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2012/10/21

『抹茶入り伊右衛門』 の行書体キャップに 「へそあり」 出現

サントリーフーズ社の 『抹茶入り伊右衛門』 が、2012年10月2日 (火)、 以下の広告コピーを伴って、新発売されたことは記憶に新しい [注1-2]。

   抹茶入り
   伊右衛門、
   はじまる。

サントリーの宣伝はいつも情動的である。たかが、ペットボトル容器に詰められた工業製品に過ぎないのに、ついついその架空の物語に心奪われてしまう。

抹茶入り伊右衛門のはじまりとともに、キャップの図柄が <太輪に茶の字> の明朝体ロゴから行書体ロゴに変わった。そのことは、当ブログ既報の通りである [注3-4]。それに伴い、『抹茶入り伊右衛門』 のコールド販売用キャップは、全て粗ギザ行書体キャップに変更された。因みに、2L、1L、500mL、350mL、280mLのペットボトル製品のラインナップのうち、唯一500mLのみが金色キャップシェルであることも特記に値する。旗艦ボトルとしての役割を与えられているのかも知れない。

また、この行書体キャップが決して 『抹茶入り伊右衛門』 専用でなかったことも、10月21日現在、『伊右衛門玄米茶』、『伊右衛門焙じ茶』 にまでその使用範囲が拡大されていることで明らかとなった。その勢いは、シュリンクラベルの明朝体ロゴの変更よりも先行しているほどである。行く行くは、全ての 「○茶」 キャップが行書体キャップに変更されるものと思われる。換言すれば、今年3月に登場したばかりの明朝体 「○茶」 キャップは、わずか半年余でリニューアルされたことになる [注5]。

なお、『ホット伊右衛門』 の345mLペットボトルは、販売量がコールド製品に較べて格段に少ないため、「SUNTORY」 コーポレートロゴの粗ギザ汎用オレンジキャップのままである。個人的には、ホット販売の 『伊右衛門』 でこそ、淹れ立てのお茶の風味を証明して貰いたかったが、「急須」 と 「ペットボトル」 のお茶が明確に別物であることを逆に際だたせる結果となったことは実に悲しむべきことである。お茶は、淹れ立ての熱々をフーフーしながら飲むのが一番美味しい。

さて、今回の本題である。「○茶」 行書体キャップに、待望の 「へそあり」 キャップが出現した。2012年10月21日 (日)、イオン系列のコンビニエンストア 「ミニストップ」 店頭にて確認。2000mL入り1本税込み298円也。これは、2012年3月下旬に出現した 「○茶」 明朝体 「へそあり」 キャップと同一フォーマットでの包装である [注6]。製造所固有記号が前回と同じ 「TJ」 であることから、製造ラインの仕様による制約を受けた結果といえる。

ただし、前回の 「○茶」 明朝体ロゴの場合に較べれば、今回の 「○茶」 行書体ロゴにおける 「茶」 の字の受けたダメージは最少限に留められている。これは、「ホ」 の字が完全な 「小」 の字にならずに済んでいることよりも、行書体の持つ情報量の豊かさに依拠するところが大きい。行書体は明朝体とは異なり、文字全体が統一的な画像として意味を成している。大雑把に捉えるならば、「絵」 のようにパターン認識されているため、その一部が毀損されていても、「茶」 の字としてのイメージを再構築可能である。明朝体のように字画を画一的直線パターンに分解してしまった場合では果たし得ないような俯瞰的イメージの認識が可能となる。

江戸時代の人々は、日常的に 「御家流 (おいえりゅう)」 と呼ばれる崩し字を使用していたとされる。比較的識字率の高かった江戸の町民でさえ、今とは逆に楷書体で書かれたような几帳面な文字は読めなかったらしい。今回の 「○茶」 行書体ロゴの導入は、こうした文字の認識プロセスに根ざした極めて高度な判断に基づくものなのかも知れない。そこまで考え抜かれているとしたら、サントリーデザイン部、畏るべし! である。

この 「へそあり」 キャップの付いた製品の販売エリア、販売期間、販売量は極めて限定的である。前回の反省から、発見即入手が鉄則であることは言うまでもない。

■ 商品表示データ ■
『抹茶入り伊右衛門』 (ゆびスポット付き角型2Lペットボトル)
<品名> 緑茶 (清涼飲料水)
<原材料名> 緑茶 (国産)、ビタミンC
<栄養成分> ラベル表示なし | 天然緑茶カテキン720mg含有 (2000mLあたり)
<販売者> サントリーフーズ株式会社 (東京都港区台場2-3-3)
<JAN> 49-01777-23802-2

■ 参照キャップデータ ■
『抹茶入り伊右衛門』 (ゆびスポット付き角型2Lペットボトル) の賞味期限+製造所固有記号: 「2013.05.05/TJ」*。賞味期限は8カ月 (未開栓)。キャップは、日本クラウンコルク社製 「Uni-Lok」 [ヘソありタイプ] (ロット番号:17・30)。ボトルは東洋製罐社製 (ロット番号:F3)。プリフォーム (ロット番号:4C-29)。製造ロット番号: 14:50 027171

* 製造所固有記号 「TJ」 = サントリープロダクツ株式会社 神奈川綾瀬工場 (252-1108 神奈川県綾瀬市深谷上8-27-1)

注1) 「サントリー緑茶 新 『伊右衛門』 発売 ― “石臼挽き抹茶” に徹底的にこだわりコク・深みを追求―」 サントリー ニュースリリース #11537 (2012/08/28)
注2) サントリー 「抹茶入り伊右衛門」 (ブランドサイト) [アクセス日: 2012年10月21日]
注3) 「サントリー 『伊右衛門 抹茶入り』、黄金に輝く 「○茶」 キャップ」 ペットボトルキャップ時評 (2012/09/22)
注4) 「サントリー 『伊右衛門 抹茶入り』 の行書体 「○茶」 キャップに白地キャップ出現!」 ペットボトルキャップ時評 (2012/09/25)
注5) 「『伊右衛門』 の太輪に 「茶」 の字のニューキャップロゴについて」 ペットボトルキャップ時評 (2012/03/11)
注6) 「『伊右衛門』 の <太輪に茶の字> キャップに 「へそあり」 出現」 ペットボトルキャップ時評 (2012/03/29)

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