    『キリン 生茶』
    [ツチノコバージョン]
     コールド販売用 | ホット充填
    「28NCフラップホット-SW」 ベース
    (初出: 2008年2月26日、火曜日)

  ▼ 5a) キリンビバレッジ
    『キリン 生茶』
    [『生茶』 抜き文字バージョン]
     コールド販売用 | アセプティック充填
    「28NCフラップアセプ-S」 ベース
    (初出: 2009年3月3日、火曜日)

  ▼ 5b) キリンビバレッジ
    『キリン 生茶』
    [『生茶』 抜き文字バージョン]
     コールド販売用 | ホット充填
    「28NCフラップホット-SW」 ベース
    (初出: 2009年3月3日、火曜日)

  ▼ 6) キリンビバレッジ
    『キリン 潤る茶』
    [白色地茶色刷 「KIRIN」 汎用キャップ]
     コールド販売用 | アセプティック充填
    「28NCフラップアセプ-S」 ベース
    (初出: 不明 [2009年3月12日頃])

  ▼ 7) キリンビバレッジ
    『キリン ヌューダ』
    [白色地銀色刷 「KIRIN」 汎用キャップ]
     コールド販売用 | 炭酸充填
    「Fin-Lok」 ベース
    (初出: 2009年4月7日、火曜日)

  ▼ 8) ヤクルト本社
    『蕃爽麗茶』
    [白色地赤色刷 「Yakult」 + 「→あける」]
     コールド販売用 | ホット充填
    「28NCフラップホット-SW」 ベース
    (初出: 不明 [2010年3月下旬])

  ▼ 9) JT飲料
    『辻利』
    [白色地スミ一色刷 「辻利」]
     コールド販売用 | ホット充填
    「28NCフラップホット-SW」 ベース
    (初出: 不明 [2010年3月下旬])

  ▼ 10) ダイドードリンコ
    『聘珍茶寮 ジャスミン茶』
    [白色地灰+金赤2色刷
        「DyDoロゴ+聘珍茶寮のロゴ」 ]
     コールド販売用 | ホット充填
    「28NCフラップホット-SW」 ベース
    (初出: 不明 [2011年3月中旬])

  ▼ 11) ダイドードリンコ
    『柚子ごこち ゆずれもん』
    [白色地黄+オリーブ2色刷
        「DyDoロゴ+柚子のイラスト」 ]
     コールド販売用 | ホット充填
    「28NCフラップホット-SW」 ベース
    (初出: 不明 [2011年3月中旬])

  ▼ 12) JT飲料
    『桃の天然水』
    [薄いピンク地濃いピンク色刷
        「丸ベタ+URL表示柄」]
     コールド販売用 | ホット充填
    「28NCフラップホット-SW」 ベース
    (初出: 2011年3月29日、火曜日)

  ▼ 13) JT飲料
    『辻利』
    『桃の天然水』
    [白色地茶色刷 「丸ベタ+URL表示柄」 ]
     コールド販売用 | ホット充填
    「28NCフラップホット-SW」 ベース
    (初出: 不明 [2011年7月中旬])

  ▼ 14) カゴメ
    『野菜生活100』
    [白色地緑+黄2色刷
        「野菜生活100」 ブランドロゴ柄]
     コールド販売用 | ホット充填
    「28NCフラップホット-SW」 ベース
    (初出: 不明 [2011年8月初旬])

  ▼ 15) ダイドードリンコ
    『柚子ごこち ゆずれもん』
    [白色薄茶色刷 「DyDoロゴ」 汎用図柄]
     コールド販売用 | ホット充填
    「28NCフラップホット-SW」 ベース
    (初出: 不明 [2011年11月中旬])

  ▼ 16) カゴメ
    『カゴメトマトジュース』 (280g)
    『野菜一日これ一本』 (280g)
    [白無地]
     コールド販売用 | ホット充填
    「28NCフラップホット-SW」 ベース
    (初出: 不明 [2012年3月中旬])

  ▼ 17) JT飲料
    『桃の天然水』
    [薄いピンク地濃いピンク色刷
        「丸ベタ+URL表示柄」]
     コールド販売用 | ホット充填
    「28NCフラップホット-SW」 ベース
    (初出: 2011年3月29日、火曜日)


ところで、「桃天 [mono-ten]」 って呼び方、どうよ? なんか、ヘンじゃねェ~。

■ 商品表示データ ■
『桃の天然水』 (6角耐熱PETボトル500mL)
<名称> 清涼飲料水
<原材料名> 果糖ぶどう糖液糖、もも果汁、酸味料、香料
<栄養成分> (100mL当たり) ●エネルギー:30kcal ●たんぱく質:0g ●脂質:0g ●炭水化物:7.5g ●ナトリウム:8.4mg
<販売者> ジェイティ飲料株式会社 (東京都品川区大井1-28-1)
<JAN> 49-02210-55259-0

■ 参照キャップデータ ■
『桃の天然水』 (6角耐熱PETボトル500mL) の賞味期限/製造所固有記号:「2012.12.01/HT」。賞味期間:9カ月。キャップはNCC社製 「28NCフラップ-SW」 ベースのワンピースキャップ [SKナール] [洗浄スリット6個所] (ロット番号:H82-12)。ボトルは吉野工業所製 (ロット番号:10/23)。プリフォーム [白] (ロット番号:3023)。製品ロット番号:1423

注1) 「“桃天” シリーズをリニューアル発売 『桃の天然水』は3月26日より全国で発売、『桃の天然水SPARKLING』 は3月19日より全国で発売」 JTフーズ ニュースリリース (2010/03/07)
注2) 「裏面のコラムについて」 JTフーズ ニュースリリース<付録> (2010/03/07)
注3) JTビバレッジ 「桃の天然水」 (ブランドサイト) [2012年3月28日現在]

2012/03/26

おフランス生まれの 『オランジーナ』 青色シェルキャップでサントリーから新登場!

サントリー食品インターナショナル社は、果汁入り微炭酸飲料 『オランジーナ』 を2012年3月27日 (火)、全国新発売した [注1]。2012年3月26日 (月) 深夜、ファミリーマート店頭にて確認、420mL入り1本税込み147円であった。

プレスリリース [注1] によれば、『ORANGINA (オランジーナ)』 は、1936年おフランス生まれである。日本で生まれていたら、今頃は喜寿のお祝いで紫色のちゃんちゃんこを着せられていたところである。現在、ヨーロッパをはじめ、世界約60カ国で販売されている (らしい)。

微炭酸のためシュワシュワ感はなく、オレンジピールが味にアクセントを与えているため、炭酸飲料が苦手な私でも、とても飲みやすい。

TVCMでは、「フランスの国民的炭酸がやってきた」 のキャッチコピーと 『フーテンの寅さん』 のメロディーとともに、リチャードギアの寅さんがフランスの田舎町のローカル駅に降り立つ [注2]。電車の中吊り広告では、ボストン型眼鏡を掛けたリチャードギア扮するムッシュ <TORA> が微笑んでいる。なぜ、フーテンの寅さんなのか、なぜリチャードギアなのか、いま一つピンと来ないが、サントリーがこの商品に並々ならぬ力を注いでいるのは良く分かる。恐らく、『ボス レインボーマウンテン』 の 「宇宙人ジョーンズ」 シリーズ (2006年~) のようなものを目指しているのだろう。フォーマットが同じなので、発想が分かりやすい。

サントリーホールディングスはグローバル戦略の一環として、既に2009年11月12日、オランジーナ (Orangina Schweppes) 社を完全子会社として傘下に治めている[注3-4]。従って、『ORANGINA』 は、導入ブランドではなく、自社ブランドと言うことになる。地球も狭くなって行く気がする。

『Orangina』 のボトルシェイプは、オレンジをかたどって造られた本家 「バルビーボトル (Bulby Bottle)」 (1951年) の造形にペタロイド脚ブースターを取り付けた2段式ロケットタイプである。瓢箪型の方がわかりやすいかも知れない。いかにも日本的でかわいい。

さて、キャップの図柄であるが、青色シェルに、ホワイトオペークインキで 「ORANGINA」 のロゴが入る。ロゴの下には小さく 「オランジーナ」 の文字がルビのように添えられている。でも、「←あける」 はない。従って、このカタカナ表記が無ければ、完全に外国キャップである。

それにしても、最近カラーシェルキャップが増えて来た。これは、白無地キャップ共通化に対する反動であり、ゆり戻しである。市場メカニズムが正常に機能している証拠でもある。

■ 商品表示データ ■
『オランジーナ』 (ペタロイド脚付きオリジナルシェイプ瓢形420mL耐圧ペットボトル)
<品名> 12%混合果汁入り飲料 (炭酸ガス入り)
<原材料名> 果実 (オレンジ、レモン、マンダリンオレンジ、グレープフルーツ)、砂糖、果実繊維、オレンジピールエキス、炭酸、香料
<栄養成分> ラベル表示なし
<販売者> サントリーフーズ株式会社 (東京都港区台場2-3-3)
<JAN> 4984-5174

■ 参照キャップデータ ■
『オランジーナ』 (ペタロイド脚付きオリジナルシェイプ瓢形420mL耐圧ペットボトル) の賞味期限+製造所固有記号: 「2012.08.11/WD」。賞味期限は180日 (約6カ月)(未開栓)。キャップは、CSIジャパン社製白色ライナー材使用の 「Wing-Lok」 (ロット番号:<シェル本体>不明、<ライナー>148)。ボトル (ロット番号:2/24)。プリフォーム [白(結晶化)/PCO1810](ロット番号:4124)。L051J

注1) 「“フランス生まれ” の果汁入り炭酸飲料 『オランジーナ』 新発売 ―世界約60ヶ国で愛されている 『オランジーナ』 が日本に新登場―」 サントリー ニュースリリース# 11285 (2012/01/16)

注2) 「オランジーナ新CM 『ムッシュ』」 篇公開!」 (オランジーナブランドサイト) [アクセス日:2012年3月26日]
注3) 「フランスの清涼飲料メーカー 『オレンジーナ・シュウェップス・グループ』 の株式取得完了について」 サントリー ニュースリリース# 10604 (2009/11/13)
注4) 「オレンジーナ・シュウェップス・グループ」 (日本語サイト) [アクセス日:2012年3月26日]

2012/03/20

日本コカ・コーラ社 『burn (R) エナジーブースト [TM]』 ブラックシェルに <黒無地> キャップで新発売

日本コカ・コーラ社及びコカ・コーラシステムは、『バーン (R) エナジーブースト [TM]』 (50mLPET) を2012年3月12日 (月) 全国新発売していた [注1-3]。発売日当日には、『バーン (R) エナジードリンク [TM]」 (250mL缶) しかコンビニの陳列棚に並んでいなかったため、迂闊にも見逃していた。発売1週間後の2012年3月20日 (火)、ファミリーマート店頭にて確認、50mL入りペットボトル1本210円であった (ややお高目!)。

プレスリリース [注1] によれば、『burn』 は既に、2000年にヨーロッパとオセアニアで導入されており、現在、世界85の国と地域で愛飲されているほど、お馴染みのエナジードリンクらしい。全然知らなかった。

日本コカ・コーラ社の 『burn』 のパッケージには <燃焼> を図像化した 「炎」 が黒い背景にかがり火のように揺らめいている。一瞬、キリンベバレッジ社の 『FIRE』 かよ、と思った。多分、そうした感想を抱いたのは私だけではあるまい。

でも、商標法上、これは全く問題とはならない。既に、キリンビバレッジ社は、1999年10月1日に 「FIRE」 (商標登録第4320300号) を商標登録しており、2002年3月8日には、現在使用されている 「炎」 の図案を 『FIRE [カフェラテ]』 (商標登録第4549670号) として立体商標登録している。

方や、米国ジョージア州アトランタに本拠を置くザ・コカ・コーラカンパニー (TCCC) も、「BURN ENERGY DRINK」 (米国商標第3251654号) を2006年8月4日に米国特許商標庁 (USTPO) において商標登録している。本邦においても、日本国特許庁において 「burn」 (商標登録第5031960号) を2007年3月9日に登録済であり、また、今回本邦初上陸となる 『burn』 においても、「炎」 の図像 (商標登録第5411336号) を2011年5月13日に登録完了している。商標 「命」 のコカ・コーラ社にその点に関する抜かりは寸分もない。

と言うことは、『burn』 の日本上陸は、商標登録出願日である2010年12月6日時点では、既定事項であったことになる。商品開発には、途方もない労力が掛けられていることが、こうした事実からもうかがい知ることが出来る。

さて、キャップの図柄であるが、残念ながらノーマルギザの <黒無地> キャップである。キャップは <黒無地> であるが、天面部には製造所固有記号と賞味期限が黄色のインクジェットプリンター印字で上下二段で表示されている。

これには、ちょっとした訳がある。このキャップは、PETボトルからキャップに至るまで一体のシュリンクフィルムで覆われ、シールドされいる。そのため、キャップの開栓には、キャップのスカート部を覆うシュリンクフィルムをミシン目に沿ってペリペリと剥がす必要がある。従って、TEバンド部もボトル肩部も露出していないため、印字個所は必然的にキャップ天面部となった。

ただし、TEバンド部が露出されていたとしても、『Coca-Cola ZERO』 の例を引くまでもなく、<黒色キャップ地> なので、TEバンド部に賞味期限と製造所固有記号が印字される可能性は低い [注4]。

この製品での注目ポイントは、実は <黒無地> ではない。

いわゆる栄養ドリンク剤の容器に、本邦初となる小容量PETボトル (50mL) が使用されたことである [注1]。50mLと言えばどれくらいの量かと言うと、かの 『ヤクルト』 の65mLよりも約23%も少ない。例え話としては適当ではないかも知れないが、<大人になったら 『ヤクルト』 を何本もドンブリ鉢にぶちまけて、一気飲みしたい!、と言うガキの頃の夢が叶ったものの、実際には空虚さだけが心を支配した。やっぱり 『ヤクルト』 はあのサイズが正解だなと、再認識させられた>、と言うくらいちょびっとした量である。

実は、これにも訳がある。

昨年の2011年11月10日、常盤薬品工業は 『眠眠打破』 と 『強強打破』 の自主回収を行っている。理由は、2011年6月末に、ガラス瓶のラベル包装を紙からフィルムに切り替えたことに起因するものであった。フィルムラベルでは、輸送時の瓶の破損に気付き難く、それを知らずに飲んだ消費者が口腔内に怪我を負うという事故が発生したためであった [注5]。『眠眠打破』 が、いきなりコンビニやドラックストアの店頭から一斉に姿を消し、当時徹夜続きであった私をパニックのどん底に突き落としたことは、まだ記憶に新しい (私の個人的記憶においてであるが)。

恐らく、この時の反省が業界内での間接的・直接的モチベーションとなり、小容量のPETボトル開発に繋がったものと推察される。PETボトルの衝撃に強く、割れ難いという特性に着目した結果である。

従って、今後この種の小容量PETボトルがドリンク剤市場に導入されることは想像に難くない。一気に市場を席巻することが予想される。

ペットボトルキャップコレクターは、ソフトドリンクの棚だけでなく、栄養剤の棚にも注意を向けなければならないハードな時代を向かえている。ニューキャップラッシュを間近に控えた今、誰も寝てはならない!

■ 商品表示データ ■
『burn (R) エナジーブースト』 (丸型耐熱50mLボトル)
<品名> 清涼飲料水
<原材料名> 果糖ぶどう糖液糖、クエン酸、アルギニン、香料、カフェイン、イソロイシン、バリン、パントテン酸Ca、テアニン、ロイシン、D-リボース、酸化防止剤 (ビタミンC)
<栄養成分> (1本50mL当り) ●エネルギー:44kcal ●たんぱく質:0.9g ●脂質:0g ●炭水化物:10g ●ナトリウム:0mg | ●アルギニン:300mg ●バリン:12mg ●イソロイシン:12mg ●ロイシン:6mg ●D-リボース:5mg ●カフェイン:50mg
<販売者> コカ・コーラ カスタマーマーケティング株式会社 (東京都港区六本木6-2-31)
<JAN> 49-02102-09467-2

■ 参照キャップデータ ■
『burn (R) エナジーブースト』 (丸型耐熱50mLボトル) の賞味期限+製造所固有記号: 「D 130220 DAS」。賞味期限は約1年 (未開栓)。キャップは、CSIジャパン社製PS-Lok (ロット番号:V6/ALCOA/39)。ボトルは、吉野工業所製 (ロット番号:17)。プリフォーム [透明/PCO1810] (ロット番号:[表示なし])。製造ロット番号:D 130220 DAS 21:29

注1) 「やり遂げるためのクリエイティブエナジー飲料ブランド 『burn (バーン)』 が日本初上陸! 『バーン エナジードリンク』、『バーン エナジーブースト』 3月12日 (月) から全国で新発売」 日本コカ・コーラ ニュースリリース (2012/02/20)
注2) 「burn<公式サイト>」 (ブランドサイト) [アクセス日:2012年3月20日]
注3) 「burn 」 (海外サイト) [アクセス日:2012年3月20日]
注4) 「『Coca-Cola ZERO(R)』 の「WILD HEALTH」 リニューアルキャップは黒!」 ペットボトルキャップ時評 (2010/02/03)
注5) 「『眠眠打破』『強強打破』 の瓶割れ、自主回収 2人けが」 朝日新聞 (asahi.com) (2011/11/10)

2012/03/18

日本コカ・コーラ社 『太陽のマテ茶[TM]』 レッドシェルに汎用 「FROM」 ロゴで新発売

日本コカ・コーラ社及びコカ・コーラシステムは、『太陽のマテ茶[TM]』 を2012年3月19日 (月) 全国新発売する [注1-2]。発売日前日夕方、私鉄ターミナル駅プラットフォーム設置のベンダーにて購入、280mL入りペットボトル1本120円。これ以外にも、500mL入り1本税込み147円があるようである。

今回新発売の 『太陽のマテ茶』 は、「これが、ラテン・バイオリズム。タベル→アソブ→マテ茶」 をキャッチコピーとして30~40代男性を購買ターゲット層として設定された新製品である。パッケージのロゴにも、「★ LATIN BIORHYTHM MATE ★ PLAY! EAT! DRINK MATE」 とある。微妙に日本語と語順が異なる。でも、それは気にしない。なぜならラテン系飲料であるからである。ただし、広告のアイキャッチアイコンにラテン系の肉食系ビキニ美女をフィーチャーするのはいかにも時代錯誤な気がする [注2]。あるいは、マテ茶と肉料理の相性が良いことを暗に推奨しているだけなのかも知れない [注3]。

キャップの図柄は、粗ギザ赤色キャップ地にお馴染みの 「FROM Coca-Cola」 ロゴ + 上下点対称の 「→あける」 表示である。あまりにも当たり前過ぎるデザインのため、初めのうちこれがニューキャップであることにすら気が付かなかった。

この色は、「コカ・コーラレッド」 と呼ばれる。「Coca-Cola」 のブランドイメージカラーである。従って、茶色い美味しい液体の入った炭酸飲料の 『Coca-Cola』 以外の使用はある程度控えられて来た。実際に、赤色シェルはこれまでに、『Coca-Cola』 (ボトラー住所入りバージョン)、『Coca-Cola [C2]』、『Coca-Cola (コンツアーボトルシルエット+URLアドレス入りバージョン)』、『Coca-Cola (コンツアーボトルシルエット+URLアドレス入りキャンペーンアロー・バージョン)』 の4種類と 『アクエリアス デイスタート』の1種類にのみ使用されているに過ぎない [注4]。そのうち、2010年6月28日に発売された 『アクエリアス デイスタート』 ですら、「AQUARiUS+FIFA」 のロゴの入ったものであり、「Coca-Cola」 の文字使用は巧妙に回避されて来た。確かに 「太陽」 の名に因んだとする意味付けも出来るが、今頃、太陽を <真っ赤な色> で塗りたくるのは幼児ぐらいのものである。いい年をした分別のある大人はそんなに単純ではない (筈である)。

従って、赤色シェルの使用は、日本コカ・コーラ社の決意の表出と見ることが出来る。ただし、このキャップには製品固有のブランドロゴが採用されていない。このことから判断すると、市場規模を判断するための試験的導入の側面が強いように思われる。市場は事前調査の結果通りには動かない。新しいジャンルの飲み物を異文化の中に導入するには、ドラスティックな意識変化を必要とする。既に日本茶が文化的バックボーンとなっているこの地に、南米的お茶の介入する余地はあるのか? 今後の展開が楽しみである。

■ 商品表示データ ■
『太陽のマテ茶』 (丸型280mLボトル)
<品名> マテ茶(清涼飲料水)
<原材料名> マテ茶、ビタミンC
<栄養成分> (100mL当り) ●エネルギー:0kcal ●たんぱく質:0g ●脂質:0g ●炭水化物:0g ●ナトリウム:12mg
<販売者> コカ・コーラ カスタマーマーケティング株式会社 (東京都港区六本木6-2-31)
<JAN> 49-02102-09742-0

■ 参照キャップデータ ■
『太陽のマテ茶』 (丸型280mLボトル) の賞味期限+製造所固有記号: 「121025-MAS」*。賞味期限は240日[約8カ月] (未開栓)。キャップは、CSIジャパン社製AS-Lok (ロット番号:L4-04)。ボトルは、自社成形(CCMBC) (ロット番号:M/L16)。プリフォーム [透明/PCO1810] (ロット番号:NT132004)。製造ロット番号:C0241 C02 396250A

* MAS = 三国アセプティック株式会社 (339-0072 埼玉県さいたま市岩槻区古ケ場2-8-6)

注1) 「よく食べてよく遊ぶ! ライフスタイルを応援する“新しいお茶”が南米からやってくる! 無糖茶市場に新カテゴリー創出を目指す大型新製品 タベル、アソブ、マテ茶 “ラテン・バイオリズムでいこう!” 『太陽のマテ茶』 -2012年3月19日から全国で大規模市場導入-」 日本コカ・コーラ ニュースリリース (2012/02/28)
注2) 「太陽のマテ茶<公式サイト>」 (ブランドサイト) [アクセス日:2012年3月18日]
注3) 「日本マテ茶協会」 (ホームページ) [アクセス日:2012年3月18日]
注4) KUMA氏の運営する 『ペットボトルキャップコレクションの旅』 「日本のプラキャップ」 <コカ・コーラ編

2012/03/14

『カゴメトマトジュース』 に <白無地> SKナール出現

『カゴメトマトジュース』 と 『野菜一日これ一本』 に <白無地> SKナールキャップが出現した。2012年3月13日 (火) ファミリーマート、サンクス、セブン・イレブン各店頭にて確認。

このキャップはSKナールにも拘わらず、図柄が一切印刷されていない (驚きである)。2008年2月26日、SKナールの市場初登場以来、ひたすらこのキャップだけを見つめ続けて来た私であるが、<白無垢> のまま市場に投入されたのは恐らく、これが初めてのことだと思う。

カゴメは既に、2011年8月 『野菜生活100』 にブランドロゴ付きSKナールを導入しているが、今回はその使用範囲を 『カゴメトマトジュース』 と 『野菜一日これ一本』 にまで一気に拡大したことになる。購買層の絞込みを行った結果かも知れない。

『カゴメトマトジュース』 のキャップは、SKナール出現直前まで 「野菜で / 体内環境 / 正常化 / KAGOME」 というお馴染みのスローガンが刷られたノーマルギザキャップ付きのものが店頭に並んでいた。従って、突然の <白無地> への切り替えということになる。多分これは、今春予定されているニューキャップ投入までの経過的措置のような気がする (憶測乃至予断!)。いわば投球前の肩慣らし、マラソン前のストレッチのようなものかも知れない。

万が一にも予測が外れ、従来と同じ図柄となった場合でも、SKナールが前提ならば、キャップの種類が1つ増えるだけのことである。従って、何ら問題はない。

また、予測通りに事が進めば、<白無地> のSKナールは幻のキャップと呼ばれることになる。従って、全世界の <白無地> キャップコレクター諸氏は、この千載一遇の機会を見逃してはならない (まあ、実際にそういうコレクターが居ればの話であるが...)。

因みに、私は、<白無地> キャップもコレクションの対象としている。と言うのも、昨年の 「白無地キャップ統一協定」 は緊急避難的なものに過ぎず、<白無地> 対応キャップが今後継続的に製造される可能性が極めて低いからである。

そうした動機から、約1種類を除き、製造メーカー別に <矢印キャップ> も含め、どうにかその全貌を手中に収めることが出来た。唯一の例外は 『アクエリアス』 2Lボトルに一瞬だけ出現したと言う日本クラウンコルク社製 「28NCフラップアセプ-E」 の <紺色矢印キャップ> だけである。この環境負荷軽減型粗ギザキャップに印刷された天地点対称の <紺色矢印> をこの手にするまでは、絶対に死ぬ訳にはいかない!

そうした教訓からも、今回出現した <白無地> SKナールは、是非とも手許に置きたい逸品である。

■ 商品表示データ ■
『カゴメトマトジュース』 (方形耐熱PETボトル280g)
<品名> トマトジュース (濃縮トマト還元)
<原材料名> トマト、食塩
<栄養成分> (1本/280g当たり) ●エネルギー:55kcal ●たんぱく質:2.2g ●脂質:0g ●糖質:10.6g ●食物繊維:2.0g ●ナトリウム:310mg ●カルシウム:20mg ●カリウム:780mg ●ショ糖:0g | リコピン:28mg ●食塩相当量:0.8g
<製造者> カゴメ株式会社KGMT (名古屋市中区錦3-14-15)
<JAN> 4926-5255

『野菜一日これ一本』 (方形耐熱PETボトル280g)
<品名> 野菜ミックス濃縮ジュース
<原材料名> 野菜 (にんじん、トマト、メキャベツ (プチヴェール)、ケール、赤ピーマン、しょうが、ほうれん草、セロリ、紫キャベツ、赤じそ、ヨモギ、チンゲンサイ、ブロッコリー、レタス、キャベツ、クレソン、パセリ、かぼちゃ、アスパラガス、たまねぎ、モロヘイヤ、ビート、だいこん、小松菜、紫いも、あしたば、はくさい、なす、グリーンピース、ごぼう)、レモン果汁
<栄養成分> (1本/280g当たり) ●エネルギー:96kcal ●たんぱく質:2.8g ●脂質:0g ●糖質:19.7g ●食物繊維:2.9g ●ナトリウム:54~290mg ●カルシウム:86mg ●カリウム:1000mg ●鉄:0.2~1.9mg ●マグネシウム:45mg ●亜鉛:0.4mg ●ビタミンE:3.0mg ●葉酸:17~160μg ●ビタミンK:20μg ●β-カロテン:6500~26000μg ●ショ糖:7.5g | リコピン:19mg
<製造者> カゴメ株式会社KGMT (名古屋市中区錦3-14-15)
<JAN> 4508-7769

■ 参照キャップデータ ■
『カゴメトマトジュース』 (方形耐熱PETボトル280g) の賞味期限:「12.11.19」。賞味期限は9カ月。キャップは、NCC社製 「28NCフラップホット-SW」 ベースのワンピースキャップ [SKナール] (洗浄スリット6カ所) (ロット番号:H83-57)。ボトルは、東洋製罐社製 (ロット番号:Y/10)。プリフォーム [白] (ロット番号:1-7)

『野菜一日これ一本』 (方形耐熱PETボトル280g) の賞味期限:「12.11.16」。賞味期限は9カ月。キャップは、NCC社製 「28NCフラップホット-SW」 ベースのワンピースキャップ [SKナール] (洗浄スリット6カ所) (ロット番号:H83-74)。ボトルは、東洋製罐社製 (ロット番号:Y/17)。プリフォーム [白] (ロット番号:1-4)

注1) カゴメ株式会社 「商品・キャンペーンサイト 」 [アクセス日: 2012年3月14日

2012/03/13

「Welch's」(R) キャップ、「ロゴをマイナーチェンジする」 の巻

2012年3月12日、都内のファミリーマートにて 『Welch's GRAPE 50』 (500mL PET) を購入した (メーカー希望小売価格税別140円、税込み147円) [注1-2]。購入理由は単に、「新発売」 のタグが付いていたからである。でも、キャップには微妙な違いがあった。

「Welch's」 のキャップといえば、<Welch's SINCE 1869> [注3] の登録商標がスクロールに刻まれた深紅のキャップである。この色鮮やかなキャップが、本邦ではじめて登場してから、あと2週間で満6年となる [注4]。白無地キャップの受難期を経て、また復活したことに感謝したい。

さて、<Welch's SINCE 1869> ロゴがマイナーチェンジを果たした。登録商標自体に変化はないが、Rマークの表示位置が変更された。リボン状の旗のことを紋章学では 「スクロール」 と呼ぶが、これまでスクロールの内側右下に表示されていたRマークがスクロール外側右上に移動した。奥歯に物が挟まったように窮屈そうであったRマークであるが、やっとそのくびきから解き放たれた感がある。また、これまで外側左下に所在なげに佇んでいたTMマークに至っては、その存在すら抹消されてしまった。随分と大胆な処分である。

本来、TMマークに法的根拠はない。誰もが自分の商品名に勝手に表示して構わない。従って、無くなって困るというものではないが、突然戦力外通告を言い渡されたTMマーク君としては、行き場のない憤りを感じたに違いない。むしろ、これまで安易にRマークとTMマークの両方を起用し続けて来た会社側に責任の一端があるように思える。

キャップの図柄はシンボルである。基本的にはシンプルな方が訴求効果が高い。今回のキャップ図柄の変更が吉と出れば、TMマーク君の引退は決して犬死にとはならない。

ところで、Welch Foods Inc社はいつから、果汁100%以外の製品にも、真紅の <Welch's SINCE 1869> ロゴキャップの使用を許したのだろうか。困るんだよね。

私の過去のブログ [注5] を読んだ読者からの抗議は極力避けたいものである。

■ 商品表示データ ■
『ウェルチグレープ50』 (500mL四角耐熱PETボトル)
<名称> 50%ぶどう果実入り飲料
<原材料名> ぶどう、酸味料、香料、甘味料 (アスパルテーム・L・フェニルアラニン化合物、アセスルファムカリウム)
<栄養成分> (100mL当たり) ●エネルギー:22kcal ●たんぱく質:0g ●脂質:0g ●炭水化物:5.6g ●ナトリウム:7~24mg | ●ポリフェノール:38mg
<製造者> カルピス株式会社 (東京都渋谷区恵比寿南2-4-1)
<JAN> 49-01340-18012-3

■ 参照キャップデータ ■
『ウェルチグレープ50』 (500mL四角耐熱PETボトル) の賞味期限+製造所固有記号: 「13.02.16/BC」。賞味期限は約12カ月 (未開栓)。キャップは日本山村硝子プラスチックカンパニー社製中栓付き2ピースキャップ 「TENキャップ」 (ロット番号:c4/-33) (ベントホール4個所)。ボトルは北海製罐社 (ロット番号:14)。プリフォーム [白] (ロット番号:4522)。製品ロット番号:LOT 06:37

注1) 「『Welch's』 グレープ50」 カルピス社 商品一覧 [アクセス日:2012年3月13日]
注2) 「Welch's」 (ブランドサイト) [アクセス日:2012年3月13日]
注3) 「Welch's SINCE 1869」 商標第4324697号(1999/10/15)及び商標第4417693号(2000/09/14)
注4) 「お客様の声に応え、従来のビン容器から、軽くて便利なペットボトルに変更 『Welch's』 100 (800g) シリーズがオリジナルペットボトルで新登場 -「ル・クルーゼ」 社製の鍋などが当たる、新容器発売記念キャンペーンも実施-」 カルピス社プレスリリース #110 (2006/03)
注5) 「『Welch's』 製品の汎用キャップの使用基準」 ペットボトルキャップ時評 (2008/10/12)

2012/03/11

『伊右衛門』 の太輪に 「茶」 の字のニューキャップロゴについて

サントリーフーズ社が販売する 『伊右衛門』 のキャップが、「SUNTORY」 のコーポレートロゴ入り汎用キャップから、お馴染みの太輪に 「茶」 の字のブランドロゴキャップに変わった。世界有数のペットボトルキャップコレクターであるKUMA氏のサイト [注1] で初めて見た瞬間、衝撃を受け、その後わくわく感が湧き上がって来た。あまりにも見慣れた 『伊右衛門』 のアイコンだったため、これまでキャップになかったのが不思議なくらいである。

オリーブ色掛かった薄い茶色のロゴは、お茶の色を表しており、手書き風な味わいを残すことで古い伝統を感じさせている。印刷もキャップ中心部から若干センターをずらすことで、型にはまらぬ自由さを印象付けている。文字通りのエキセントリックな仕上がりとなっている。また、粗ギザキャップの質感にも程よくマッチしており、本年一番の収穫と言ってよい。まだ、ニューキャップラッシュが始まったばかりであるにも拘わらずである。

2012年3月4日付の名古屋での発見報告に続き、2012年3月10日、首都圏でも、ようやく手にすることが出来た。500mL入り1本147円。

サントリーの 『伊右衛門』 と言えば、それまで緑茶飲料開発では、苦汁を舐め続けていたサントリーが社運を賭け、それまでの製品の反省に基づき開発された集大成的商品である [注2]。

ヒットの要因については、① 京都の老舗茶舗 「福寿園」 との共同開発、② パッケージデザインを含む商品コンセプトの視覚化、③ 中くびれオリジナルシェイプの竹筒型ペットボトル [注3]、などの本物志向が挙げられるが、④ 寛政2年 (1790年) 創業の福寿園初代当主福井伊右衛門から着想したネーミングの妙であったと思う。我々は、既に 「ドラえもん」 を共同幻想として獲得していたからである。これは半分冗談であるとしても、初代当主 「伊右衛門」 をモデルとしたTVCMは、圧倒的な作品クォリティーと共に約220年前の 「伝統」 の追体験を可能としている。もはや本木雅弘と宮沢りえは、染め抜き暖簾のロゴと一体不可分のイメージを成している [注4]。そして、⑤ 久石譲作曲の 「Oriental Wind」 のピアノの旋律。我々は、もはやその作品世界が実際の歴史上の出来事であるか否かを問うことはない。ブロックバスター的に投入される広告宣伝が無かったとしても、完全にその世界に絡め取られていたことであろう。

この点こそが、後発のJTフーヅ社の 『辻利』 が果たせなかった <何か> である。『辻利』 も初代当主 「辻利右衛門」 に由来するネーミングであるにも拘わらず、ここまでのヒットに繋がっていない。いっそのこと、初めから商品名を 『利右衛門』 とすべきだったのかも知れない。

因みに、今回入手したキャップには、2011年に日本山村硝子プラスチックカンパニーが市場投入した環境負荷軽減型キャップである新規アセプチック充填用キャップ 「PA-Cap」 が用いられている。この粗ギザキャップの特徴は、リサイクル時にキャップ洗浄が容易になるように、キャップの裏面をツルツルに加工することで撥水性を高めたことにある。また、使用樹脂の量目を減らす目的でなされた強度補強用の <操舵舵> もしくは <くもの巣様パターン> も工夫の一つである。

ところが、このキャップ裏面のパターンは、キャップ天板部の厚みを薄くしたことにより、表面に薄暗い陰を投影する結果となってしまった。今回の太輪に 「茶」 の字のブランドロゴの導入は、この陰を見事に打ち消す効果を果たしている。裏側から光にかざして見ると、ロゴとパターンが相補的関係にあることが見て取れる。まさに、デザインの勝利である。これを意図して行ったとすれば、サントリーデザイン部、畏るべしと言わざるを得ない。

■ 商品表示データ ■
『伊右衛門』 (八角形竹筒型500mLペットボトル)
<品名> 緑茶 (清涼飲料水)
<原材料名> 緑茶 (国産)、ビタミンC
<栄養成分> ラベル表示なし | 天然緑茶カテキン170mg含有 (500mLあたり)
<販売者> サントリーフーズ株式会社 (東京都港区台場2-3-3)
<JAN> 49-01777-11917-8

■ 参照キャップデータ ■
『伊右衛門』 (八角形竹筒型500mLペットボトル) の賞味期限+製造所固有記号: 「2012.10.19/SL」。賞味期限は8カ月(未開栓)。キャップは、日本山村硝子社製ワンピースキャップ 「PA-Cap」 [粗ギザタイプ] (ロット番号:NY-179)。ボトル (ロット番号:WK 20)。プリフォーム (ロット番号:D32-35)。L071C

注1) 「サントリー 『伊右衛門』 のニューキャップ!」 KUMAの日記風ボトルキャップ通信 (2012/03/05)
注2) 峰如之介著 『なぜ、伊右衛門は売れたのか。』 (日経ビジネス人文庫 504)、日本経済新聞出版社 (2009/08/04)、224頁、[ISBN: 978-4532195045] [2006年4月すばる舎版の文庫化に際して加筆修正]
注3) 公益財団法人日本デザイン振興会 「サントリー緑茶 伊右衛門 [清涼飲料水]」 グッドデザインファインダー 受賞番号 [04C01017] (2004/03/05)
注4) サントリー 「伊右衛門」 (ブランドサイト) [アクセス日: 2012年3月10日]

奇々怪々! AGF 「フレンドリーボトル」 のキャップ

2012年3月11日、日曜日午後2時。うず高く堆積したペットボトルの空き瓶に埋もれながら眠る私を、『G線上のアリア』 の第3小節目のフックが揺り起こした。長いロングトーンに続く特徴的なメロディーは、私の携帯電話に初めから設定されていたものである。でもそれが失敗の元であった。アリアの旋律は、私をいつしか再び深い眠りに落としていた。

久しぶりの休日である。朝寝、二度寝、そしてシエスタ。徹夜続きだった年度末の中の安息日。電話の主はDozenさんであった。午後3時のコールバック。AGFの 「フレンドリーボトル」 キャップに <矢印が繋がったもの> が見つかったという。いつもの皺枯れた声が耳に囁いた。シッテルヨ!。咄嗟に頭が反応した。先週の火曜日にブログの記事で書いたばかりだったからである [注1]。でもそれが失敗の元であった。詳しく内容を聞くと、それは粗ギザではなく、ノーマルギザの話であった。

Dozenさんは、それを 「エコス (ECO'S)」 [注2] というスーパーマーケットチェーンで見付けたという。私はと言えば、忙しさを理由に <矢印が繋がっていないもの> [注3] さえも、未だ発見に至っていなかった。そして、義男(仮名)と名乗るわたしは、いつものようにパンツ一丁にコートを引っ掛け、長閑な日差しの下に駆け出した。春先の穏やかな空気が気持ちよかった。

それは案外あっさりと見つかった。ノーマルギザの <矢印が繋がったもの> と <矢印が繋がっていないもの> の両方がほぼ同時に。前者はドラッグストアチェーン 「どらっぐぱぱす」、後者は地元密着型食品スーパーにてである。

これで、AGF 「フレンドリーボトル」 のキャップは3種類となった。因みに、AGFのキャップは、そのほとんどが日本山村硝子プラスチックカンパニー製であることから、他社製キャップの存在を考慮する必要がない。

表.キャップ図柄と製造所固有記号との関係

▼ (1a) 『Blendy Bottle Coffee』 シリーズ (900mL)
     <無糖><微糖><低糖> 共通
   キャップ名称とナール形状:
     TEN-Cap、ノーマル、ツーピースキャップ
   図柄: (小、縦横サイズ=20mm×20mm)、
     矢印間隔=離れている
   賞味期限+製造所固有記号 (ラベル):
     「2012.11.03/S」

▼ (1b) 『Blendy Bottle Coffee』 シリーズ (900mL)
     <無糖><微糖><低糖> 共通
   キャップ名称とナール形状:
     TEN-Cap、ノーマル、ツーピースキャップ
   図柄: (大、縦横サイズ=24mm×21mm)、
     矢印間隔=連結
   賞味期限+製造所固有記号 (ラベル):
     「2012.11.10/J」

▼ (2b) 『MAXIM ちょっと贅沢な珈琲店』 (400mL)
   キャップ名称とナール形状:
     PA-Cap、粗ギザ、ワンピースキャップ
   図柄: (大、縦横サイズ=24mm×21mm)、
     矢印間隔=連結
   賞味期限+製造所固有記号 (TEバンド):
     「2012.11.11/J」

図柄の違いは並べて見ると一目瞭然である。先ず、「フレンドリーボトル」 のプロモーションマークの大きさの違いである。面積比で約1.26倍も異なる。そのため、大きい方のマークは、キャップ天面部一杯に展開され、その端まで後2~3mmを残すのみである。

次いで、マークのデザインの違いである。決定的な違いは、ハートマーク状に配列されたリサイクル・アローの矢印連結部の図形処理である。小さい方 (1a) は、「←」 と 「←」 の間に2~3mm程度の空隙が存在し、「←」 終端も丸みを帯びてはいるが線のままである。それに対して、大きい方 (1b、2b) は、「←」 と 「←」 の間は 「<」 型の切れ込み状の隙間が存在する程度で、「←」 終端も楔型 (<) にカットされている。この楔 (くさび) に次の 「←」 先端が連結し、サイクルを形成している。デザイン的には小さい方が、デフォルメ効果が出ており 「カワイイ」 が、意味的には、善意 (ハートはその象徴) の大循環を表す大きい方が理に叶っているようにも思える。

実は、AGFのサイトにおいても、両者が混在する。小さい方のマークは、2011年11月21日付けニュースリリース [注4] と現行ペットボトル製品ラベルにおいて見られ、大きい方のマークは、現行の 「フレンドリーボトル」 サイト [注5] において掲げられている。

ただし、実際の製品製造年月日にはほとんど期間的なズレがない。現時点での図柄の共通項は製造所固有記号のみである。ナール形状がノーマルか粗ギザかに拘わりなく、「S」 が小さい方のマーク、「J」 が大きい方のマークに各々対応している。

いったいどちらのマークが正規の 「フレンドリーボトル」 マークなのか? 粗ギザにも小さな 「フレンドリーボトル」 マークが存在するのか? はたまた、今後色違いのマークは出現するのか? いったいどちらのキャップを今のうちに収集すべきか? 幾多の謎が今、ハート型に渦巻いている。

ペットボトルキャップコレクターの明日はどっちだ!

■ 商品表示データ ■
(1a) 『Blendy Bottle Coffee<低糖>』* (900mL方形耐熱PETボトル)
<種類別名称> コーヒー
<原材料名> コーヒー、砂糖、甘味料 (アセスルファムK)、乳化剤
<栄養成分> (100mLあたり) ●エネルギー:16kcal ●たんぱく質:0.2-0.4g ●脂質:0g ●炭水化物:3.7g ●ナトリウム:10-35mg ●糖類:2.7mg
<販売者> 味の素ゼネラルフーヅ株式会社 (163-1440 東京都新宿区西新宿3-20-2)
<JAN> 49-01111-19271-3

(1b) 『Blendy Bottle Coffee<無糖>』* (900mL方形耐熱PETボトル)
<種類別名称> コーヒー
<原材料名> コーヒー、乳化剤
<栄養成分> (100mLあたり) ●エネルギー:6kcal ●たんぱく質:0.2-0.4g ●脂質:0g ●炭水化物:1.1g ●ナトリウム:10-35mg ●糖類:0mg
<販売者> 味の素ゼネラルフーヅ株式会社 (163-1440 東京都新宿区西新宿3-20-2)
<JAN> 49-01111-19281-2

(2b) 『MAXIM ちょっと贅沢な珈琲店』* (400mLオリジナルシェイプ [方形鐘塔型] PETボトル)
<種類別名称> コーヒー飲料
<原材料名> 牛乳、コーヒー、砂糖、乳化剤、甘味料 (アセスルファムK、スクラロース)
<栄養成分> (100mLあたり) ●エネルギー:28kcal ●たんぱく質:0.8g ●脂質:0.8g ●炭水化物:4.3g ●ナトリウム:10-29mg ●糖類:3.8mg
<販売者> 味の素ゼネラルフーヅ株式会社 (163-1440 東京都新宿区西新宿3-20-2)
<JAN> 49-01111-19141-9

* <Blendy>もしくは<MAXIM>商標権者、米国クラフトフーズ社との提携により製造。

■ 参照キャップデータ ■
(1a) 『Blendy Bottle Coffee<低糖>』 (900mL方形耐熱PETボトル) の賞味期限+製造所固有記号 (ラベルに記載): 「2012.11.03/S」**。賞味期間は270日 [約9カ月] (未開栓)。キャップは、日本山村硝子プラスチックカンパニー社製中栓付きツーピースキャップ 「TEN-Cap」 (ロット番号:<中栓>c6-38)。ボトルは東洋製罐社製 (ロット番号:O/5)。プリフォーム [白(結晶)化/PCO-1810] (ロット番号:5-99)。製造ロット番号: 182407B12/067112S1

(1b) 『Blendy Bottle Coffee<無糖>』 (900mL方形耐熱PETボトル) の賞味期限+製造所固有記号 (ラベルに記載): 「2012.11.10/J」***。賞味期間は270日 [約9カ月] (未開栓)。キャップは、日本山村硝子プラスチックカンパニー社製中栓付きツーピースキャップ 「TEN-Cap」 (ロット番号:<中栓>c5-38)。ボトルは東洋製罐社製 (ロット番号:G/1)。プリフォーム [白(結晶)化/PCO-1810] (ロット番号:7-76)。製造ロット番号: 160714B12/J173323

(2b) 『MAXIM ちょっと贅沢な珈琲店』 (400mLオリジナルシェイプ [方形鐘塔型] PETボトル) の賞味期限+製造所固有記号: 「20121110/J」***。賞味期間は270日 [約9カ月] (未開栓)。キャップは、日本山村硝子プラスチックカンパニー社製ワンピースキャップ 「PA-Cap」 (ロット番号:NY-121)。ボトルは東洋製罐社製 (ロット番号:J/4 234)。プリフォーム [透明/PCO-1810] (ロット番号:63 34)。製造ロット番号: 211614B12/J093880

** 製造所固有記号 「S」 = AGF鈴鹿株式会社 (〒513-8632 三重県鈴鹿市南玉垣町6410番地)
*** 製造所固有記号 「J」 = AGF関東株式会社 (〒370-0426 群馬県太田市世良田町1588-16)

注1) 「AGF 『 <マキシム> ちょっと贅沢な珈琲店』 に 「フレンドリーボトル」 マーク入り粗ギザキャップ出現」 ペットボトルキャップ時評 (2012/03/06)
注2) 「ECO'S」(ホームページ) [アクセス日:2012年3月11日]
注3) 「『横浜キャップオフ2012』ペットボトルキャップ編」 KUMAの日記風ボトルキャップ通信 (2012/03/10)
注4) 「<ブレンディ> ボトルコーヒー 環境配慮型ペットボトル 主力商品全てへの導入開始 ~名称は 『フレンドリーボトル』 に決定。2012年2月より順次切り替え~」 味の素ゼネラルフーヅ ニュースリリース #505 (2011/11/21)
注5) 「人に、地球に、とことんやさしいフレンドリーボトルです。」 味の素ゼネラルフーヅ 「フレンドリーボトル」 サイト [アクセス日:2012年3月11日]

2012/03/06

AGF 『<マキシム> ちょっと贅沢な珈琲店』 に 「フレンドリーボトル」 マーク入り粗ギザキャップ出現

味の素ゼネラルフーヅ (AGF) 社は、2012年3月1日 (木)、ミルク入りコーヒー飲料である 『<マキシム> ちょっと贅沢な珈琲店』 (400mL PET) を全国発売した [注1-2]。2012年3月6日 (火)、エキナカ・コンビニ 「NEWDAYS」 にて購入、400mL1本税込み147円であった。

今回の注目ポイントは、環境配慮型 「フレンドリーボトル」 の採用である。「フレンドリーボトル」 とは使用済みペットボトルを原料とすることで、石油資源を約60%削減可能とした再生ペットボトルのことである [注3]。PETボトルからPETボトルへのリサイクルには、東洋製罐の 「ケミカルリサイクル技術」 が採用されているらしい。

キャップの図柄は、粗ギザ白色キャップ地に濃い緑色で 「フレンドリーボトル」 のロゴをあしらったものである。スマイルフェース付きのペットボトルアイコンからハート型のリサイクルアローが両手を高く掲げたように伸びており、ハートの中に 「フレンドリーボトル」 のロゴが2段組で入るマークである [注3]。

このマークは、2012年2月から <ブレンディ> 及び <マキシム> の両ブランドにおいて使用され始めたもので、<ブレンディ> の場合、ノーマルギザキャップに対応している。従って、「フレンドリーボトル」 のロゴを配したキャップは、ノーマルギザと粗ギザの両方が出揃ったことになる。ただし、粗ギザの方が、『<Blendy> ボトルコーヒー <無糖>』 のノーマルギザよりも、図柄が一回り大きく、また矢印の切れ目間隔もタイトである。マークの運用自体には、まだ厳格な基準が適用されていない様子である。ペットボトルキャップコレクターとしては、この混乱期に乗じて、マークが統一される前に、初期バージョンを出きるだけ多くゲットしておく必要があるだろう。

顔がある図柄は、アイキャッチャーとしてオーソドックスなものであるが、侮りがたい効果がある。また、キャップに企業名を敢えて露出させないことにも、好感が持てる。

■ 商品表示データ ■
『MAXIM* ちょっと贅沢な珈琲店』 (400mLオリジナルシェイプ [方形鐘塔型] PETボトル)
<種類別名称> コーヒー飲料
<原材料名> 牛乳、コーヒー、砂糖、乳化剤、甘味料 (アセスルファムK、スクラロース)
<栄養成分> (100mLあたり) ●エネルギー:28kcal ●たんぱく質:0.8g ●脂質:0.8g ●炭水化物:4.3g ●ナトリウム:10-29mg ●糖類:3.8mg
<販売者> 味の素ゼネラルフーヅ株式会社 (163-1440 東京都新宿区西新宿3-20-2)
<JAN> 49-01111-19141-9

* <MAXIM>商標権者、米国クラフトフーズ社との提携により製造。

■ 参照キャップデータ ■
『MAXIM ちょっと贅沢な珈琲店』 (400mLオリジナルシェイプ [方形鐘塔型] PETボトル) の賞味期限+製造所固有記号: 「20121110/J」**。賞味期間は270日 [約9カ月] (未開栓)。キャップは、日本山村硝子プラスチックカンパニー社製ワンピースキャップ 「PA-Cap」 (ロット番号:NY-169)。ボトルは東洋製罐社製 (ロット番号:J/9 2・4)。プリフォーム [透明/PCO-1810] (ロット番号:53 04)。製造ロット番号: 211614B12/J093880

** 製造工場 = AGF関東株式会社 (〒370-0426 群馬県太田市世良田町1588-16)

注1) 「厳選豆を贅沢に使った、こだわり本格ミルク入りコーヒー 『〈マキシム〉ボトルコーヒー ちょっと贅沢な珈琲店』 新発売」 味の素ゼネラルフーヅ ニュースリリース #527 (2012/01/11)
注2) 「<MAXIM> ちょっと贅沢な珈琲店」 (ブランドサイト) [アクセス日:2012年3月6日]
注3) 「〈ブレンディ〉ボトルコーヒー 環境配慮型ペットボトル 主力商品全てへの導入開始 ~名称は 「フレンドリーボトル」 に決定。2012年2月より順次切り替え~」 味の素ゼネラルフーヅ ニュースリリース #505 (2011/11/21)

JR東日本の 『FROM AQUA』 に、本邦初となる 「落ちないキャップ」 登場!

先週、当ブログの読者の方から、テレビ東京系列で放送されている 『ガイアの夜明け』 で、JR東日本ウォータービジネス社と日本クラウンコルク社の共同開発となる新機軸キャップが出現するという情報を頂いた [注1]。私は、2011年7月24日の地デジ完全移行に伴い、難民としての生き方を選択して久しい。情報チャネルはもっぱら電車の中吊り広告である。そのため、こうした情報が頂けることは本当にありがたい。

テレビ東京の番組アーカイブスによると、2011年9月にJR東日本管内に設置された次世代型自販機である <客の好みが分かる自販機> [注2-3] では、購買者の膨大なデータを収集・蓄積しているという。そんな恐ろしいことになっていたとは、露ほども知らなかった私は、暢気にペットボトル飲料を買い続けていた。多分中年男性としてカウントされているのだろう。JR東日本ウォータービジネス社では、このデータを用いて新たな商品開発を進めているという。その中のひとつが、女性を購買対象とした 「落ちないキャップ」 付きミネラルウォーター 『FROM AQUA』 の市場投入である。新たな販売層の掘り起こしが狙いらしい。

既に、2012年2月20日から2週間にわたり、15万本ものサンプル配布が行われていたようであるが、残念ながらそうしたシーンに遭遇することはなかった。また、KUMA氏は上京の際、自販機で購入したと言うが、私が対面した自販機は白無地キャップの従来品ばかりであった。従って、2012年3月6日 (火) の発売日当日になって、エキナカ・コンビニ 「NEWDAYS」 にて、ようやく入手することが出来た。定価は、500mL入り1本105円、280mL入り1本100円である。

さて、キャップが落ちない秘密であるが、キャップ本体 (シェル) とTEバンドの一部にヒンジ (蝶番) を設けたことにある。ただし、これまでも海外のミネラルウォーターに散見されたような、ミシン目の一カ所だけに切れ目を入れない、というような姑息な手段ではない。画期的なところは、折りたたみ式のアームでキャップ本体を支え、なおかつキャップの下端から突き出したベロ状突起がキャップを180度折り返すことで、突っ張り棒の役目を果たし、開栓状態を保持出来る仕組みになっている。ただ、固定するには、TEバンドを少しだけ引っ張りながら挙上する必要があり、初心者にはコツをつかむまでの学習期間が必要かも知れない。

飲用中にキャップがブラブラしないため、心理的ストレスがない。ただし、キャップを真正面にもって来ると鼻の頭に当たってしまう。また、キャップが鼻先に来るため、ついつい寄り目がちになってしまう。キャップ位置は横向きが望ましい。

こうした複雑な構造のため、製造方法は天面部中央から樹脂を注入し、造作の隅々にまで樹脂が行き渡るように、射出成形が用いられている。従って、φ28mm径にもかかわらず、「ヘソあり」 キャップの外観を呈している。ただし、ロック機構は、ラチェット式の 「ユニロック」 ではなく、通常のフラップ構造である。恐らく、「28NCフラップ-ホット」 をベースに改良されたものと思われる。

キャップの図柄は、水色キャップ地の天面辺縁部周囲にエンボシング加工で 「キャップは切らずにおのみください。」 の注意事項が反時計回りに刻印されている。これは、天面部中心の直径2mmの射出成形用注入孔 (いわゆるヘソ) を回避するための方便である。キャップ天面全体がマット (つや消し) 仕上げであるのに対して、凹状の文字がグロス (光沢) 仕上げになっているため、光を当てると文字の存在が際立つ。またフォントサイズも12ポイントと、かなり目立つ大きさである。

今回の 『FROM AQUA』 リニューアルに伴う変更点は、キャップが 「落ちない」 ことを除くと、大きく分けて3つある。先ず、① キャップ供給メーカーが日本山村硝子プラスチックカンパニー社より日本クラウンコルク社に変更されたこと。② キャップの印字方法が印刷からエンボシング加工に変更されたこと。③ ブリッジが成形後ミシン目加工からモールド一体成形に変更されたことである。

これらの変更は、本格的なミネラルウォーターを指向したものであることが分かる。サントリーの 『南アルプスの天然水』 におけるエンボシングキャップに対抗しつつ、更なる先進性を示すことで、販売シェアを拡大する戦略が読み取れる。

ただし、キャップのリサイクルのために、飲用後キャップを捻りながらむしり取るという方法 [注2] は、あまりにも野蛮な印象を与える。折角ここまで工夫したのだから、もう一息である。もっと簡便にTEバンドごとキャップが外せると、「エコロジー参画感」 がいっそう増すというものである。

ところで、私にはキャップが 「落ちない」 ことにそれ程の意義が見出せない。キャップに自由度がないため、締める際に、逆に不便さを感じるからである。キャップの役割は再栓可能性にあり、内容物の漏洩防止に尽きる。キャップを手で持つことは開栓状態であることを身体的に自覚する手段でもある。開栓状態でボトルをうっかりバッグに仕舞うことによる悲惨さを思えば、多少の不便さは享受すべきではないだろうか。利便性の追求は、諸刃の剣である。

■ 商品表示データ ■
『FROM AQUA ~谷川連峰の天然水~』 (6角形耐熱PETボトル500mL)
<品名> ナチュラルミネラルウォーター
<原材料名> 水 (湧水)
<採水地> 群馬県利根郡みなかみ町
<栄養成分> (100mL当たり) ●エネルギー:0kcal ●たんぱく質:0g ●脂質:0g ●炭水化物:0g ●ナトリウム:0.35mg ●カルシウム:0.71mg ●マグネシウム:0.12mg ●カリウム:0.04mg
<硬度>20mg/L [軟水]
<販売者> 株式会社JR東日本ウォータービジネス (東京都渋谷区恵比寿南1-5-5)
<JAN> 45-71207-73022-0 (500mL)、45-71507-73023-7 (280mL)

■ 参照キャップデータ ■
『FROM AQUA ~谷川連峰の天然水~』 (6角形オリジナルシェイプ耐熱PETボトル500mL) の賞味期限+製造所固有記号: 「130110/JR0」。賞味期限は[約12カ月] (未開栓)。キャップは、日本クラウンコルク社製 「落ちないキャップ」 (ロット番号:102)。ボトルは東洋製罐社製 (ロット番号:02 3/1-11)。プリフォーム [白色(結晶化)/PCO-1816] (ロット番号:5C20)。製造ロット番号:130110/JR0 20:34

注1) 「買う気にさせる極意~客の 『情報』 を制する者が勝つ~」 テレビ東京 日経スペシャル 『ガイアの夜明け』 第501回 (2012年1月24日放送)
注2) 「 “落ちないキャップ”の「フロムアクア」3月6日 (火) 登場 ~これでキャップを落とすことがなくなります~」 株式会社JR東日本ウォータービジネス ニュースリリース (2012/03/05)
注3) 「エキナカで話題の次世代自販機に新機能搭載 ~次世代自販機のマーケティング頭脳がますます進化~」 株式会社JR東日本ウォータービジネス ニュースリリース (2011/08/29)

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