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2015/10/18

サントリー社、2015年秋冬の自販機販売用 『伊右衛門 <焙じ茶>』 のキャップは 「HOT&COLD」 仕様

サントリー社は、2015年秋冬、280mL入りハンディサイズの 『伊右衛門 <焙じ茶>』 を自販機にて販売している。定価1本130円也。残念ながら、10月18日現在、プレスリリース [注1] にも、ブランドサイトの商品紹介ページ [注2] にも、その詳細が掲載されていないため、実体が把握し難いが、昨日、東京メトロのプラットフォーム設置の自販機にて偶然入手した。

パッケージラベルのデザインは、「ベタ丸に茶の字」 アイコンへの変更後初となる345mL入り 『ホット 伊右衛門 <焙じ茶>』 と基調色は同じである。だたし、この製品は、ホット/コールド販売兼用製品のため、「あったかい」 の表示がなく、「香ばしい」 になっていたり、アイコンがオレンジベタではなく、金色ベタに地色抜き文字であったりと、若干様子が異なる。

そして決定的な違いが、キャップの図柄にある。

粗ギザ白地キャップにオレンジ色の刷り色で、「HOT&COLD」 図柄である。そしてキャップ辺縁部上半分のオレンジベタ部分に 「この製品は加温器販売が出来ます。」 の販売店向け注意喚起メッセージが白抜き文字で入る。当然、「HOT&COLD」 図柄なので、上半分と下半分がオレンジと白地の対比となっている。そして、その境界線が波型なのが今回のキャップの最大の特徴である。もしこれが直線であれば、従来の 「HOT&COLD」 キャップと変わり映えのしない凡庸なキャップであったことであろう。しゃぶしゃぶ用二分仕切鍋のような陰陽 (T&C) パターンが、今回のデザインの肝である。これがなければ、『上島珈琲店』 の 「HOT&COLD」 キャップの二番煎じになっているところであった。

では何故サントリーまでもが、このような 「HOT&COLD」 キャップの導入に迫られたのかという謎が残る。恐らく 『伊右衛門 <焙じ茶>』 の販売量が、<緑茶>、<特茶>、<玄米茶> に較べて、少ないことがその理由の一つであろう。

ところで、この製品はホット販売も兼用していることから、オレンジキャップと全く同一のボトルとキャップの仕様となっている。すなわち、アスペティク充填、特殊口栓部規格、深底絞りである [注3]。


▼ 『ホット 伊右衛門 <焙じ茶>』
  2016.04.13/AJ
  六角形PETボトル(深底絞り)
  日本クロージャー社製 <粗ギザ>
  28NCフラップアセプ-MA (圧縮成形)
  キャップ裏: 無地 [A31-]
  口栓部規格: 特殊口栓部 [過渡期タイプ]


先日発売された500mL入りホット飲料のキャップに 「←」 が追加されたことの理由が微かに見え隠れしているが、未だ確証には至れない [注3]。

本邦における 「HOT&COLD」 キャップの歴史は2005年、(株) 三愛が販売した 『深い味わい 濃い茶』 をその嚆矢として見ることが出来る。奇しくも、このキャップの図柄は今回の 『伊右衛門 <焙じ茶>』 のキャップ図柄を彷彿とさせる燈と緑の陰陽パターンである。2001年9月の加温器キャップの業界統一オレンジキャップ化からわずか4年後の出来事であった。

これらの 「HOT&COLD」 キャップには幾つかの共通点が潜んでる。発売日が特定出来ない程に、流通量、販売エリア、販売店などが限定的であること。また、通年販売商品 (緑茶、烏龍茶、レモンティー、焙じ茶、ミルク珈琲、麦茶) にもかかわらず、寒い時期にはホットでも飲みたくなるような商品としての特性を備えていること。更には、自販機販売がメインなことも共通点として挙げられる。こうして見ると、極めて <時> と <場合> に左右されるオケージョナルな製品と言える。


表.「HOT&COLD」 キャップの歴史

▼ 2005年頃*
  (株)三愛
  『深い味わい 濃い茶』(275mL)
  <備考> 刷り色(燈/緑)

▼ 2007/04頃*
  東芝ビジネス&ライフサービス(株)
  『TBLS お茶』(350mL)

▼ 2007/05頃*
  キンキサイン(株)
  『お茶』(280mL)
  『烏龍茶』(280mL)

▼ 2009/02頃*
   神戸ビバレッジ(株)
   『レモンティー』(280mL)

▼ 2012/01頃*
   中日本エクシス(株)
   『緑茶日和 <ほうじ茶>』(275mL)
   <備考> 28NCフラップホット-V
    高速道路SA限定販売商品

▼ 2012/02頃*
   コカ・コーラカスタマーマーケティング(株)
   『綾鷹』(280mL)
   <備考> 粗ギザ、自販機、九州限定限定

▼ 2013/02頃*
   (株)サーフビバレッジ
   『Kuro no Kiseki (黒の奇跡)』(350mL)
   <備考> 28NCフラップホット-V

▼ 2014/01頃*
   (株)プレナス
   『緑茶』(350mL)
   <備考> 28NCフラップホット-V
    ほっともっと限定販売商品

▼ 2014/03頃*
   (株)新井園本店
   『さやま茶』(350mL)
   <備考> 28NCフラップホット-V

▼ 2014/10頃*
   コカ・コーラカスタマーマーケティング(株)
   『綾鷹』(280m)
   <備考> ノーマルギザ、自販機、
    北海道限定販売

▼ 2014/10/27 (月)
   UCC上島珈琲(株)
   『上島珈琲店<ミルク珈琲>』(270mL)
   <備考> 28NCフラップアセプ-MA
    秋冬限定販売品

▼ 2015/09/15(火)
   (株)JR東日本ウォータービジネス
   『北陸麦茶めぐり』(280mL)
   <備考> CSI/PS-Lok-II

▼ 2015/10頃*
   サントリーフーズ(株)
   『伊右衛門<焙じ茶>』(280mL)
   <備考> 28NCフラップアセプ-MA
    自販機専用

(注)* = 正確な発売日が特定出来ないため、ネット上で最初に紹介された年月を示す。基礎資料として 『KUMAの日記風ボトルキャップ通信』 等を参照させて頂いた。


温冷兼用販売可能な 「HOT&COLD」 キャップは、オレンジキャップに分類されることもなく、通常の白地キャップの中に埋没する運命にある。そこに人生の悲哀を重ね合わせてしまうのは、私が狡猾な割に凡庸な人間だからであろうか。頑張れ 「HOT&COLD」 キャップ! 頑張れ、俺!

■ 商品表示データ ■
『伊右衛門 <焙じ茶>』 (6角形深底絞りPETボトル)
<品名> ほうじ茶 (清涼飲料水)
<原材料名> 緑茶 (国産)、ビタミンC
<栄養成分> [ラベルに記載なし]
<販売者> サントリーフーズ株式会社 (東京都中央区京橋3-1-1)
<JAN> 49-01777-27896-7

■ 参照キャップデータ ■
『伊右衛門 <焙じ茶>』 (6角形深底絞りPETボトル) の賞味期限+製造所固有記号: 「2016.04.13/AJ」*。賞味期限は180日 [約6ヵ月] (未開封)。キャップは、日本クロージャー社製 「28NCフラップアセプ-MA」 ワンピースキャップ (モールド/キャビティー#:A31/27。ボトルは自社成形 (ロット番号:AJ/1-07)。プリフォーム [透明/特殊口栓部規格] (ロット番号:D65-91)。製造ロット番号:IR056592

* AJ = サントリービバレッジプロダクツ株式会社 神奈川綾瀬工場 (252-1108 神奈川県綾瀬市深谷上8-27-1)

注1) 「サントリー緑茶 『ホット伊右衛門 玄米茶』 『サントリー ホット黒烏龍茶 (特定保健用食品)』 など ホット用清涼飲料6品目 発売」 サントリー食品インターナショナル ニュースリリース No.SBF0352 (2015/09/08)
注2) 「伊右衛門」 (ブランドサイト) [アクセス日:2015年10月18日]
注3) 「サントリー社、2015年秋冬の加温器キャップは、開栓方向指示矢印入り」 ペットボトルキャップ時評 (2015/10/08)

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